日程F_(高校生

〈F〉 3月 14日・15日(土・日) 大阪府立大学 (高校生対象)
7. 金のつぶを作ってみよう! 床波 志保〈大阪府立大学21世紀科学研究機構ナノ科学・材料研究センター〉
金や銀はピカピカと金属光沢があり、古くから女性達を魅了してやまない存在ですが、それらをナノメートルサイズ
(ナノメートル=10億分の1メートル)
まで小さくすると、金粒子は赤色、銀粒子は黄色になり全く異なる色を示すように
なります。
これらの発色は古くは中世の時代からステンドグラスに代表されるような綺麗なガラスの着色に利用されて
いました。
この実験では、実際に自分で金や銀の粒子を作ってみて、その色の美しさに触れてみましょう。
8. 高温超伝導の世界!ゼロ抵抗を体験しよう
石井 悠衣〈大阪府立大学大学院工学研究科物質・化学系専攻マテリアル工学分野〉
超電導リニアの開発により、
「超伝導」
という言葉を最近よく耳にするようになったのではないでしょうか。超伝導 =
電気抵抗がゼロ!ということは、皆さんもご存知かも知れません。
でも、
「電気抵抗が限りなくゼロに近い」のではなく、
「電気抵抗が本当にゼロ」
ってどういうことでしょうか? 一般に銅などの金属は電気「をよく通す」良導体として知られて
いますが、それらの良導体と超伝導体の違いは何なのでしょうか?本実験で、
「電気抵抗ゼロ」を実際に自分たちで確
かめてみましょう。
9. タイムマシンがないときは遺伝子で:お鍋の野菜で進化学 西野 貴子〈大阪府立大学大学院理学系研究科生物科学専攻〉
顔かたちが似ている人を見ると、
「親子(兄弟)かな。」
と思うことはありませんか。なぜなら
「血がつながっていそう。」
と思うからです。血がつながっている、つまり、遺伝子が似ている
(系統が近い)
と見た目から予想することはよくあるこ
とです。
私たち生物の細胞ひとつひとつにある遺伝子は、生物の遺伝情報が暗号で書かれている設計図でもあり、生物の長い
進化の歴史が刻まれている証拠でもあります。
タイムマシンに乗らなくても、
さまざまな生物の遺伝子を比較し、遺伝子
の変化を順序良く並べていくことで進化の道筋、すなわち系統をたどることができるのです。
今回は、身近な植物である野菜を材料に、遺伝子から系統を探ってみましょう。
さて、見た目が似ている野菜は、遺伝子
の系統も近いのでしょうか。
「形を決めるのは遺伝子だから、遺伝子の系統も近いはずだ。」
・・・そう思った人はぜひ実
験で確かめてください。
10. シャーロック・ホームズの体験:ルミノール反応
植田 光洋〈大阪府立大学大学院理学系研究科分子科学専攻〉
事件現場において血痕を探索する作業は、事件の真相を解き明かす物的証拠を探し出す作業であり、
シャーロック・
ホームズの推理における事件解決に向けての重要な作業でもあります。犯罪捜査に置ける血痕の検出法として、ルミ
ノールの化学発光現象が広く利用されている事はみなさんもご存知だと思います。本実験ではルミノールの化学発光
現象を観察し、血痕の検出法として利用される理由を化学的観点から考察してもらいます。