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研削実験の状況報告
第14回新技術望遠鏡技術検討会
2008年10月18日
国立天文台 岡山天体物理観測所
所 仁志
• TMT用セグメントの試験加工
- f1545×50 mm, クリアセラム-z HS
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R=60 m, k=-1.072533
非軸対称(seg#15, 線対称)
形状精度:34 nm rms
表面粗さ:2 nm rms
六角形(対角1.45 今回は円のまま
82種×6 = 492枚
• 加工手順
1. #170, #325, #1,200研削
2. 研磨(準備中)
加工方法
• R=60 m, k=-1.072533, 4.3 mm凹形状
• テーブル回転+左右・上下“単調”駆動+上下微動
DYmax~ 80 mm
360 deg.
cf. OAOでは、DYmax~ 330 mm
#170, 325粗加工
• #170
- レジンボンド-ダイヤモンド砥石を使用
- メタルボンドよりドレス・研削性能が良い
- 0.030 mm×145 pass
- 総加工時間:55時間
• #325
- #170でできたクラック層の除去
- 0.005 mm×8 pass
- 総加工時間:7時間
#1,200
• 砥石
- レジンボンド-ダイヤモンド砥石
- 断面はフラット
• 加工条件
- 周速度一定(8.8 m/min.)
- X送り:1.0 mm/rev.
- 切込み:0.002 mm/pass
- 1pass加工時間:3時間15分
非軸対称形状誤差
• 大きな非軸対称誤差は、ワーク裏面の
影響?
0 deg
90 deg
形状の時間変化
• 加工終了後、20分おきに形状を測定
• 治具ベースの形状変化が原因
• 形状測定に時間をかけると、ワーク形状
がどんどん変化していく
• 現状では、非軸対称補正を行う意味が
あまりない
• 軸対称補正後、研磨の試験を行う
#1,200 軸対称補正
• 0, 90, 135 deg. の形状のみを考慮して軸対称補正
0 deg. 90 deg. 135 deg.
補正なし
補正1
補正2_1
補正2_2
補正3
まとめ
• 非軸対称加工がそれなりにできる
- TMT: DYmax ~ 80 mm (FY ~ 0.6 mm/min, 1.9 rpm)
- OAO : DYmax ~ 330 mm (FY ~ 3.0 mm/min, 2.3 rpm)
- FY ~ 1,000 mm/min, 27 rpmの同期可能
• 高級な治具が必要
- 研削時は3つの固定点+多数のバネで保持
- 望遠鏡での支持方法で測定
• 来週から研磨を開始
600mm RC 主鏡
• R = 3,600, k = -1.072533  13 mm凹
• 軸対称、回転研削
• #1,200中仕上げ
#170, 325粗加工
• #170
- レジンボンド-ダイヤモンド砥石を使用
- メタルボンドよりドレス・研削性能が良い
- 総加工時間:55時間
• #325
- #170でできたクラック層の除去
形状誤差
2 mm
直交方向
- 0.005 mm×8 pass
- 総加工時間:7時間
対称軸方向