はじめの1週間 - 研修医.com

的確に物事を伝えること
~プレゼンテーションスキル~
 あなたは、的確に伝える事ができますか?
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 受け持ち患者のプレゼンテーションをする
機会が出てきます。
 その患者さんの情報
 その疾患の情報
 を知っているだけで良いのでしょうか?
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 頭の中で、疾患のことを誰よりも把握して
 カルテと同じ情報を、頭の中に入れるとし
ます。
 それさえあればもう完璧なんでしょうか?
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 聞きやすいプレゼンテーションがあります。
 聞きがたいプレゼンテーションがあります。
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 プレゼンテーションの時間を知ろう!
 求められているプレゼンの時間は何分?
 2分で軽くまとめてほしい?
 7分で症例をまとめてほしい?
 30分使っていいから、しっかり聞かせて
ほしい?
→それぞれで違いますよね。
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 求められている時間にあったプレゼンをし
よう。
 2分のプレゼンでは、現病歴をしっかり
しゃべっている時間はないよね。
 7分のプレゼンを聞きたい人が、2分で終
わる内容を喋られたら、内容が不足してい
るよね。
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 まずは、ロングプレゼンテーションの仕方
から学びましょう。
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 私の考え方で恐縮なんですが、
 まず、患者さん像をイメージできると、話
が聞きやすいです。
 例えば
 生来健康な20歳男性の胸痛
 20年来の高血圧、糖尿病ある70歳男性の
胸痛
 聞く時点で鑑別が異なりますよね?
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 はじめに一言付けます。
 ○○歳
男性
 もともと特に既往のない方で。
 もともと脳梗塞後ADL全介助の方で。
 今回○○を主訴に来院されました。
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 プレゼンの疾患に関係ないものは、邪魔。
 例えば、
 虫垂炎の人に、高血圧を言っても疾患との
距離がありすぎる。
 これは基礎疾患として後でまとめて、ope
の時の注意するポイントとして考えるには
良いが、はじめの言葉にはやや邪魔かな。
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現病歴に含めましょう!
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 優秀な先生方は、解決した疾患(例えば骨
折や虫垂炎ope歴など)を既往歴とし、
 今も抱えている疾患(糖尿病や慢性心不全
等)は別の項目(例えば基礎疾患というよ
うな分類)でまとめることを推奨する場合
があります。
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 ここで一番大事なことは
あなたが、その疾患の
『らしい流れ』
を知っていること。
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 らしい流れを考える。
 基礎疾患がある。DM性とすると
 DMと診断された時期がある。
 治療介入の流れがある。
 内服薬からインスリン導入の時期がある。
 三大合併症の進行がある。
 腎機能障害の流れがそれに沿っている。
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 元々15年来の糖尿病があり、
 10年ほど前から内服開始、
 5年前からインスリン導入となっています。
 HbA1cは6~10%とコントロールは時期により一
定していませんでした。
 3年前に腎機能障害指摘され、当科紹介。
 眼科はそのころから通っており、昨年網膜光凝
固術を行っています。
 Creは3年前から徐々に上昇してきており、
 3年前は1.2、2年前で1.9、昨年2.6となり、今年
に入ってから○月に3.5まで上昇し、シャント作
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成目的に入院となりました。
 聞き取りやすいということ以外に、
 あなたが、他の合併症を見落としていない
か、チェックしたいという面もあるからで
す。
 例えば、流れより急速に進んでいたら、何
か増悪因子が介入しているかも知れない。
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 そしてもう一つ
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Important
positives
Important
negatives
を意識しましょう。
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 Important
positives&negatives(病歴)
 冠や脳血管障害の有無や検査歴
 糖尿病以外に高血圧や高脂血症、タバコ
これらは、negativeであっても、
negativeであることが重要な所見
等のリスクファクター
 インスリンクリアランスの問題を抱えて
いないか(最近低血糖になったり、コン
トロールが良好になってきていたり)
 尿毒症症状の有無があるか
 NSAIDSや造影等の増悪因子の使用歴
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 大事なものは、重点を置いて
 例えば、この人に高血圧があれば、もしか
したら腎硬化症による腎機能障害も増悪因
子になっている可能性もあり、現病歴に加
える。
 ない場合であってもimportant negativeと
して、プレゼン内容に加える。
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 内服薬は、基礎疾患や既往歴の再確認要素
 明らかに変な薬剤があれば、見落としている基
礎疾患があるかも。
 明らかに適応が間違っていたら、整理するチャ
ンス
 入っていなければならない薬剤が入っていない
場合、上級医が『なんで??』と思うポイント
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
マチマチに言っていたら、あなたが何を考えてプレゼン
しているのか分かりません。

考えている疾患ごとにまとめ、大事なものから順番に言
いましょう。
例えばこのPtならば、




DM関連
腎関連で、ビタミンDやエリスロポエチン等関連するも
の、など、わかりやすく伝えましょう。
~~に○○を使っていますという言い方も一つの方法かも
知れません。
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 基本は上から下に、最後に神経所見が多い
 ここでも大事なのはImportant
positives
とImportant negatives
 例えば、このPtでは、貧血の有無や、頚静
脈怒張の有無、Ⅲ音や左右動脈触知の左右
差や血圧の左右差、浮腫の有無は聞きたい
情報
 DMあるなら、普段言わない振動覚も大事
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 ここも必要なものはまとめよう。
 例えば、Caを言うならリンも一緒に、ア
ルブミンも一緒に言う必要がある。
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 場合により、一旦サマライズして、
 アセスメント&プランに入ります。
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 プロブレムは可能な限り沢山自分の中であ
げておきましょう。
 全てのプロブレムにプランを挙げましょう。
ここはまた別の時に勉強しましょう。
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 プレゼンテーションは、伝える技術です。
 あなたが考えている疾患、心配している疾
患の情報を肉付けすることで、より聞きや
すいプレゼンになります。
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 この本がとても参考になっています。
 なるべく早いうちに、是非読んでほしいです
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