スライド 1

2007年度後期 労働法政策
第8講
仕事と私生活との両立
仕事と私生活は別のもの
判例1:日立製作所武蔵工場事件
36協定と就業規則に規定がある場合、残業命令に
は拒否できない。
判例2:東亜ペイント事件
就業規則に規定がある場合、よほどの理由限り、
私生活上の理由で転勤命令を拒否できない。
判例3:羽後銀行事件
就業規則の変更によって、一日の労働時間が多少
長くなっても、文句は言えない。
少子化対策・子育て支援
産前・産後休業(労働基準法65条)
妊産婦の健康管理(均等法12条)
育児時間(労働基準法67条)
育児休業介護休業法
次世代育成支援対策推進法
産前産後休業他
労働基準法65条
産前:6週(多胎の場合は14週)
産後:8週(うち6週は強制)
労働者の請求に基づき、軽作業へ転換
労働基準法66条
労働者の請求に基づき時間外労働の制限
労働者の請求に基づき深夜業の制限
労働基準法67条
生後満1歳未満の子
1日二回、各30分以上の育児時間
男女雇用機会均等法上の保護
均等法12条
母子保健法上の保健指導・健康管理の時間
均等法13条
前条の目的のため、勤務時間の変更、勤務
の軽減等必要な措置
育児休業介護休業法
育児休業
1歳に満たない子を養育する労働者は育児休業を
請求できる
会社はその請求を拒むことができない
介護休業
家族(配偶者、父母、子、配偶者の父母)のため
の介護休業を請求できる
介護休業期間は家族1名につき93日
会社はその請求を拒むことができない
育児介護休業法
1歳に満たない子を養育する労働者で育児休
業をしない労働者に対し、勤務時間の短縮等
の措置を行うこと。(23条)
1歳~3歳の子を養育する労働者に対し、育児
休業又は勤務時間の短縮に準じた措置を行う
こと(23条)
3歳~小学校就学の始期までの子を養育する
労働者に対し、育児休業又は勤務時間の短縮
に準じた措置を講ずるよう努力すること(二
十四条)
育児介護休業法
要介護状態家族を介護する労働者に対
し、93日を超える期間における勤務時
間の短縮などの措置。(23条2項)
家族を介護する労働者に対し、介護休
業や勤務時間短縮などに準じた制度を
講ずるよう努力。(24条2項)
配転に関する配慮(28条)
再雇用特別措置(努力義務)(27条)
次世代育成支援対策推進法
資料:法律
子育て支援対策(育児休業介護休業法上の義
務)の推進
国家、地方公共団体、事業主、国民に対する
義務付け
目的:子ども人口の増加=出産推進
次世代育成支援対策推進法
例:
育児休業取得目標=女性70%
男性1人
女性にとっては育児休業取得は義務?
男性にとっては??
資料2:「迷走する子育て支援」から
男性の取得を促すために男性を優遇する傾向
本当に「調和」なのか
資料3:「仕事と生活の調和に関する
検討会議」報告書
多様な働き方
資料4:男女共同参画基本計画の変更
仕事と家庭と地域
誰が、どのように働き、どのように家
庭や地域の義務を担うのか?