法とコンピュータ(慶大法97) 自己紹介

法律と人工知能
場所 慶大大学院法学研究科(三田校
舎教室)
期間 2005/4/11-2005/1/16
講師
吉野一
1
はじめに
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自己紹介
講義目標
講義目次
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教科書
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吉野一『法律人工知能』創成社、2000年
参考書
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吉野一『法論理学』成文堂、近刊
自己紹介
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氏名:
本学:
所属:
専門:
法:
学歴:
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研究:
吉野一(よしのはじめ)
兼任講師
明治学院大学法科大学院教授
法哲学、法情報学、法律と人工知能、契約
慶應義塾大学法学部法律学科卒
同大学院法学研究科修士課程卒
同博士課程単位取得退学
論理法学、法律と人工知能
講義目標

法的知識の構造を把握し法的推論しシステムを
構築する。
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法的知識と法的推論の構造を把握する。
法的推論システムを構築する。
講義大目次
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1
2
3
4
5
はじめに
法律と人工知能研究の現状把握
法的知識と法的推論の構造
法的推論のシステム化
まとめ
法律人工知能とは何か

法律人工知能・法律エキスパート
システムは、六法や判例集や教科
書等の文書に記述された、あるい
は文書化されていないが法律家が
暗黙裏に頭の中に有している法的
知識を登載していて、相談事案を
入力すると、法的推論を行い、現
在の法体系の下でいかなる法的判
断がなされるべきかを、出力して
くれるようなコンピュータ上のシ
ステムである。法律エキスパート
システムが単なる法律データベー
スと違うのは、推論をし、判断を
してくれる点である。なお法的判
断の結論を出力するばかりでなく、
結論に至るまでの推論過程、その
根拠、そして法体系自体を示して
くれる。(図-1)
法律人工知能をいかに実現するか

法律判断システムとしての法律エキスパートシステムはどう実現し
ていけばよいのであろうか。法律エキスパートシステムを構築する
研究目的は表1に示すように、法的知識構造の解明と法律エキス
パートシステムのソフトウェア構築の二つに大別できる。第1の研
究目的はさらに法的知識の一般構造の解明と実定法の知識構造の解
明の二つの項目に分かれる。第2の研究目的はさらに法律知識ベー
スとその他のソフトウェアを構築する項目とからなる。
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法的知識構造の解明
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ソフトウェアの構築
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法的知識の一般構造の解明
実定法の知識構造の解明
法律知識ベースの構築
推論エンジン他の構築
表1
法律エキスパートシステム構築の課題
法律人工知能の構成
推論エンジン
(正当化推
論)
ユーザ
(発見の推
インタフェー
論)
ス
知識ベース管
理・構築支援
システム
図2 法律エキスパートシステムの構成
法 律知 識ベー
ス
法律人工知能をいかに実現するか

法律判断システムとしての法律エキスパートシステムはどう実現し
ていけばよいのであろうか。法律エキスパートシステムを構築する
研究目的は表1に示すように、法的知識構造の解明と法律エキス
パートシステムのソフトウェア構築の二つに大別できる。第1の研
究目的はさらに法的知識の一般構造の解明と実定法の知識構造の解
明の二つの項目に分かれる。第2の研究目的はさらに法律知識ベー
スとその他のソフトウェアを構築する項目とからなる。
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表1
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法的知識構造の解明
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法律エキスパートシステム構築の課題
法的知識の一般構造の解明
実定法の知識構造の解明
ソフトウェアの構築
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法律知識ベースの構築
推論エンジン他の構築
法律エキスパートシステムLES-5デモ
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Hajime Yoshino Online からアクセス
http://www.meijigakuin.ac.jp/~yoshino/
 法律エキスパートシステムプロジェクト
 法律エキスパートシステム
教科書:
吉野一編著「法律人工知能」
○まずは教科書に沿ってすすむ。
○その後、履修者と相談してすすむ。
○選択肢の1つとして、実際の法的知識および法的推論の
分析と法律構成を、法律人工知能の成果を利用して、学
ぶというアプローチもある。
○昨年度はこのアプローチ。最終的にはウィーンで開催され
た第12回Vis国際商事仲裁模擬裁判に参加した。
○http://www.meijigakuin.ac.jp/~yoshino/lecture/moot2
005.html