心理測定法

心理測定法
記憶③
今日の予定
1.方法の工夫によって面白い成果を出した
有名な研究の紹介
2.動物実験
4.信号検出理論すこし
有名な記憶研究いくつか

Miller(1956) マジカルナンバー7

Sperling(1960) 感覚記憶

Sternberg(1966) 直列悉皆走査



人間の「心」をひとつの情報処理システム
としてとらえる見方が、20世紀半ばから流
行する (→たとえば人工知能)
そのシステムの構成やスペックをあばこう
という実験
「マインドハック」という書名で本を書いた
人も。
記憶容量はどれくらい?

ただし、「短期記憶」の。

マジカルナンバー7 (Miller, 1956)

チャンク化による増大
短期記憶、長期記憶、そして・・・
感覚記憶
(視覚→アイコニックメモリー)
(聴覚→エコイックメモリー)
 Sperling(1960)によるアイコニックメモリー
の発見
 測定の仕方が巧妙で面白い

直列悉皆走査

人間という情報処理システムは、メモリー
の中の情報をどのように検索しているの
か?

Sperling (1966)の数字リスト再認課題
直列悉皆走査を示唆

心理学の実験としては珍しく科学誌「サイ



データの解釈の論理が明解で面白い
ただ、その正否については議論あり
動物実験



馴化・鋭敏化
条件づけ
1.レスポンデント条件づけ
2.オペラント条件づけ
より特殊的な学習機構
無意識的なオペラント反応

Verplanckの発話条件づけ実験(1959?)

アメリカの学生のいたずら話
より特殊的な学習機構

レスポンデント条件づけ、オペラント条件づ
けのように一般性(というか汎用性?)を
もっているとは思えないもの。
インプリンティング(刷り込み)
 味覚嫌悪学習
・・・etc

「動物実験」まとめ


動物行動の測定についてはまた機をあら
ためてとりあげる
過去の出来事や経験による、動物の行動
の変化の測定
⇒それを多くの心理学者は「記憶」の問題と
してとりあげる
しかしここでも、
 「学習=記憶なのか??」
 という問題をあらためて認識させられる

もちろん、「定義による」としてしまえばその
通りなのだが、学者が恣意的に作った定
義は日常の直感に必ずしも合わなかった
りする。
信号検出理論


もともとはレーダーの精度の研究が発端ら
しい
Swets (1956?)がそれを感覚の測定に適
用し、花開いた