虫垂炎 - 研修医.com

虫垂炎
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虫垂炎
臨床症状
★心窩部から臍周囲の腹痛から、しだいに痛みが右下腹部へ
移動し悪心・嘔吐を伴う典型的一連の症状は50-60%
★虫垂が盲腸の背側や骨盤内にあるときは圧痛が診られないことも
★穿孔直前には自発痛や圧痛が消失すると言われるが
実際には非常にまれ
★平均虫垂穿孔までは34時間、膿瘍形成は72時間を要する
小児や老人は穿孔までが早いriskあり下痢は起こってくる
★3歳以下の小児虫垂炎は34%は下痢
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たくさんある虫垂炎の診察所見
Obturator sign
右股関節を内転した時、痛み出現
→骨盤腔内の炎症所見
Rovsing sign
左下腹部を下から上に押さえて、
右下腹部が痛くなる
→右側の腹膜刺激症状
Psoas sign
右大腿の伸展で右下腹部痛出現
→腸腰筋の上の炎症
Rosenstein sign
左側臥位で右下腹部圧痛増強
→左側臥位で小腸が左に移動して虫垂を触知
しやすくなる
Dunphy’s sign
咳込んで右下腹部痛出現
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有名だが
腹膜刺激症状
感度 63%
特異度 69%・・いまいち
(JAMA1996;276:1589-1594)
 Defence
 Blumberg
 Heel drop




押すとぐっと痛くなる
手を離すと痛い
虫垂炎の感度 93%
sign 踵から落ちると右下腹部
痛
Rosenstein 左臥位で診察 右下腹部圧痛
Rovsing 左圧迫→右下腹痛
Psoas 大腿伸展で右下腹部痛
Tapping 軽くたたいて痛みが響く
感度 16%
特異度 95%
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感度 特異度
感度
特異度
発熱>37.3℃
70-74%
50-70%
腹部の診察
強い右下腹部の圧痛
McBurneyの圧痛
Rovsing徴候
87-99%
50-94%
22-68%
8-65%
75-86%
58-96%
直腸診
直腸の圧痛
38-53%
41-62%
その他の徴候
Psoas sign
閉鎖筋obtulator徴候
Heel drop sign
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13-15%
8%
93%
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91-97%
94%
検査の感度・特異度
感度
特異度
88%
48%
53%
57%
腹部エコー
75-95%
86-100%
腹部CT
90-100%
91-99%
血液検査
WBC上昇
CRP上昇
虫垂炎を疑ったら、採血や単純Xpでは
肯定も否定もできない!
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MANTRELS score
MANTRELS
感度 92.6 特異度 84.7
7点以上で疑わしい
Migration of pain
心窩部、臍周囲→右下腹部へ移動
1点
Anorexia
食欲不振
1点
Nausea
吐き気、嘔吐
1点
Tenderness in RLQ
右下腹部圧痛
1点
Rebound tenderness
反跳痛
2点
Elevated temperature
発熱>37.3℃
1点
Leukocytosis
WBC>10000/μl
Shift of WBC count
白血球の左方移動
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2点
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1点
疑わしければ
 否定する根拠を。
 腹痛は経過followが重要
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