第20課 -モダリティーの表現-

第20課
-モダリティーの表現-
M97E0101
李 静茹
20課の狙い
話し手が発話の場でどのように自身を表出する
のかを表すとされるモダリティーについて考える。
• キーワード:モダリティー、話し手の心的態度、義
務的モダリティー、命題、推論、判断、推量、可
能性、当為、義務、断定、発話意図、計算、確信、
伝聞、様態、予兆、禁止、許可、忠告、勧告、意
向、願望、といかけ、命令、依頼、勧誘
モダリティーとは
• 義務的モダリティー
四つの論理的関係(必然性と可能性)が
派生した義務や許可などの意味
• 認識的モダリティー
義務モダリティーから派生した話し手の
判断に関わるもの
日本語の文とは
•
命題
叙述内容
モダリティー
主観的な捉え方
例: 雨が降りそうだね
雨が降る
そうだ
ね
→ 命題
→ 話し手の心的態度
→ 終助詞
主観的な捉え方
• 話し手の心的態度
1.推論の表現
2.道徳意識の表現
• 聞き手に対する話し手の心的
態度
1.話し手自信の意向や願望
2.聞き手に対する問いかけ.
命令.依頼.勧誘など
話し手の心的態度-推論の表現
• 太郎は試験に受かる
100%自信があり、発話意図がみられる
確率高い
• 太郎は試験に受かるはずだ/に違いない
結果に確信がある
• 太郎は試験に受かるだろう/と思う
推論を通してその帰結を推量する場合
• 太郎は試験に受かるかもしれない
確率が低い
• 太郎は試験に受かるそうだ
伝聞
• 太郎は試験に受かるようだ/らしい/みたいだ
五感で確認証拠証拠から推論する場合
• 雨が降りそう/落ちそう
予兆
確率低い
話し手の心的態度-道徳意識の表現
• 義務や禁止
法は遵守しなくてはならない
法は遵守しなければならない
もう行かなくちゃならない
←話し手自身の行為
~てはいけない
• 許可
パソコンを使ってもよい
~なくてもよい
• 忠告や勧告
~したほうがいい
~するほうがいい(比較)
ある行為の正当性や妥当性を表明
~すべきだ ~するべきだ
~することだ
学生は勉強するものだ
(「ものだ」は相手の価値観や評価を伝える)
聞き手に対する話し手の心的態度
話し手自身の意向
•
行く
行かない
行こう(誘いかけ)
いくつもりだ
(発話 時点の心積もりを表す)
まだま若いつもりだ
この宿題はしたつもりだ
(発話時点の信念を表す)
問いかけ.命令.依頼.
•
~しなさい
~してくれ
~してください
• 勧誘
~しないか
~しようか
話し手自身の願望.欲求
~たい
~てほしい
~てもらいたい
* 以上の表現は第三者の内面の
描写には使えない
*以上の表現は敬語の待遇表現や
恩恵の授受表現、終助詞、インド
ネーションなどの配慮が必要
結論
推論の表現
話し手の
心的態度
ル形
に違いない
はずだ
と思う
かもしれない
そうだ
道徳意識の表現
してはいけない
しなくてはならない
しなければならない
してもよい
しなくてもよい
したほうがいい
するべきだ
ようだ/らしい/みたいだ
するものだ 、することだ
話し手自信の意向や 問いかけ.命令.依頼.
願望
勧誘
聞き手に対する話し
手の心的態度
いく ,いかない、いこう
つもり
したい、してほしい
~しなさい
~してくれ
~してください
してもらいたい
~しないか/~しようか