戦時中の高度成長期 高度成長期にはいくつかの制度がある。 一つ目は金融機関の専門化戦中に金融機 関が均質化したのとは著しくことなり、 高度成長期の金融制度は各金融機関ごと の分業主義に沿って組織化された。 二つ目はメインバンク制。メインバンクには5つ の性質がある。 1、企業に対する最大の貸し手 2、企業に対する長期コミットメント 3、企業の株式の所有 4、役員を企業に派遣 5、年金の包括的サービスを担当の5つである。メ インバンクは2つの役割を果たした言われる。 1つ目は、1,2,5を強調するもので商 業銀行としてのメインバンクの側面で ある。側面における役割は借手の情報 を生産である。 2つ目の役割は3,4の 性質を強調するもので株主としてのメ インバンクあるいは系列としてのメイ ンバンク制に関連する。 高度経済成長期 ・高度経済成長期には4つの大きな景気 ・ 神 武 景 気 ・ 岩 戸 景 気 ・オリンピック景気 ・いざなぎ景気 ・経済政策 戦後の経済復興 戦後の景気政策 経済政策の目的には、完全雇用、物価 安定と言う短期的視点と,所得配分, 経済成長という長期的視点がある。前 者は景気が加熱すれば抑制し、不況に なれば景気を浮揚することが目的とし、 これを景気政策という。景気政策は大 別として財政政策と金融政策の二つが ある。 財政政策の効果 ・財政政策には財政支出の追加や減税に より、消費、所得、生産などを増やす 効果がある。しかし、その有効性につ いては反論がある。 (1)中立問題で、財政支出の増加による赤字 は増税により逆に消費を減少させ貯蓄を増加 させる。(2)クラウディング・アウト効果 で金融市場を圧迫して金利が上昇する結果、 民間企業の資金調達を阻害し、民間投資が抑 制される。(3)マンデル・フレミング効果 で赤字による金利の上昇は、為替相場の輸出 の減少と輸入の増加を招く。 金融政策 ・金利政策 ・公開市場操作 ・支払準備率操作 金利政策 金利政策(公定歩合政策)とは、日本 銀行が公定歩合を上げ下げすることで 行う金融政策です。公定歩合を変える ことで市中金利を変動させようとする 方法で、企業の投資活動に影響を与え ることを目的としています。 公開市場操作 公開市場操作(オープン・マーケッ ト・オペレーション)とは、日本銀行 が金融市場で民間金融機関に国債や手 形を売買することで、市場に資金を供 給(または吸収)し、マネーサプライ (通貨供給量)の調節を行うことをい います。 支払準備率 ・支払準備率操作とは、日本銀行が支払準備率 を上げ下げすることで、民間銀行が貸出しに 回せるお金の量を調節することをいいます。 ほかに、預金準備率操作、法定準備率操作、 準備率操作という言い方があります。金融機 関の貸し出し能力に働きかける方法です 経済の成長 経済の成長は、復興経済から自立経済、高度 成長から減速経済の過程で成長が大きく変化 した。経済成長率を全国平均の鉱工業生産の 表によると、鉱工業全体の平均増加率は1965 〜73年の12.5%に対し石油危機後の1973〜82 年3.2%で鈍化した。このうち比較的好調に 推移したのは、家電などの耐久消費税で9. 8%増加した。これに対し建設財は公共投資、 工場の新増設の停滞で若干ながらマイナスと なりこの9年間 水準としては全く横ばいであったこと を示している。したがって、こうした 産業間の跛行性ないし産業構造の変化 は、必然的に資本財、耐久消費税など 加工型産業の比重が大きいと生産財な ど素材型産業の比重が大きいと成長率 格差が増大する。 参考文献 田原昭四 景気変動と日本経済(世界・日本・ 地域の景気分析)東洋経済新報社 田原昭四 日本と世界の景気出版 東洋経済新報社
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