第11章 開発援助とガバナンス

第1章
地域の政治力学と日本
~東亜共同体への動き~
4年 佐々木 奈都子
3年 佐山 麻子
2年 河野 通知
3年 神事 葉月
3年 山本 幸一
はじめに

アジアで起こっているパラダイムシフト
落日の日本、昇竜の中国?
高まる地域協力への動き。
東亜共同体と二本柱
東亜FTA
東亜共同体
東亜サミットの定例化
東亜共同体 : アジアにおける地域協力。2000年
「10(ASEAN)+3(日中韓)」サミットで合意。
東亜FTA
: アジア内における自由貿易投資圏。
加盟国域内の関税や非関税障壁の撤廃による。
貿易拡大を通じた域内経済の活性化が目的。
東亜サミット : アジア諸国が対等な立場で経済協力+安全協力
について協議。
アジアの地域協力
東アジアの発展
アジア通貨危機
地域協力の必要性
「10+3」
94 : ARF(ASEAN地域フォーラム)が組織される
安全保障問題の多国間協議
①信頼醸成 → ②予防外交 → ③紛争処理
00 : チェンマイ合意
外貨を融通しあうスワップに関する合意
ASEAN加盟国すべてを含む「ASEANスワップ・アレジメント」への拡
大と「10+3」間の二国間スワップのためのネットワーク確立に関して
02:アジア安全保障会議が開催、アジア相互協力信頼醸成措置会議
03:ASEAN経済共同体をASEAN拡大外相会議で合意
その他の構想・提案:日97「アジア通貨基金」
インドネシア03「ASEAN安全保障共同体」
アジアの関心は中国に移行?
中国
日本
・地域協力・統合の動き
に積極的。
例:ASEANとのFTA締
結を提案。
・安全保障面にも積極的。
例:ARF安全保障政策
会議を提案。
・東アジア地域における
日中の主役交代。
・地域協力・統合の動きに
消極的(カネの面以外)
⇒特にFTAに対する態度が
不明確。
・依然として日本の存在は
東アジア地域において大
きく、期待も高い。
台頭する中国への懸念
●経済発展に専念できる周辺アジア平和構築
中国外交の
重点
●資金・技術導入に必要な多国間協力の確保
●製品の販路獲得のための「前方位」協調外交
<結果>WTO・APEC・ARFへの加盟
中国の脅威増大
米国
アジア諸国
「対中包囲」・「封じ込め」
日本の国内改革と東アジアの構造連環
日本の国内改革の必要性
●「参拝」に代表される東アジア外交と国内の構造改革の重要性
●アジア経済との連携による日本経済の再生
二国間から多国間の日中関係へ
日中の二国間に限定された「善隣友好関係」
東アジア地域の経済「発展」だけでなく、「平和」を確保する安全保
障にも貢献する多国間の「友好協力」関係
アジアの枢軸としての日中協力が進展するなかで、
日本の消極的な姿勢をいかに改善するかが問われる。
新生アジアの蘇り

東アジアを文明の融合点として蘇らせる
・本格化する地域協力と統合への動き
(パラダイムシフトの促進)
・東亜共栄圏(各国が対等な立場で参加)
・日本の姿勢転換(消極的→積極的)
⇒東南アジア側の対中不信
連携による日本の経済再生と安全確保
論点1

日本の東アジア地域協力を推進することにつぃ
てのメリット・デメリットは何なのか?
(前提)
・経済:地域内でFTAを促進する
・安全保障: ARFを越えた地域内の安全保障の
枠組みを作る
論点2

論点1を踏まえたうえで、日本はこの東アジア
地域協力を積極的に推進すべきか?
班内の意見
メリット
・地域内自由貿易が活発化
・市場の拡大
・中国の封じ込め
 デメリット
・国内での貧富の差が拡大
生き残る産業と衰退する産業
