堀留川を考える住民会議だより 2009 年 9 月 - 静岡文化芸術大学

回 覧
堀留川を考える住民会議だより
平成 21 年度
第4号
2009 年 9 月
第1回堀留川市民フォーラムを開催しました
8 月 23 日 (土) に、堀留川を広く市民に知ってもらうことを目的とした第 1 回 「堀留川市民フォー
ラム」 を開催しました。 当日は夏休み中の小学生も参加して 「堀留川の水辺探検隊」 と名うって、
堀留川の水辺を歩きながら自然観察、 水質 ・ 水深の調査、 「宝モノ (残したいもの)」 や 「困り
モノ (なくしたいもの)」 探しなどを行いました。 川あるきの後、 水辺探検のまとめや採集した草
花の押し葉づくりを楽しみました。 堀留川への理解を深めることができ、 充実した一日でした。
<宝モノ探し>
水辺の生き物
自然観察員小杉さんのガイドで、 ふだん目に
できない水中の小さな生き物をタモで採って
透明ケースに入れて観察しました。 水辺には
色々な種類のトンボも見られ、 生き物の種類
の多さに驚きました。
<パックテスト>
(水質検査)
歴史的景観
JR や JT の引き込み線のレトロ
な鉄橋や堀留運河の面影が残さ
れています。 河川改修で、 これ
らの歴史的景観をどのように残
してゆくかが課題です。
「堀留川の水辺探検隊」
<困りモノ探し>
<押し葉しおりづくり>
堀留運河周辺では、東伊場地区住
民の方から降雨時に排水路から水
があふれる浸水被害の状況につい
て聞きました。家の周りに土嚢が
積まれていて、水の怖さもわかり
ました。
堀留橋で、 水質調査と水深
の測定を行いました。 「簡易
式水質検査 (パックテスト)」
で は、 COD、 PH、 リ ン 酸、
硝酸、 アンモニアの5種類に
ついて調べました。 水深は
数箇所で調べましたが、 当
日は 0.6 ~ 1m 程度でした。
雨が降らない時は比較的浅
いことが確認できました。 笹
舟を流して流速を測る予定で
したが、 当日はほとんど流
れがなかったので、 笹舟だ
け作りました。
採取した草花で押し葉しおりを
つくりました。
(調査結果など詳しい内容は裏面をご覧ください)
■パックテストの結果
1. 阿津ま橋
3
1
2
2. 堀留橋
3. 堀留運河
6
8+
8+
4
PH
7.0
7.5
7.0
7.0
りん酸
0.2
0.2-
0.2-
0.2-
しょう酸
2
2
2
2
アンモニア
0.5
0.2
0.5
0.2
COD
水道水
宝モノ
<陸で見つけた生き物>
・ アカトンボ ・ イトトンボ
・ カモ ・ アオサギ
・ チョウ ・ マツモ
・ ハゴロモモ ・ オオカナダモ
<水中で見つけた生き物>
・ スジエビ ・ ミゾレヌマエビ
・ アメリカザリガニ
・ クロベンケイガニ
・ メダカ ・ コイ ・ ギンブナ
・ ボラ ・ ヤゴ ・ カメ
・ タイリクバラタナゴ
・ オタマジャクシ (食用蛙)
<その他・景色など>
・ 引込線 (橋/日本たばこ)
・ 伊場遺跡及び公園 ・ 資料館
・ 堀留運河 (水運としての道)
困りモノ
・ ゴミ (ペットボトル、 空き缶、 袋、 ボール、 自転車等)
・ 水の汚れ、 滞留 (流れない)
・ 外来種の藻や生き物の繁殖
・ 川が埋まり浅くなっている
・ 大雨時の洪水被害
・ 護岸の草が生い茂っている
・ 人工的な人工護岸やフェンス
・ 民地があり散策路にならない
・ 鴨江排水路で分断されている
アンケートから
<市民 ・ 住民が堀留川に親しむた
めにできること ・ したいこと>
・ 自然観察会
・ 清掃 ・ 美化活動
・ 護岸の花植え ・ 植樹
・ 地域の歴史講座
・ 川全体の探検マップづくり
感想
・ 歩いてみると様々な生き物がいることがわかった。
・ 魚が多く驚いた。
・ 外来種が増え生態系が変わるなど、 環境が変化し
ていることがわかった。
・ 川の水が汚れており、 水中の藻、 ゴミも多い。
・ もう少しきれいにしないと親しみを感じない。
・ 川をきれいにしたい、 と思った。
・ 堀留川の他の地域も観察したい。
「堀留川を考える住民会議」概要、及び「提案書」は下記
のホームページで公開しています。
堀留川を考える住民会議ホームページ
http://wwwt.suac.ac.jp/~sd/horidomegawa/
お問い合わせ <サポートチーム事務局>
〒430-8533
浜松市中区中央2-1-1 静岡文化芸術大学 宮川研究室
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