データで見るバス問題

外来種問題の真実
新潟53PickUP実行委員会
ブラックバスはいるはずない魚?
新潟県におけるアユ種苗の放流実績
35,000
注)~1975までの野積産は
匹数×約3gで換算
ブ
ル
ー
ギ
ル
滋
賀
県
水
産
試
験
場
へ
30,000
人工種苗
琵琶湖産
寺泊野積産
25,000
重量(kg)
20,000
15,000
ブ
ル
ー
ギ
ル
琵
琶
湖
で
発
見
冷
水
病
問
題
に
県
内
で
バ
ス
発
見
琵
琶
湖
で
バ
ス
発
見
10,000
5,000
西暦
琵琶湖でバス、ブルーギル生息が確認されてからもアユの放流を継続中
2000
1998
1996
1994
1992
1990
1988
1986
1984
1982
1980
1978
1976
1974
1972
1970
1968
1966
1964
1962
1960
1958
1956
1954
1952
1950
1948
1946
1944
1942
1940
1938
1936
1934
0
メダカ減少は
新潟県カテゴリー 準絶滅危惧
環境庁カテゴリー 絶滅危惧Ⅱ類
メダカは小規模な浅い水路
で夏季には極高水温になる
ようなところに住むことで大
型魚から逃れてきた。
この戦略でバスからの影
響も無効にできる。
しかし、圃場整備でこのよ
うな所がなくなった。
【選定理由】減少、環境悪化
【生息を脅かしている原因】水田の基盤整備事業や河川改修などで生息環境が失わ
れ、農薬や生活排水などで姿を消した水域もある。外来種のオオクチバスやブルーギ
ルが放流された水域では、他の在来種とともに減少してきている。
その他
・産卵場所は水草だが、農薬で極端に少なくなっている。(水田雑
草であるため農薬が効果的に作用)
↓
在来の浮葉植物、沈水植物のほとんどがレッドデータである。
・似たような性質をもつカダヤシは卵胎生であるため繁殖に水草
が必要ない。
↓
カダヤシがメダカを追いやったわけではなくメダカが棲めない環
境でカダヤシが棲んでいるだけ・・・
タナゴ減少は
ゼニタナゴ (コイ目コイ科) 新潟県カテゴリー 絶滅 環境庁力テゴリー 絶滅危惧IB類
【分布の状況】神奈川県、新潟県以北の本州(青森県を除く)が自然分布域で、その他の
地方のものは移植による。県内では近年捕獲された記録はない。最も新しい生息情報は
1934年、現在は干拓されて消失した鎧潟からのもので、当時は通年採補することができ
たという。
【絶滅に至った原因】乾田化が進んで各地にあった潟湖が消え、水路がコンクリートや鋼
矢板で固められ、水草が繁茂する水域が減少してきたことが絶滅の主因と考えられる。タ
イリクバラタナゴが1962年ころから県内でも繁殖し始めたが、この移入種との生活空間や
餌、産卵する二枚貝をめぐる競争に敗れたことも原因になった可能性がある
琵琶湖のニゴロブナ
時期的なズレ→バス移入よりもバブル期のグルメブームによる乱獲が原因か?
ブルーギル発見
ブラックバス発見
美味しんぼでフナ寿司紹介
バブルによるグルメブーム
バスは多くない
ブルーギル
0.37%
注)以下の点から最もバスの生息が多くなる調査条件
調査地点:砂利穴、鷲の木大通川、蒲原大堰中之口
水門上流の三角池、小阿賀野川合流点、大河津洗堰
下流旧閘門など有名なバスポイント
調査機関:国土交通省がバスを否定的な業者に委託
して実施
信濃川におけるバスの生息状況
(国土交通省H9水辺の国勢調査)
ラージマウスバス
0.90%
オイカワ
ギンブナ
タイリクバラタナゴ
スズキ
ギギ
タモロコ
イトヨ
カマツカ
ラージマウスバス
ドジョウ
ゲンゴロウブナ
ブルーギル
ツチフキ
ウケクチウグイ
スゴモロコ
ヤリタナゴ
ウキゴリ
サケ
※フナ属の一種
メダカ
ウツセミカジカ
モツゴ
ウグイ
アユ
トウヨシノボリ
ニゴイ
マハゼ
ビワヒガイ
メナダ
アカヒレタビラ
ヌマチチブ
ナマズ
マルタ
ハス
カワヤツメ
ボラ
コイ
アシジロハゼ
カムルチー
ゼゼラ
カマキリ
ヒイラギ
バスが最も生息しやすい信濃川下流域のワンドやたまりでの
調査にかかわらず、生息数は非常に少ないことが事実である
バスの少ない理由
新潟ふるさと村付近
一面のヨシマコモ帯
生息状況調査が行われた信濃川下流域は自然の河岸が多く残っているため、在
来種の生息状況の悪化が少ない。
これによってバスも適正な個体数に抑えられている。
結論
在来種の減少は環境の悪化と乱獲が原因
在来種が減少したため外来種が増加した
(外来種は本来、在来種により抑圧されている)
在来種と環境が豊かなところでは
外来種も適正な個体数となる
キャッチアンドリリース禁止や駆除より
環境の保全と乱獲の防止が必要