200万都市が有機野菜で自給 できるわけ Ⅴ.21世紀の都市は園芸化する 1.躍進する世界の都市農業 2.江戸は世界最大の園芸都市だった 06a2139z 半田哲也 1.躍進する世界の都市農業 ①将来は市民の食料需要の半分を担う都市農業 ②実態調査を通じて国連も都市農業に注目 ③都市農業は地球温暖化防止に貢献する? 将来は市民の食料需要の 半分を担う都市農業 今後ますます人々は都市へ集まる →都市環境の保全、都市住民への食料や水 の供給が問題となる 持続可能な都市づくりという観点から都市 農業は注目されている 実態調査を通じて国連も 都市農業に注目 1970年代にはかんばつなどの気象災害 や経済動乱が起こった地域で特別に行わ れている農業 1980年代には定住する市民たちが、より 豊かな暮らしを目指して長期的に取り組む 農業 1990年代には世界各地で都市農業を支 援するようになる 都市農業は地球温暖化防止に 貢献する? 生ゴミや下水排水を肥料源として使う 食料輸送をするためのエネルギーを節約 できる 上記の有機物を循環させることで、衛生施 設の維持費の軽減や住民の健康状態の 向上に役立っている 2.江戸は世界最大の 園芸都市だった ①ゼロエミッション都市・江戸 ②環境破壊を招いた江戸の列島改造 ③フロンティアの喪失と累積赤字の増大 ④産業革命に匹敵した江戸の勤勉革命 ⑤ソーシャル・キャピタルが豊かな社会 ゼロエミッション都市・江戸 18C初め江戸は130万人を擁する世界最 大級の都市だった 鉄や石油・石炭を用いず、炭や植物油から エネルギーを得ていた 各都市で都市農業が誕生し、都市廃棄物 のリサイクルが行われるようになった しかし江戸時代初期から乱伐が行われ、 山林の保水力が弱まった フロンティアの喪失と 累積赤字の増大 江戸時代初期の日本の輸入量は多く、膨 大な金銀銅が国外へと流出した →江戸時代中期には金銀同の流出抑制政 策、輸入品国産化政策を立案 純粋な意味での経済鎖国つまり自給自足 経済圏になったのは江戸後期であった 産業革命に匹敵した 江戸の勤勉革命 儒教、心学、仏教といった価値観が勤勉革 命の基盤にあった 人々の識字率が高く、水力や木製機械、 農業技術の水準が高かった →世界トップレベルの土地生産性 ソーシャル・キャピタルが 豊かな社会 自立した地域コミュニティの存在 民間からの投資で町並み、水路、運河の 整備が行われることもあった 一度にたくさんの人手が必要なとき同じ日 数だけ手伝いを出し合う「結」とよばれる相 互扶助システムの存在 士農工商という身分制度に関係なくアイデ アや新しい文化を生み出すためのコミュニ ティ まとめ 時代の流れからこれからますます都市農 業の重要性は高まる キューバや江戸時代の日本のような経済 活力と環境保全を調和させた持続可能な 社会を構築できるように、私たちはそこか ら学ぶ必要がある
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