研修③就職レディネス 体験しよう!「職場での困難」 1 ある聴覚障害者の例 • 入社したばかりの聴覚障害社員Aは、 販売代理店で、HPのリクエストフォームで 申し込みのあった顧客に対して、商品のパン フレットや見積書を作成して送付する業務が あった。 前日にも、1件資料を送付していた。 2 ロールプレイの場面 • 資料を送った翌日、顧客から電話で詳細内容 について問い合わせがあった。 • 聴者の同僚Bが電話を受け、「Aが担当した 顧客から電話で問い合わせが入っているが、 どうしますか?」とAに尋ねる。 • さて、Aは、Bに対し、また顧客に対し、どう対 応すればいいでしょうか。 3 注意点! 後からできる対策もあるが… (資料を送る時に聴覚障害があることを伝えるべき だった、これからは部署内でルールを決めておけ ばいい、など) 「その時その場ですべきことは何か?」に 的を絞って考えること 4 作戦タイム!(5分間) 社員A役でロールプレイに 出る担当者も決めて下さい。 5 ポイント -1 • 電話口の顧客を長く待たせないように、短時 間で対応しなければならない。 • 聴覚障害者についてよく知らない同僚のBに、 何をどうお願いすればよいか? 6 ポイント -2 • 電話を切る前にしなければならないことと、 切った後にBに伝えればよいこと、を切り分け て考える。 • 学校の教員にも似たようなケースが発生する ことが多々ありうる。 7 作戦タイム!(5分間) 社員A役でロールプレイに 出る担当者も決めて下さい。 8 まとめ -1 • 企業では(教育の現場でも)、顧客や取引先からの 問い合わせには 「即レス(すぐに応答する)=応答能力」が基本。 その場で伝える情報を整理して相手に伝える。 • 同僚は通訳者ではない。 ⇒同僚は同僚でそれぞれの仕事がある。仕事をしに みんな職場に来ているので、自分の担当業務の中 で困ったことがあれば、同僚にサポートをお願いす る。 9 まとめ -2 • 自分にできることと、障害ゆえにできないことを見極めて、周 囲に伝えておく。 ⇒サポートを頼まなかったことで、逆にトラブルに発展すること もあり、仕事やチームワークが成り立たなくなる。バランス感 覚が大切。 • 大事なのは、「自分は、どうすれば自分に課せられた業務を こなして、組織に貢献できるか?」と考えて動くこと。 ⇒自分が属する組織から給料をもらって生活しているため、給 料をくれる組織のためになるように仕事をすることが、社会 人の『勤め(=勤務)』。 10 • 本スライドは、以下の研修会のために講師が作成した教材を元 に、一部修正の上使用したものです。 • 本教材の著作権はPEPNet-Japanに帰属しています。 日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク(PEPNet-Japan) 「平成23年度 聴覚障害学生エンパワメント研修会」 支援の活用を学ぶ「支援の依頼」 講師:長野留美子氏(関東聴覚障害学生サポートセンター) 11
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