日本の確定拠出年金制度の 現状と課題 09ba390l 山村美帆 確定拠出年金とは 拠出額が確定し運用次第で給付額が変動する 私的年金。自営業者等が個人で掛け金を払う 個人型、企業が掛け金を支払う企業型がある。 導入の背景 少子高齢化による公的年金を巡る変化 ⇒自助努力による老後の資金形成の推進。 会計基準の変化 ⇒確定給付型の企業の負担増大。 雇用の流動化、多様化が進み転職する人増加。 ⇒積立金の移管のしやすさが必要に 施行の状況 • 導入企業、加入者は年々増加。 • 適格退職年金が廃止になることもあり、 7割が従来の企業年金から資産移換。 • 他の制度との併用が多い。 企業型確定拠出年金の加入者数推移 確定拠出年金の設立方法 加入者の運用・投資教育 確定拠出年金は加入者が自ら商品の中から投資先を選ぶ。 ⇒加入者への投資教育が重要!しかし実際は・・ 確定拠出型導入企業の従業員の運用状況 継続教育の実施率 元本確保型への投資が大きなシェアを占め、 導入企業に投資教育が義務化されているが実質は導入時レクチャーを行う程度。 「継続的な投資教育」が求められる。 加入対象者の制限 ×公務員や主婦は企業・個人いずれも加入不可。 ×個人型は、確定給付・確定拠出いずれも採用して いない企業の従業員でないと加入不可。 転職先が確定給付型のみで確定拠出型を採用していない 結婚して途中退職して第3号被保険者になってしまった。 受給開始まで追加拠出できず運用指図のみを行う (=塩漬けの状態) 確定拠出の強みであるはずの ポータビリティが確保されているとは言い難い状況。 拠出に関する制限 • 拠出限度額は公的年金との組み合わせで公務員 の退職直前給与の6割を達成する形で試算。 これまでは・・会社のみが掛け金を拠出 掛金が自分の手元を経由せずに直接DC口座に入っていく。 給与に対し一定比率という形で拠出する方式をとっている企業が多い。 従業員の運用に対する意識が向上しない 拠出限度まで出せない=税制優遇を使いきれない マッチング拠出 • 会社が拠出する掛け金に加え、従業員も掛け金 を拠出でき、所得控除の対象となる。 • 拠出限度額の枠内で、従業員拠出は会社負担額 を超えないという条件。 運用に対する関心が向上するとともに、限度内で あれば自由に追加的拠出を行うことができる。 自分のライフプランに合わせた 資産形成が可能に 確定拠出年金拡充に向け改正が度々行われているが いまだ課題は多い 論点 日本版IRAの導入について
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