協働とは?

2030年の社会を担う
私たちの役割
- 課題先進国だからこそ、
社会を変えるしかけをつくる! IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]
代表者 川北 秀人
http://blog.canpan.info/iihoe/
IIHOEって?

組織目的: 地球上のすべての生命にとって、
(1994年) 調和的で民主的な発展のために

社会事業家(課題・理想に挑むNPO・企業)の支援
隔月刊誌「NPOマネジメント」発行
 育成・支援のための講座・研修

 地域で活動する団体のマネジメント講座(年100件)
 行政と市民団体がいっしょに協働を学ぶ研修(年60県市)

企業の社会責任(CSR)の戦略デザイン
ビジネスと市民生活を通じた環境問題の解決
2020年の地球への行動計画立案

専従3名+客員1名、東京(新川)、約3500万円


今日、必ず理解してやり遂げてほしいこと
= 良い社会起業家・事業家の卵の要件
(= 社会起業塾イニシアティブに選ばれる条件)






自分に足りないこと・ものを率直に把握し、補う。
場合によっては、時計を巻き戻す
「いつまでに、何が、どこまで変わればよいのか」
「そのため自分はどんな役割を、どう担うのか」
によって、すべきことは全く違う
インパクトを最大化するために、顧客群を絞る
他社・行政は何を「実現してきたか」を調べ、役割分担
を明確にする
インパクトを実現するために、誰を巻き込めばよいか
を、最初から設計しておく
ニーズと先輩と社会変革こそが、
社会事業家を育てる
あなたが社会事業家を志すなら、また、そうあり
続けたいと願うなら、贈りたい言葉は、「ニーズを
知りぬいて、その代弁者たれ」、「先輩と歴史か
ら徹底的に学べ」、「事業の計画ではなく、社会
を変える計画をつくれ」の3つだけだ。
残念ながら多くの「自称:社会起業家(をめざす
若者)」に共通するのは、感じただけで、調べも
せず、気付きもなく、確かめ・試しもせずに、自分
の感情や欲求を「思い」と称して語っていること
だ。しかしそれは、思い込みに過ぎない。
私たち社会事業家は、「自分はこういうことをし
たい」という感情や希望・欲求を語るのではなく、
「これまで、どんなことがどれだけ起きてきたの
か」という現象と、「なぜ、その現象が起きたのか
」という原因・背景、そして「それを放置すれば、
今後どんな事態が起きてしまうか」という見通し
を踏まえたニーズを正確に知り、それを当事者
に代わって、ときに代表して社会に伝え、変化へ
のプロセスへの参画を呼び掛ける存在に他なら
ない。
事業や運動を展開するとき、あなたは決して、
純粋な意味での「世界初」ではない。
あなたと同じような課題や理想に挑んだ先輩
や、同じ原因や背景に取り組んだ先輩たちが、
必ずいるはずだ。
社会的事業は、起業することに意味があるの
ではない。それを事業や運動として、実現するこ
とにしか、意味はない。だからこそ、やり抜くため
に、成果を導くために、先輩たちの取り組みを学
び、ときには修行させてもらうことが不可欠だ。
そして準備ができたら、計画をつくることになる
。あなたひとりではなく、誰かを巻き込みたいか
ら、計画をつくるのだ。その計画は、事業をする
ためではなく、社会を変えるためにつくる。
昨今、ニーズも先輩も歴史も知らずに、スケー
ルアウトだ、ティッピング・ポイントだなどという言
葉を口にする輩が増えている(そんなことを教え
ている輩が一番悪いのだが)が、それはあくまで
、その団体の事業を、ひいては自分を、中心に
置いた考えに他ならない。
そんな天動説の団体や人間に、てこの原理で
社会を動かす力は、生まれない。
ニーズを正確に知り、どこにどんなしくみを持ち
込むことで、社会全体を動かすのか。
そのために、誰とどう連携するのか。
その視点を持てれば、既に先行している団体も
、自分たちの活動の対象となる人々(利用者・受
益者)も、敵対関係にある存在さえも、貴重な資
源に見えてくる。
あなたは、ニーズを代弁できるか。
先輩と歴史を学んだか。
社会を変える計画を用意できたか。
ならば、あとは自信を持って、持てる力のすべ
てを振り絞ればいい。
私も全力で、応援する。
「良い社会起業家・事業家」とは?
社会的:ニーズと対象を正しく捉え
起業家的:主体的にチャレンジし
事業:ビジネスモデルとして
業務と資源調達をデザインし
良い:しっかり成果を導き、
他の人・国のモデルになる
あなたは
「社会を変えたい」のか、
「社会に良さそうなことを
したい」だけなのか?
私たちを待つ人は、
どこに、どれだけいるか?
その人々にいつ、
どのように届けるか?
私たちはそれを刻んだ上で、
今日の活動を始め、
終えているか?
あなたのポジションは?
←
高
ビ
ジ
ネ
ス
モ
デ
ル
の
成
熟
度
→
低
「試行&育成&拡大」
と「検証&発信」を
同時に加速!
すぐにでもVBM
& 外部連携加速!
足りないのは
しらべながら試す!
(純粋に)努力?
& 過程と成果を
顧客&ニーズ確認?
発信し続ける!
手法の精度?
顧客は誰?
今後のニーズは?
他社は?
手法の精度は?
ゼロに戻って
やりなおし!
→ニーズ確認から
↑ 起業!
時間→
ビジネスモデルの成熟度とは?

あなたが応えるべき顧客は誰か?
受益者・利用者:(特性別に)主な5群を挙げると?
 支援者・協力者: 同上


(自ら掲げるテーマに基づき)顧客のニーズは?
これまでは? ← その原因・背景は?
 これからは? ← 同上


外部は、これまでどう動いた? 今後どう動く?


NPOは? 企業は? 行政は?
ソリューションの精度は?
試した? & 試し続けてる?
 現場を支える人材は、どう育てる?

ビジネスモデルの中心に、
当事者は明確に存在するか?
家
族
自
治
会
多様な団体
当事者
少なくとも
5パターン
自治体
専
門
団
体
家
族
自
治
会
多様な団体
当事者
少なくとも
5パターン
専
門
団
体
企業
企業
雇用者 兼
雇用者 兼
供給者
自治体
供給者
誰と誰とのつながりを、どう改善するか?
あなたは顧客を本当に知っているか?
・顧客を特性ごとに類型化すると(3~5以上) ?
・特に緊急性の高い顧客は?
・顧客のこれまでの経過と、今後の見通しは?
・これまで、どんな状態?
・このままだと、それぞれどうなっちゃう?
・顧客が抱える課題の原因・背景は?
・複雑だとしても、要素を分解すると?
・特性ごとの顧客群は、今、何を使っている?
・行政・企業・他団体による現在の対応は?
顧客をひとくくりにしない!→群ごとの最適化を
例:「孤」育て予防のための親子芸術プログラム
その顧客群の
優先順位の高い
主な課題
顧客群(既存/総数)
① 県外出身の有職 ・所得
・家事
シングルマザー
(◇十人?/〇千人) ・子の進路+費用
② 県外出身の無職
・子の進路
シングルマザー
(△十人?/□千人) ・芸術の効果?
③
④
⑤
目標と今後の方針
目標:80%(◇○人)
→スキルアップ講座(A会)
→託児ボランティア派遣?
→進学相談(教委・財団)
→お試し体験+継続割引
目標:65%(◇○人)
→OB・OG懇談会(B会)
→説明会(NYC調査)
他の団体の「顧客、課題、対策案」に
付箋でコメントする(16:20まで)
付箋に、
「気付きを与える質問」や
「助言・提案」を。(記名不要)
×「感想」 ×「一刀両断」
×「励まし・ねぎらい」
10枚すべて書き終わってから着席
「ニーズ」とは?
「社会的に必要なこと」
「ほしい」ではなく「足りない」
←
大
不
足
の
深
刻
さ
「深刻さと普遍性」を
事実に基づき合理的に!
(何人がどんな状況で、
解決をどう拡げるか?)
本当に必要?
(趣味でいいんじゃない?)
とってもわかりやすい
社会事業のテーマ
(例:水、交通、教育・・・)
普通の商品
必要とする(足りない)人の数 → 多
→どんなことに困っている人が、どれだけいるのか?
このまま放置すると、どんな損失が生じるのか?
NPO・SEは「1歩先の視野・半歩先のプログラム」
中間支援は「2歩先の視野・1歩先のプログラム」
支援者・協力者
受益者・利用者
(市民・企業・行政)
(ひと・動植物・自然環境)
「課題解決や理想実現を
支援・協力したい!」という意思と
資源(人材、資金、物資、施設、
情報、権限、・・・)
過去・現在・近未来の
ニーズ
ニーズに効果を生む
合理的なプログラム
現場の過去・現在・未来の
ニーズを見据えた、
効果を生む事業と
組織づくりの支援
中間支援機関
受益者・利用者の
過去→現在→近未来の
ニーズに、効果を生む
合理的なプログラム
効果を生む
事業&組織づくり
事業系NPO・SE
あなたは誰・何の代理人か?
誰・何のどんな課題を、どう解決するか?
大
←
不
足
の
深
刻
さ
対象の属性と状況から
複数の顧客群に分けて
最適なアプローチで
短期的に成果を示し、
資金循環を確立する
ために、やむを得ず
(社会的には無意味)
(社会的には無意味)
解決しやすさ→高
→顧客群(フォーカス)を正確に分けられなければ、
事業(オペレーション&デリバリー)と
資源(リソース)を最適化できない!
ニーズをどう「しらべる」か?
しらべる(research)
= かぞえる(count)
+ くらべる(compare)
+ たずねる(ask)
+ さがす(search)
→ 仮説を検証し続ける!
詳しくは、ぜひ「NPOマネジメント」第49号 特集
「ニーズを共有するために、調べる手法・伝える手法」を
社会事業家の成長段階→あなたは、どこ?
社会課題と
原因・背景の
把握期
ニーズ可視化
・当事者調査
・状況+原因+
今後見通し
・事例調査&
先輩ヒアリング
・特長・課題の
把握
ビジネスモデル ビジネスモデル
の模索期
の拡充期
仮説の検証
・先輩のもとで
修行
・複数のモデル
の実証実験
→当事者のFB
・支援・協力者へ
の働きかけ
→課題の構造と →プログラムと
影響の可視化
資金調達手法
→「白書」刊行
(何をどう提供し
誰からいくら
もらう)の確立
社会変革の
加速期
人材の育成
・日常の業務改善
・管理職層の開発
・ディレクターから
プロデューサーに
「しくみの変革」
による加速的な
変革の拡大
・法令化、特区、
規制緩和など
・企業の継続的
当事者も担い手に 参画動機形成
・ニーズ予測・発信 ・課題解決による
と改善の協働
事業の進化
同業・ライバルや
行政・企業に
「しくみ」提案
→競合・連携から
しくみづくりへ
→「事業」から
「インフラ」へ
→次の課題へ
子どもがいる現役世帯の相対的貧困率
(全世帯所得中央値の50%未満、2000年代半ば)
全体 世帯に大人1人 大人2人以上
12.5%
58.7%
10.5%
日本
7.9%
2.8%
スウェーデン 3.6%
6.9%
19.3%
5.8%
フランス
8.9%
23.7%
6.1%
イギリス
9.2%
26.7%
8.1%
韓国
13.2%
41.5%
8.6%
ドイツ
14.3%
25.6%
14.0%
イタリア
17.6%
47.5%
13.6%
アメリカ
30.8%
5.4%
OECD平均 10.6%
「社会事業家」とは?
 「社会の」課題解決や理想の実現
に事業を通じて取り組み、成果を
生んでいる人
目的は「より良い社会の実現」!
挑む課題や理想は何か?
事業のビジネスモデルは?
ニーズの代弁者であると同時に、
実現プロセスのプロデューサー
「NPOが社会を変えられない5つの理由」
(せんだい・みやぎNPOセンター)
 権利を知らない
 情報公開制度と市民の権利
 制度を知らない
 行政の仕組みを知ろう!
 調べられない
 市民による調査の技術
 形にできない
 思いを提案にまとめる力
 伝えられない
 広報と提案戦略
事業も組織も、手段にすぎない!
例:日本財団の福祉車両助成
移動に支援が必要な方たちの
成果(アウトカム)
生活品質(QOL)の向上
目標
→特定集落での定住継続率
= 実現する状況
→節減できた負担、生んだ価値
利用者:属性、目的、頻度
2次的な行為
走行距離
(アウトプット)目標
協力者:数(運転、資金など)、
= 波及的な効果
機関数(場所・機能の提供)
1次的な行為
助成(=全国で利用)される
(アウトプット)目標
車両の台数
= 初期的な効果
行政にできること・すべきこと?
 本来は、市場(自由競争)を補うもの
 基本的な機能は、
→ 表彰、補助
抑える・止める → 処罰、強制排除
支える → 基本的人権の保障!
→ 直営(委託含む)事業は特例!
促す
政策に求められる機能と役割?
革新的な挑戦による
新しい価値の実現
価値創造
の段階
段階的な改善による
新しい価値の付加
原因の除去・解消
(抜本的な対策)
現状の緩和・措置
原状の回復・復旧
(失われたものの復元)
不平等・不正の是正
課題解決
の段階
(民主主義の当事者としての)市民による社会運営
⑥ 社会制度化(民も官もともに担い手)
⑤ 代替案の試行 or 救済策の実施
(やってみたら、こうなりました)
④ 代替案 or 救済策の提示
(こうしたらいいんじゃないか?)
③ 原因と背景の把握
(なぜだろう、このままだとどうなるんだろう?)
② 課題の指摘
(「こんなことが起きてますよ!」)
→ 告発・糾弾
(けしからん!)
① 課題の発見
(こんなことが起きてる!こんな状態!)
本気で社会を変えるなら、
「社会を変える計画」が必要!
 計画の6W3H
 ニーズの2W1H
Why(ニーズと、その原因)、for
Whom、How far
 プロセスの3W1H
What
& How、When、Where
 資源の1W1H
Who、How
much
企業・行政に「影響力のあるプログラム」をつくるには?
→ 欧米の大きなNPOなら、どうする??






STEP1
自分たちの活動分野の主な課題に対する
企業・行政の取り組みを調査し、比較する。
STEP2 調査結果をマスメディアに報道してもらうとともに、
団体のウェブサイトでも「概要」を開示し、
社会的な関心を高める。
STEP3 調査結果をもとに、企業・行政を対象に、
有償で「報告会」を開催する。
STEP4 「もっと詳しく知りたい」という企業・行政を対象に、
個別に有償で「勉強会」を開催する。
STEP5 「本格的に取り組みたい」という企業・行政に、
対策プロジェクトを実施する。
STEP6 その後も定期的に、調査と事例を発表し、
「次にすべきこと」を具体的に提案し続ける。
詳しくは「NPOマネジメント」第53号参照
てこの原理で社会を動かすなら、
「薄書」でいいから、白書を出す!
基本的な構成は、
第1章 状況の概観
第2章 特集
第3章 主な問題点と原因・背景
第4章 取り組みの事例集
第5章 今後の見通しと対策の提案
→詳しくは、ぜひ「NPOマネジメント」第57号 参照
「ビジネスモデル」とは?
誰に、何を、いくらで提供するか
顧客をどれだけ分けられるか?
収入を、どれだけ多様化できるか
利用者・参加者だけでなく支援者・協力者も
期待を上回る価値か?
健全な自転車操業もアリ!