心不全の診断 Framingham基準での心不全診断(NEJM 1971;285:1441) 大基準 小基準 •発作性夜間呼吸困難(PND) •浮腫 •起坐呼吸 •夜間咳嗽 •ラ音 •労作性呼吸困難 •心拡大 •肝腫大 •Ⅲ音、ギャロップ •胸水貯留 •肺うっ血・肺水腫 •頻拍>120bpm •CVP(中心静脈圧)>16cmH2O •体重減少(≧4.5kg/5day) •Hepato-Jugular reflux 体重減少が心不全治療に反応し て起これば、大基準として扱う。 •循環時間延長 診断は大基準2項目、あるいは大基準1項目+小基準2項目 理学所見のポイント 頚部 頚静脈怒張(CVP推定) 胸部 視診(胸郭、呼吸の仕方) 呼吸音(wheese/crackles) 胸水貯留所見 PMIの位置 心音 心雑音、心音(S3/4、gallop) 腹部 肝腫大、abdomino-jugular reflux、腹水貯留 四肢 脈の性状 pitting edema arterial pulse 参考となる理学所見 (JAMA 1997;277:1712) LV圧上昇 Very heplful findings EF<40% 肺血管陰影↑(Xp) 心拡大・血管陰影↑(Xp) 頚静脈怒張 前壁Q波、LBBB 拡張不全 高血圧 PMIの位置が鎖骨中線より外側 Somewhat helpful findings Findings helpful only when present 呼吸苦、起坐呼吸 頻脈、Ⅲ音、 rale HJ reflux Xp上、心拡大 浮腫 HR>90 sBP<90 rale dyspnea MIの既往 CPK上昇 頚静脈怒張 浮腫 肥満、高齢者 たばこ(-)IHD(-) 心サイズが正常 (Xp) バイタルサイン 心不全症状に加えて、以下の所見あると・・・・・ HR>90~100/min ⇒ EF低下 sBP<90mmHg ⇒ EF低下 dBP>105mmHg BP>160/100mmHg ⇒ 拡張不全 脈圧/sBP<25% ⇒ cardiac index低下 脈圧/sBP<33% ⇒ EF低下 Apical impulse(心尖拍動) ※40~50%は触れない。 心拡大の指標 LR+ LR鎖骨中線上 胸骨正中より10.5cm 胸骨正中より11cm 2.5 2.9 8.1 0.53 0.083 0.12 心音(Ⅲ音、gallop rhythm) Ⅲ音の聴診上のポイント 拡張期の音と区別しにくい時がある。Ⅲ音は拡張中期音 でⅡ音の0.15sec後(Ⅱ音分裂の5倍以上) タッ タタ、タッ タタ Gallop rhythm LV収縮不全 LR+ 27(6.1-120) LR- 0.76(0.64-0.91) Jugular Venous Pulsation ①30~45°の仰臥位で、内頚静脈のふくらみのトップを探す。 ②探すときのポイント(頚動脈波と比較する。) Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ V波はゆっくり二峰性 V波は0°で見え90°で消える V波は吸気で減弱、呼気で増強 V波は拍動触れない V波は腹部圧迫で怒張する A波は鋭く一峰性 A波は変わらない A波は変わらない A波は拍動触れる A波は変わらない ③頚静脈波の拍動を観察 ④胸骨角からの高さを求めてJVPとし、+5cmしてCVPとする。 abdomino-Jugular Reflux relaxして、開口位(Valsalvaをしない)にし、手掌で、 15~30秒間、20-35mmHgの圧で腹部を圧迫する。陽性 4cm以上JVPが増加し持続する。 陰性 4cm以上増 加するが10秒以内、3cm以下の増加
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