2節 人事労働管理の国際比較

2節 人事労働管理の国際比較
国際比較研究
他国との比較において、共通点や相違点が一体いかなるもの
であり、それが何によって規定されているのかを明らかにする。
「他の変数をコントロールする」
国際比較研究を行うためには、国の違いという変数以外は
条件を一定にする。
コントロールすべき変数 ①産業②企業規模③従業員タイプ
人事労務管理における国際比較の4つの分類
① 地域間で異なる企業の比較(直接投資型・国際協調型)
→幅広い1職能型、技能形成の中心はOJT、レンジ・レート・グレート給の普及
② 同一多国籍企業のなかで本社と現地法人との比較
→乏しい要素は従業員の集団主義行動、組織への一体感、職務行動の融通性
③ 同一多国籍企業を異なる進出先間で比較
→両者の間でパフォーマンスの差がでる余地が無い、過剰品質
④ 同一産業・同一地域で競争している異なる資本国
籍の人事管理を比較
→「ホームカントリー効果」が支配的ならば、雇用制度の多様化
→「ホスト国効果」が重要ならば、長期的には土着の雇用制度への収斂