エレクトロニクスII第5回 2003.10.31

エレクトロニクスII第5回
2003.10.31
教員:佐藤勝昭
第4回のプレゼンテーションまとめ
• 6班:光エレクトロニクス(鈴木/中山)
プラズマディスプレイの発光の原理
• 4班:超伝導エレクトロニクス(片瀬/萩原)
超伝導とは、原理、応用
• 2班:スピンエレクトロニクス(荒井/小芝)
スピンとは何か、磁気トンネル接合、MRAM
• 3班:コンピュータ(加賀谷)
CPUの仕組み、動作、言語、科学史
• 1班:システム(大塚)
光センサ・コンピュータ・ステップモータ
よくわかったこと、興味をもったこと
• CPUの話
渡邊、田中、遠峰、井上広、萩原、新井田
• プラズマディスプレイ
太田、松尾、松下、古明地、柳澤、深田、坪内、岡村、萩
原、臼倉、福地、堀田
• スピンエレクトロニクス
井上広
• 超伝導
木須
よくわからなかった
• スピン (井上斗、萩原、木須)
• 超伝導(井上斗、松下、)
• CPU(木須、堀田)
もっと知りたい
• プラズマディスプレイ:渡邊(従来のディスプレイと
のちがい)、福地(省エネ対策)
• 超伝導:柳澤、中山(常温超伝導)、小芝
• 液晶:金田
• ブラウン管・液晶・テレビ・DVDについて知りたい:
矢野
• CPUの動作
感想(1)
• エレクトロニクスが身近なところにあると痛感:太田、新井田
• 基礎が大切だが難しいことにも手をつけることが大切だと感じた:
鈴木
• 人前で発表することの難しさを感じた:増田
• (自分を含め)発表の仕方がうまくない。プレゼンについてもっと勉
強したい:荒井
• コンピュータについて自分自身があまりにも知らないことに気づい
た」:武井
• グループ分けは実験の班とは別にして欲しい:渡辺
• (発表して)超伝導のわからないことに少し回答を得られたのが収
穫。細かいことはまだわからない。:片瀬
感想(2)
• エレクトロニクスの記事を探していると、いろいろなことが
わかって面白かった:萩原
• どの班も専門的なことをよく調べていて難しかったが、話
は面白かった:京増
• 金属を絶対零度に近づけると抵抗がなくなるのを超伝導
というと聞いていたが、今日新しいことが聞けてよかっ
た:木須
• 話の内容が「先のこと」で理解するのが難しかった。簡単
なことから始めて欲しい:中司
• 超伝導にせよコンピュータにせよ物理の根本的なことが
利用されていることが分かり感動した:荒井
本日のメインテーマ
トランジスタ
•
•
•
•
教科書p.21-25;実験テキストp.
トランジスタは3端子の能動素子である
バイポーラ型と電界効果型(FET)がある。
CPUに使われるのはMOS-FETである
MOS=metal/oxide/semiconductor)
• バイポーラ型は電流動作型、電界効果型は電圧
動作型である。
• バイポーラ型にはnpn型とpnp型とがある。
トランジスタの構造と動作
• エミッタ/ベース/コレクタの3領域からなる。
• 2つのpn接合が互いに逆向きに接続されている
• エミッタとベースの間は順バイアス、ベースとコレ
クタの間は逆バイアスになるように電圧を印加
• エミッタで多数キャリアであったものがpn接合を
通して注入されると注入された領域では少数キャ
リアとなる。ベースとコレクタ間は逆バイアスなの
で、ほとんどの少数キャリアはコレクタに引きよせ
られ、一部のみがベース電流に寄与する。
トランジスタの記号と構造
• npnトランジスタ
C
B
E
Si
佐藤・越田:応用電子物性工
学
(コロナ社, 1989)p201
npnトランジスタ
• EB間を順バイアスするとN領域から電子がP領域
に注入され、CB間を逆バイアスするとその注入
電子がCに引きよせられる
n
E
p
B
n
C
実用エレクトロニクスコーナー第1回
TVシステムとディスプレイ(1)
• (アナログ)テレビジョンシステムの概要
–
–
–
–
電子管を前提としたシステムになっている
2次元画像を走査線によって1次元時系列信号として送る
画面の縦横の位置を決めるために同期信号が使われている
画像(frame)1枚を目の粗い2枚の画像(field)として送り重ね合
わせている:飛び越し走査という
– NTSC方式では30frame/s=60field/s, 走査線数525本、右端か
ら左端までの走査時間=63.5s、1field=16.6ms
– カラーはRGB3つの撮像素子で撮った映像から、輝度信号とカ
ラー信号を作製し、カラー信号で変調した副搬送波を輝度信号
に重畳して送る
– 受像機では、カラー信号と輝度信号を分離し、処理をしてRGB
信号に戻し、ディスプレイに送る。
http://www.asu.ac.jp/~maru/tv/愛知産業大学丸山千寿先生のHPがわかりやすいです。
TV伝送の原理
伝送路
ブラウン管
撮像管
電気信号強度
63.5s
t
水平同期信号
走査線
帰線消去期間
飛び越し走査
Interlace (frameとfield)
撮像デバイス
ニコンのサイトより
• 静止画像
• 動画像
• CCD (charge coupled device) の動作
– (大日本印刷のHPに動画があります)
• CMOS センサー