PDFファイル - 公益財団法人 山の暮らし再生機構

LIMO通信 2015〈Summer〉
第27号 平成27年7月1日発行 発行/公益財団法人 山の暮らし再生機構 LIMO通信編集委員会 TEL0258-30-1213 http://www.yamanokurashi.jp/
(公財)山の暮らし再生機構
2015 Summer
vol.27
〈リモつうしん〉
新潟県長岡市
(太田東山 ・ 小国 ・ 山古志 ・ 栃尾 ・ 川口)
Come true
特
特集
山の中で叶えた夢
新 たな山の生 業
「 山 古 志アルパカ村 」を
支 える女 性の 物 語
山の
特産品
豊かな自然から生まれた
山の特産品。
古くから伝わるこの地ならではの
品々を紹介します。
生 活 に 根 付 いたふるさとの 味
「 栃 尾のあぶらげ 」
今や全国的にも知られている栃
揚げ、
油揚げが浮き上がってきたと
売買の成立の際の酒の肴として食
尾のあぶらげ。地元の人は油揚げ
ころで、180℃で再度揚げます。二
べられ、
馬喰達の豪快さに合わせ、
のことを
「あぶらげ」
と呼びます。
そ
度揚げすることで、
中までしっかり
徐々に油揚げも大きくなったとい
の特徴は長さ20cm、
幅6cm、
厚さ
気泡が入り、
ふっくらとした栃尾の
う説があります。
3cmという通常の油揚げの約3倍
あぶらげが出来上がります。
現在では、秋葉神社の土産物と
という大きさにあり、
厚揚げと間違
栃尾のあぶらげの起源には諸説
して始まり、
馬喰たちの肴にもなっ
える人もいます。
あり、
今から250年程前に、
全国か
たということが有力視されている
栃尾地域には「栃尾あぶらげ組
ら参拝者の訪れていた火伏せの神
ようです。
合」
があり、
それぞれの店舗で特徴
様を祀る秋葉神社の土産として考
のある油揚げが作られています。
案されたという説や、秋葉神社の
作り方のポイントは、
二度揚げにあ
例大祭と同じ日に行われていた
ります。
最初は120℃でゆっくりと
「馬市」
の際に、
馬喰
(ばくろう)
達が
Prese
栃尾あぶらげ 組合
揚げ正
小林総本舗㈲
佐々木 商 事 ㈱
㈲佐藤豆腐店
佐野豆腐店
常太油揚店
栃尾豆庵
毘沙門堂本舗
星長豆腐店
桝忠油揚店
㈲豆撰
丸昌油 揚店
まめ 工 房 歩 歩
長岡市栃尾泉2378
☎0258-53-2522
長岡市巻渕3-652-3
☎0258-52-2656
長岡市仲子町12-6
☎0258-52-4121
長岡市金町2-3-11
☎0258-52-2558
長岡市栃尾旭町4-26
☎0258-52-3600
長岡市栃尾新町4-15
☎0258-52-2745
長岡市吉水1631-1
☎0258-52-9004
長岡市北荷頃1121-5
☎0258-53-2825
長岡市栃尾大野町1-2-27
☎0258-52-2292
長岡市谷内2-1-27
☎0258-52-2486
長岡市栄町2-8-26
☎0258-53-2014
長岡市小貫3108-1
☎0258-52-4326
長岡市栃尾大野町4-2400
☎0258-52-1172
nt
栃尾のあぶらげ
5枚セットを3名様に
プレゼント
郵便はがきに①住所、
②氏名、
③
TEL、④年齢、⑤性別、⑥本誌の
ご感想、
ご意見をご記入の上、
下
記までご応募ください。
〒940-0062新潟県長岡市大手通1-4-11水野ビル3F
公益財団法人 山の暮らし再生機構
応募締切
第27号プレゼント係
平成27年
TEL0258-30-1213
9月1日(火)
消印有効
※ご記入いただいた個人情報は、
プレゼントの発送および今後の誌面作りの参考にのみ使用します。
当選者の発表は商品の発送をもってかえさせていただきます。
編集後記
LIM O 通 信 の 設 置 場 所
私たちLIMOが設立される契機となった中越地震から10年が過ぎ、震災から
●新潟県/長岡市役所
(アオーレ長岡)
、
ながおか市民センター、
長岡市立
の復興で培った教訓から、総合力で地域づくりをしていくことの可能性・希望が
図書館(中央・互尊文庫・西地域・南地域・北地域)、南魚沼市役所・庁
見えてきました。中越地震11年目、私たちが見続けてきた山の暮らしは確実に
舎、十日町市役所、新潟県各地域振興局ほか中越地域の
「道の駅」
変化しています。そして今年は地方創生元年。大きく変わる時代の流れの中で、山
の暮らしに心を寄せる若者が増えてきています。
この流れをどのように地域とと
【活動レポート】 地域とともに歩む山の暮らし再生機構
【問い合わせ】
栃尾あぶらげ組合(代表)
TEL.0258-52-2745
もに乗りこなすか、楽しみながらチャレンジしていきます。
●首都圏/表参道・新潟館ネスパス
(渋谷区神宮)
、
ブリッジにいがた
(中央
区日本橋)
、
認定NPO法人 ふるさと回帰支援センター(千代田区有楽町)
※バックナンバーはLIMOホームページでもご覧いただけます。
【山 里 ガ イド】
イ ド】 山里の新情報
(公財)山の暮らし再生機構
【山
山 の 特 産 品】 生活に根付いたふるさとの味
「栃尾のあぶらげ」
L I M O 通 信とは?
「LIMO通信」は山の暮らし再生機構が、太田東山・小国・山古志・栃尾・川口・南魚沼の地域活動や支援活動を発信している情報
誌です。
この「LIMO通信」を通して地域復興支援員の活動を皆さまに知っていただき、各地域のパイプ役としてお役に立つこと
を願っています。
※LIMO通信は公益財団法人 新潟県中越大震災復興基金の助成を受け年4回発行しています。
【山の暮らし再生機構】里山を生命の源を育むマザーランドとしてとらえ、
「 Life in Motherland=LIMO(リモ)」を通称に活動しています。
?
元気〜
みんな〜
山古志が中越地震からの復興に向けて様々 な取り組みにチャレンジ
していたとき、アメリカのコロラド州から
「山古志の地域づくりに役立て
て欲しい」とアルパカが寄贈されました。これが山古志アルパカ牧場の
始まりです。今では山 古志 のアイドルになったアルパカ。休日になれば
1000人以上の人が訪れる牧場になりました。その牧場を運営す
る株式会社山古志アルパカ村に、1人の女性、志田麻里奈さんが
働いています。
アルパカ村で働き始めて4年を迎えました。
りました。
そのためには動物取扱業の責任者
管理を株式会社で運営する構想が持ち上が
団体で飼育していた山古志アルパカ牧場の
古志のじいちゃんたちは家畜を育てるノウ
牛の角突きが生まれたのもこのためで、山
が受け継がれてきました。伝統行事である
山古志では農耕用の牛を自宅で飼う習慣
山 の暮 らしとアルパカ
動物に関わる仕事に就くことを目指して東
を探すことが必要で、専門学校で資格を取
ハウを持っていました。
もともとおとなしい
京の専門学校に進学。
その後、
家畜の飼育現
得していた志田さんが山古志で働くことが
性格のアルパカたちですからすぐに山の生
うになった志田さん。
ちょうどそのころ任意
研修を通じて山古志で働きたいと思うよ
新 た な 山 の生 業
「 山 古 志 ア ルパ カ 村 」を
支 え る 女 性 の物 語
アルパカ牧 場 との出 会 い
場で働きたいという夢を持つことと同時に
一気に現実的な話になりました。﹁今振り返
活に慣れ、
山の新しいアイドルとして注目さ
彼女は長岡市の隣の見附市出身。山古志
地元に戻りたい気持ちが強くなっていきま
ると山古志と縁があったんだな∼。﹂と志田
した。
れています。
志田さんはそんな山の生活スタ
の姿があり続ければ﹂
と新たな夢を語ってく
カタチを続けていければ、
そしてそこに自分
志の暮らしもアルパカも、
ずっとこのままの
イルが自分に合っていると言います。﹁山古
さんは語ります。
在学中、飼育施設での研修をすることに
なり地元の飼育関連団体を調べ、
山古志アル
パカ牧場を見つけましたが、
それまで彼女は
山 古 志の事 を 全 く 知 らな かった そ うです。
山 古 志 で働 き4 年 目 を
迎 えて思 うこと
知った志田さんは、
暮らし・人・文化など、
山
れ まし た 。アルパカを きっかけに山 古 志 を
間はアメリカのコロラドに飼育研修に行って
古志の魅力を日々感じとって仕事に励んで
彼女は就職した平成 年度から毎年、
冬の
います。
牧場のスタッフとしてきちんとした
違って体も小さく力もないアルパカは、
女性
ないこ と だらけ でし た 。し か し 、牛 や 馬 と
研修では初めての体験ばかりで、わから
年はいつもより早く帰国できました。
雪解け
ロラドで過ごすことが多かったのですが、
今
5月下旬。
そのためゴールデンウィークはコ
うと一生懸命です。
毎年日本に帰ってくるのは
飼えればいいな﹂
アルパカ牧場と彼女の夢への挑戦はこれ
からも続いていきます。
1
2
山古志のアルパカ牧場を魅力的に感じた彼
女 は 研 修 を 受 け 入 れ て も ら え ない か 交 渉
し、
平成 年の夏に初めてアルパカとの出会
いを果たしました。
います。
にとって飼育しやすい動物で、
人懐っこい性
の5月はアルパカ牧場が最もにぎわう季節。
﹁いつかは自分の小さな牧場でアルパカが
知識を身につけアルパカの専門家になってほ
しいという想いで山古志アルパカ村が送り出
格も合わせて彼女はどんどんアルパカに惹
久しぶりにゴールデンウィークを山古志で過
してくれています。
彼女はその期待に応えよ
かれていきました。
また、
山古志アルパカ牧
ごして、﹁こんなに多くのお客さんが訪れてく
研 修 から就 職 へ
場では地域住民がアルパカの世話をかって
子
したい
水浴び
で〜
におい
ち
っ
こ
アルパカ牧場は山古志の新たな生業にという
思いで始めた取り組みです。
志田さんが会社の
要になって、働き続ける仕組みを作り、山古志
のそして日本のアルパカビジネスをリードする
ような存在になって欲しいですね。
通っています
。
れるようになったのか﹂
とアルパカの認知度
やっぱり外から若い女
性が働きに来てくれるのは
嬉しいね。一緒にアルパカの世話
をするのも張り合いが出るよ。で
きれば山古志に嫁いでもらえれ
ば、
もっと嬉しいね。
山の中で
叶えた夢
暑くな
ってき
たね〜
そろそろ
毛刈り
の
季節か
な〜
どうも、
志田麻里奈で
す。
山古志アルパ
カ村の
社員として、
山に
でてくれるので助けてもらう部分も多かっ
青木輝一 さん
株式会社山古志アルパカ村
代表取締役 青木勝 さん
24
が3年前と比べて高くなっていることに改め
油夫集落
23
たそうです。
て気づいたそうです。
け入れて
彼女を受
待
想いと期
ら〜
ほらほ
だよ〜
ごはん
な〜
いたべ
いっぱ
個性豊
かな
アルパ
カたち
を
見に来
てね!
【 地 域 とともに歩 む山 の暮 らし再 生 機 構 】
10
ア、
それらを実践、
研究する組織や人材、
マイ
の取り組みに加えて、
最先端の技術やアイデ
を主体としてきました。
これからは、
それら
ため、寄り添い型の活動
ソーシャル・イノベーションセンター
持 続 可 能 な山 の暮 らし ・里 の暮 らしを目 指 して
平 成 年 月 日 に発 生 した中
越地震から 年が過ぎました。これまで
年度より、山の暮らし再生機構本
「 ソーシャル ・
イノベーション」ってなに?
平成
ソーシャル・イノベーションセンターは、
夢
ナスをプラスにする発想の転換など、
地域課
が、
いったいどんな業務を行うのでしょうか。
や希望を語る場所であり、
地域経営をより実
部に
﹁ソーシャル・イノベーションセンター﹂
こ れ か ら も 中 山 間 地 域の 暮 ら し を 楽 し
践的に行うための実証実験を行う場所でも
題の解決に有効と思われるものを連携させ
く、
豊かに、
安心できるものにしたい。
そんな
あります。
地域が持つ
﹁地﹂
のネットワークと
が設 置 さ れ 、
2名の専門主任支援員が配置
想いをもって、
地域の外から人材や知恵を集
センターが新たに担う﹁知﹂
のネットワーク
る 業 務 をソ ー シャル・イノベー ション セ ン
め、
地域の方々とともに地域課題の解決に向
が両輪となり、
これからの 年に向けて次世
されました。﹁ソーシャル・イノベーション﹂
と
けた新たな取り組みを日々実践していくの
代の中山間地域に相応しいライフスタイル
ターが主導して担っていきます。
がセンターの役割です。
これまでは、地域の
の実現を目指していきます。
いう聞き慣れない言葉が冠に付く部署です
資源や魅力、地域の歴史文化などを活かす
小 国 サテライト
地域全体で
取 り組 む高 齢
社 会 への対 応
小国地域では、
住民代表
分野で活発な取り組みを行っています。
ティセンターなど、
様々な団体がそれぞれの
NPO、地 域 間の連 携 促 進 を 行 うコ ミュニ
つように活動する企業や、
公共交通を支える
す。
小国地域では、
地域での買い物が成り立
らしを支える活動が困難になってきていま
地域福祉活動や集落運営、地域行事等の暮
少子化・高齢化、
暮らしの多様化に伴って、
﹁最期まで誰しもが幸せに、
楽しく、
健康で、
安
た事業のバックアップを行っていきます。
画・運営の支援を行う他、
検討を経て生まれ
います。
小国サテライトでは、
この検討会の企
協働することで、
新たな取組が生まれ始めて
で大きな目標に向かって、
様々な職種が連携・
テーマについて検討をしています。
地域全体
﹁在宅看取りの意識啓発・体制整備﹂
の3つの
防・健康づくり﹂﹁介護保険制度の適正利用﹂
など様々な職種が参画し、﹁高齢者の介護予
者や医療保険福祉関係者
小国サテライトでは、それらの多様な取
心して、
住み慣れた小国で暮らせるように﹂
住 民 ・行 政 ・企 業 ・
N P O が協 働 した地 域
自 治 活 動 の展 開 を支 援 する
り組みに参画し、
つながりの水平展開を行
大きなチャレンジに向けて、想いを一つに
どんな生活支援が必要なのか、
地域づくりの
川口地域の新たな目標・指標づくりを行い、
この調査から得られたデータを踏まえ、
様々な切り口で住民に問
たいモノ、
コトは 。
…
いかけ、
生の声をまとめたものです。
なるのか、
川口の誇れる文化とは、
残していき
続けるためには何が必要なのか、
何が弊害と
査﹂
を行いました。
川口に住み続けたい、
住み
を促進し、
交流人口の増加につながる婚活を
O・行政と協働しながら地域活動の活性化
少 子 化・人 口 減 少についても 、住 民・NP
なるような取り組みを支援していきます。
魅力となり、次代を担う子供たちの誇りと
河川空間③天神ばやし︵祝い歌︶
の3つを選
祭を含むふるさとの森②魚野川と信濃川の
川口地域では地域の宝として①全国植樹
川 口 の宝 を、次 世 代 へより
良 いカタチで引 き継 ぐために
化・人口減少について﹂
です。
していく﹁地域の宝磨き上げ事業﹂と﹁少子
度から本格的に事業展開
委員会で話し合われ、
今年
そのひとつが昨年度、
地域
して地域全体で取り組みます。
うことで横のつながり作りや、
分野横断での
検討・事業実施を支援します。
川 口 サテライト
年 先 を見 据 えた
暮 らしと地 域 のチカラ
年、NPO法人くらしサポート越
サテライトが協力をして川口地域全戸を対
ための交流事業とは、子育て・教育について
意識した交流イベント等の開催を支援して
象としたアンケート
﹁川口地域の生活実感調
どう問題解決すればいいのかなど、
NPO、
いきます。
定しました。
より磨きをかけることで地域の
行政と連携した取り組みを行っていきます。
榎本淳、
植本琴美
山田和子、
廣橋潤、
佐々木知子
春日惇也、
佐々木ゆみ子
3
4
10
23
支援員
活動レポ
10
10
LIMO(山の暮らし再生機構)は、
地域住民に寄り添い主体性や魅力を
引き出し、活動を後押しすることで、持
続可能な中山間地域の形成を目指し
てきました。しかし、未だに中山間地域
では、人口減少 ・耕作放棄地の増加 ・
空き家の増加といった課題が山積して
います。
そこで、長岡市 ・地域団体 ・学識
経 験 者 でこの課 題 解 決 に向 けた検 討
を行い、
「ラクラク、イキイキ暮らせてワク
ワクする地域をめざして」という共通し
た地 域 ビジョンを設 定 しました。この検
討 会では、
「これから先 年 後 の中 山
間地域がより輝くために、地域住民、
地域活動団体、そして行政が一体と
なって知恵を出し合い、一歩一歩進む
ために議論や試行錯誤を積み重ねてい
くチャレンジ精神こそが求められている」
と結論付けており、地域復興支援員は
この一助を担うべく、地域が主体となっ
て取り組む活動を支援していきます。
LIMO通信では、今号と次号に
わたり、各地域で目指す姿 ・取り組む
活動を紹介します。
関西大学教授 ・ 草郷孝好氏をむかえてのワークショップ
(川口地域)
27
26
後川口と行政
︵川口支所︶
、
学術関係者、
川口
平成
10
地域のお宝 ・ 魚野川と信濃川の河川空間(川口地域)
多職種が参画した
地域福祉に関連する検討会(小国地域)
地域住民も参加しての生活実感調査 討論会(川口地域)
16
表紙のこ
とば
願い
中越地震で全世帯が転出した竹之高
地。
長岡の奥座敷として知られる蓬平温
泉からさらに1kmほど急坂を登ったとこ
ろにあります。
現在は、
転出した住民が田
んぼや畑、
養鯉などに通いながら、
「夏の
大祭」
「盆踊り」
「百八灯」
など昔から伝わ
る集落行事を従来と変わらず実施して
います。
これは自分たちが暮らしていた
集落を残したいという強い想いがある
からです。
また、
地震後に生まれた行事も
あります。そのひとつが中越地震の翌年
から始まった不動滝での「滝行」
です。
こ
の不動滝は落差約50m、岩肌から流れ
落ちる水が滝つぼからさらに滝となって
下へ落ちる「3層の名瀑」
です。弘法大師
が訪れ、
荘厳さに感動したとも伝えられ
ています。
最近では一層目の中央に現れ
る岩が大きな鯉が滝を登る姿にも見え
ることから、
「恋が叶う」
恋愛成就の滝と
して話題になっています。
新しいお店から季節のイベントなど山里の情報をお届けします。
おんご
栃尾
山古志
おらたるクッキー
アルパカをモチー
フにしたおらたる
キャラクター「ゆ
きちゃん」をあし
らったデザインが
特徴です。
区民の手により
作られる特徴的な
道祖神
※7月12日(日)午前10時から滝開きが開催され、
●表紙/不動の滝
(太田東山)
滝行が行われます。
〈 理 事 長 コラム〉
山古志産米粉を使った新作スイーツ
音子神社は安産や子育て祈願の神様です。毎年8月の第4日曜日に
中越地震の被災の展示と地域住民の交流の場となっているメモリ
上樫出の区民により、神社境内に安産・子孫繁栄や五穀豊穣を祈願し
アル拠点「やまこし復興交流館おらたる」のスタッフにより、新たな山
て土で巨大な道祖神が作られます。
古志のお土産「おらたるクッキー」が開発されました。山古志の棚田
天保の時代から、境内の池を掃除した際に出た泥を使い道祖神を
で作られた米粉を使っており、少し厚めのサクサクとした食感が心地
作ったとされており、
現在は境内の赤土を代用して作られている伝統
よいクッキーは、長岡市大手通にある
「きおくみらい」
でも販売してい
的な地区行事です。
ます。
TEL.0258-51-1195
(栃尾観光協会)
住所/長岡市上樫出 音子神社
日時/8月23日
(日)道祖神の製作(午前8時∼午後3時)
TEL.0258-41-1203
(やまこし復興交流館おらたる)
住所/長岡市山古志竹沢甲2835
営業時間/午前9時∼午後5時
(年末年始のみ休館)
価格/4枚入り580円、7枚入り1,000円
(土で出来ているため風化していくことから、
写真の状態と異なる場合があります)
復興支援を生業として暮らしている。
当時、
大学卒業を目前にしていた彼は
東日本大震災の被災地でも、
岩手の
い。
ここで一緒に考え、
生活していると
被災地は必ず再生すると信じられる
のです。
ですから、
ここにずっと住み続
けるかどうかが重要ではなく、今、
こ
こに住んで彼らと一緒に復興の現場で
活動し続けることが重要なのです﹂
と
答えている。
次代を担う若い世代の意識の変化
6
が時代を変える原動力なら、
確かに時
理事長
山口 壽道
ボランティアとして被災地に入り、そ
いる﹂
という人たちがいる。﹁私たちは、
地で暮らすことを決めた若い夫婦と
※お好みで大葉、
茗荷、
生姜などの千切りを添えてもいい。
代は変わろうとしているのかも知れ
③炊き上がったら鮎の頭と骨を取って、
身をほぐし、
15分ほ
ど蒸らす。
の後、震災復興の当事者として、ある
今、歴史の大きな転換点にいる﹂とい
知り合いになった。彼女もまたボラン
ない。
②❶に塩焼きした鮎をのせて炊く。
いは担い手として自分の将来をかけ
う表現を使う人もいる。では、時代は
ティアで 岩 手 県 に 入 り、そ こ で 知 り
①米は研いで、
調味料を加え、
普通に水加減をする。
山里
こぼればなし
どう変わろうとしているのか。
私たち
合った彼と結婚したのだという。彼女
●作り方
昔から続く、栃尾の奇祭のひとつ
小国
た仕事をこの地で生み出そうとして
の意識はどう転換しようとしている
は地元の新聞社の取材で
﹁これからも
米…3合
醤油…大さじ1
塩…少々
いる。
のか。
私には上手く説明できないが、
何
お二人は岩手に住み続けますか﹂
と問
●材料
(3合分)
﹁今、まさに時代は変わろうとして
かが変わってきているという実感は確
われ、﹁それは分かりませんが、
少なく
香りとふっくらとした身が美味しいご馳走ご飯です。
かにある。
を香ばしく焼いて、
ご飯に炊きこむ「鮎めし」。爽やかな
10
とも今、
私たちは素晴らしい経験をし
魚」
と呼ばれ、川魚の女王とも称されています。その鮎
年前、
中越地震の被災地にボラン
初夏の代表的な味覚「鮎」。独特の清涼感、香気から「香
ています。
東北の人たちは本当に逞し
鮎めし
山 の「お っ か ぁ」
たちが代々受け継
いできたレシピや
自 慢 の 新しい 味。
どことなく懐かしい
味を紹介します。
ティアで駆けつけた人が、
今、
被災地の
山のごっつぉ 田舎のレシ
ピ
鮎塩焼き…3尾
酒…大さじ3
みりん…大さじ1
音子神社の道祖神
オー!グリーンマーケット
川口
第9回ブナ林コンサート
フォルクローレや
ギター、フルートなど
心癒されるコンサート。
野菜と和紙と手づくり品と、森のなかに
“小国らしさ”をぎゅっと詰め込んだイベント
心地よい空間で音楽を楽しむ
「小国地域を自然とともに歩む農業のまちにしたい」
との想いを込
大形峠・田中峠を巡る全長7kmほどの「田麦山遊歩道」は地域の
めて小国の若手農業者が中心となっておぐに森林公園で開催される
方々の手によってトレッキングコースとして整備されています。標高
マーケット。小国和紙でディスプレイされた会場には、農産物や手づ
300mほどの峠道からは妻有や魚沼の山々が見渡せ、
3時間ほどの自
くり雑貨、工芸品が並びます。小国の野菜をふんだんに使った飲食
然散策が楽しめます。
コース内にあるブナ林では毎年、8月に音楽イ
ブースや親子で楽しめるワークショップも充実!
ベントが行われています。木漏れ日とさわやかな風が心地いい野外コ
公園内の野外ステージでは、様々なジャンルが集う「音楽の森」も
ンサートです。
同時開催!広い公園内にはキャンプ場や入浴施設もあり、小国の大自
TEL.090-5806-0680 (いきいき田麦山 森山)
会場/長岡市川口田麦山 田麦山遊歩道内ブナ林
日時/8月15日(土) 午後1時∼ 料金/300円(ブナ林継続管理協力金、飲み物付き)
然を感じながら一日中楽しめるイベントです。
TEL.050-3486-8695
(オー!グリーンマーケット実行委員会)
http://ameblo.jp/oh-greenmarket/
会場/長岡市おぐに森林公園 日時/7月19日(日)午前10時∼午後4時
※8月23日(日)午後4時∼午後9時、10月25日(日)午前10時∼午後4時にも開催を予定しています。
※たんぎゃまはうす(川口公民館田麦山分館 長岡市川口田麦山543)よりブナ林まで送迎車あり。
午後12時15分集合、
午後12時30分出発。
※雨天の場合はたんぎゃまはうすでコンサートを行います。
5