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会計学基礎
6月8日
資金の管理と運用
アウトライン
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金融商品
金融商品の評価
キャッシュ・フロー計算書
金融資産
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金融資産とは
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企業が他人に対してお金を貸すことによって生じる債
権
具体例
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有価証券(株式、債券など)
金銭債権(貸付金など)
派生商品(デリヴァティヴ)
金融資産
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金融資産の特徴
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他者への譲渡が可能(な場合が多い)
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資産の価値の変動が観察しやすい(場合がある)
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株式・債券は一般に譲渡自由
取引所で活発に取引されている株式など
そのため、時価で現金化することが容易な金融
資産が存在する
金融資産
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貸借対照表上で、金融資産は
(1)取得原価で評価するのが原則(他の資産と
同じ)であるが、
(2)例外的に時価で評価するものがある
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この場合、時価の変動を
(ア)損益計算書に反映させる場合と
(イ)反映させない場合がある
有価証券の評価
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有価証券を保有する目的により評価方法が異な
る
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売買目的
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市場価格の短期的変動による売買益を獲得する目的
往年の「財テク」が典型例
満期保有目的
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文字通り、債券をその満期まで保有する
通常、何らかの経営上の理由により保有する
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取引先との友好関係の維持
関連企業の援助
有価証券の保有目的
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企業の「本業」と「財務」の関係が判断基準
「本業」部分で保有するか、「財務(運用)」部分
で保有するかの区別が重要
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時価による評価を適用すべきか否かの決定要因
「本業」部分での保有
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例:子会社や関連会社の株式・社債
持分証券
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株式や信託の受益証券など
保有目的によって時価変動の会計上の取扱い
が異なる
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売買(トレーディング)目的の株式
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子会社・関連会社の株式
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時価ないし公正価値によって評価->損益に反映
取得原価で評価:連結または持分法を適用
その他の株式(持ち合い株式を含む)
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時価ないし公正価値によって評価- >純資産直入
金銭債権
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貸付金、受取債権、公社債など
保有目的によって時価変動の会計上の取扱い
が異なる
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売買(トレーディング)目的の有価証券
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満期保有目的の債券
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時価ないし公正価値によって評価- >損益に反映
取得原価:償却原価法を適用- >損益に反映させない
その他(長期保有)の有価証券
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時価ないし公正価値によって評価- >純資産直入
派生商品(デリヴァティヴ)
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原資産の変動に応じて価値が変動する金融商
品のことをいう
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原資産の例:金利・為替・株式・天候・他の派生商品
など
具体的には、オプション・スワップ・フューチャー
ズ・フォワードなど
評価は原則として時価->損益に反映
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例外:ヘッジ手段として用いられる派生商品
キャッシュ・フロー計算書
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企業の現金収支の流れを表した計算書
期中の現金残高の変化の原因を表示するフ
ロー(流れ)の計算書
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期首現金+期中の現金の出入り=期末現金
損益計算書もフローの計算書
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期首資本+期中の利益・損失=期末資本
キャッシュ・フロー計算書の目的
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損益計算書だけでは直接わからない情報の表
示
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企業が現金を生み出す力や、
債務を返済する能力を示す(といわれている)
キャッシュ・フローの区分表示
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営業活動
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企業の本業にかかわる現金の動き
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投資活動
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調達した資金を各種の資産に投下したものをあらわ
す
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売上収入・仕入支出・経費支出など
設備投資・証券投資・融資など
財務活動
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資金の調達と返済をあらわす
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新規借入・社債発行・借入返済・社債償還など
企業におけるキャッシュ(カネ)の流れ
土地・建物・工場
原材料
証券投資
仕掛品
現金
完成品
銀行借入
株主
売上債権
営業活動
投資活動(資金投下)
財務活動(資本調達)
3種のキャッシュ・フロー
現金流入
営業活動
製品や
サービスの
売り上げ
投資活動
固定資産の
売却
財務活動
新規借入
債券発行
現金流出
原材料の購入
賃金の支払い
現金
固定資産の購入
利息・配当の支払い
借入金返済
自己株式購入
キャッシュ・フロー計算書の作成
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直接法と間接法があり、我が国や米国ではどち
らを用いてもよいことになっている
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直接法しか認められない国もあり、国際会計基準も
その方向
作成者にとって負担が少ないのは間接法であり、日
米ではほとんどの企業が間接法を採用している
両者の違いは営業活動によるキャッシュ・フロー
の表示にあらわれる
直接法によるキャッシュ・フロー
計算書
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テキスト表7-1上部を参照
現金主義会計による「損益計算書」を作成するこ
とになる
現金収入-現金支出=現金の増加
間接法によるキャッシュ・フロー
計算書
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テキスト表7-1下部を参照
発生主義会計による当期純利益から出発し、現
金が関係しない取引を取り除く作業を行う
利益-資産の増加+(負債の増加+資本の増
加)=現金の増加
キャッシュ・フロー計算書の見方
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営業キャッシュフロー
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投資キャッシュフロー
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プラスであることが原則(本業で儲かっていること)
マイナスの場合は徹底的な原因究明が必要
成長期の企業では赤字、安定期の企業ではゼロ~
黒字が一般的
財務キャッシュフロー
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企業活動に必要な資金の源泉は何か?
次回の準備
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次回は国際活動を取り扱う
予習はテキスト8章