患者・家族の医療参加安全は名前から！～新生医療安全室の取り組み～平成25年3月4日大橋裕渥美友久加藤理智子田代佳生 ○寺田晴美取り組みの経過平成24年度医療安全室目標医療安全文化の浸透と職種を超えた協力体制を構築し組織能力向上を目指す。医療安全全国共同行動への参画１．行動目標７「事例要因分析から改善へ」２．行動目標８－ａ「患者・市民の医療参加」患者・市民と医療者のパートナーシップを通じてケアの質・安全と相互信頼を向上させる。 ↓ 安全は名前から（患者と医療者協同によるフルネーム確認）外来での取り組み人物誤認で注射をしてしまった事例（2009年6月） ↓ フルネーム確認を強化個人情報保護の観点から番号制を導入 ◎患者と医療者協同によるフルネーム確認◎ 2011年～診察室ドアにポスターを貼付。フルネーム確認の必要性を広報、協力をお願いしている。この取り組みをさらにバージョンアップしたい実際の浸透率は・・・アンケート・実態調査実施実施前平成24年10月実施後平成25年1月診察室ドアに「入室にお名前を名乗って下さい」というポスターが貼ってあるのをご存じですか？問１ 70% 50% 49% 知っている知らない 30% 入室時に名前を名乗る理由を知ってますか？問２ 47% 52% 1% 前知っている知らない無回答診療や処置で入室する際､ご自分から名前を名乗っていますか？問４ 78% 2% 20% はい前いいえ無回答｢はい｣と答えた方､その理由は何ですか？ (あてはまる番号にいくつでも○を付けて下さい) 問５ ①ﾎﾟｽﾀｰを見た ②放送を聞いた ③ビラをもらった 15 10 7 6 3 後 1 0 ① ② 0 0 ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ 前 ④間違えられると困る又は間違えられた経験がある ⑤以前からそうしているそうしている ⑥医師から名乗るように言われた ⑦自然に ⑧他の病院でやっている ⑨その他｢いいえ｣と答えた方､その理由は何ですか？ (あてはまる番号にいくつでも○を付けて下さい) 問６ ①先生と顔見知りだから 96 ②名前を呼ばれて入ったから ③面倒だから 35 ④意識していなかった 28 5 10 0 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑤言いにくい又は言いたくない ⑥その他自ら名前を言うことは大切だと思いますか？問７これを生かさない手はない。 79% 15% 6% はいいいえ無回答それぞれの既成概念（医師）患者の顔を覚えてこそ精神科医じゃろう。精神科の患者さんには名前を言うのは無理ですよ。患者さんは・・・先生とは長い付き合いだし、間違えるわけないですよ。名前を言われて入ったんだから間違いないでしょ。今までにあった事例では・・・名前を呼ばれた患者と違う患者が入室し、診察が始まってしまった。患者名の違う画面を開き、処方した。違う患者のカルテを開き診察、記録した。どうすれば事故を防げるかしら。医師も患者も間違える取り組み ① ポスターの張り替え ② 院内放送 10月～音割れ・暖房排気音 ③ ビラ配り 12月2週間 10月～診察室ドアに「入室にお名前を名乗って下さい」というポスターが貼ってあるのをご存じですか？問１整理と入れ替え 70% 49% 50% 30% 後前知っている知らない入室時に名前を名乗る理由を知ってますか？問２ 77% 1% 22% 52% 後 47% 1% 前知っている知らない無回答診療や処置で入室する際､ご自分から名前を名乗っていますか？問４まだまだ多い 57% 41% 2% 78% 2% 20% はい後前いいえ無回答｢はい｣と答えた方､その理由は何ですか？ (あてはまる番号にいくつでも○を付けて下さい) 問５ 35 16 13 12 10 9 8 15 5 7 7 6 4 後 3 0 ① ② 1 0 0 ③ 前 ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ｢いいえ｣と答えた方､その理由は何ですか？ (あてはまる番号にいくつでも○を付けて下さい) 名前を言う事の重要性問６違和感！名前を呼ばれて入ったのに又名前を言うの？ 96 ①先生と顔見知りだから ②名前を呼ばれて入ったから 74 ③面倒だから 35 ④意識していなかった 30 29 28 5 ② ③ 後 10 0 ① ⑤言いにくい又は言いたくない 6 5 4 ④ ⑤ ⑥ 前 ⑥その他まとめ・ｱｸｼﾃﾞﾝﾄになる前の医療安全教育・広報・患者参画は可能「そうなんですか、気を付けます」「他の病院でもやってますね」「やっとこの病院もはじめたんですね」・組織的活動の継続医師も人間だから間違える。自ら名前を言うことは大切だと思いますか？問７ここを大切に！ 81% 11% 8% 79% 後 15% 6% 前はいいいえ無回答今後の活動の課題病院職員が一致団結して行う地道な継続活動 ↓ 自分で名前を言う習慣の定着患者参加の試みはアドヒアランス獲得にも重要な意味を持つ ↓ 患者・家族・医療者がともに協力しながら安全文化を育てていける風土に。今後は外来から入院へ連動した取り組みを実施したい。ご清聴ありがとうございました。＊病棟オリエンテーション＊服薬ダブルチェック＊初診外来オリエンテーション＊入院案内自分の治療に積極的に参加する医療安全室