イギリスの規制強化、制度改革 - ホーム

相澤 啓太
英金融サービス機構(FSA)の動き
 サブプライム問題の影響を受けて、流動性リスクが
問題となったため、英金融サービス機構(FSA)は、
流動性基準強化試案を発表した。
FSA(Financial Services Agency)とは
FSAの規制上の目的
 1986年の金融サービス法で、大蔵大臣から金融、
1.市場に対する信頼
証券市場に対して規制権限を委譲された、保障有
2公衆の認識
限会社という形態の民間会社.
3.消費者の保護
4.金融犯罪の減少
流動性基準強化策
政策の背景
サブプライム問題時に、イギリスは海外投資をし
ていた。イギリスの金融機関は、国・個人に多額
概要
の貸付を行ってきたが、貸付先の経済が実質破綻
・金融機関に高リスク高金利事業を縮小させ、資金繰り悪化に備
えて、十分に資産の保有を要請する。
に陥り、多額の不良債権を抱えてしまった。
・自己資本比率とは別に、高リスク部門に対して3倍以上の自己
資本を積むように義務付ける。
・市場からの借り入れについても自己資本の何倍以内と上限を設
ける。
・自己資本の積み増し基準や借り入れ制限は個々の金融機関が金
融システムに及ぼす影響度に応じて設定する。
論点:リビング・ウィルの是非