思春期(大人・専門家向け)

「性」 だけを教えても
「エイズ」だけ教えてもだめ
でも、何故、今、性やエイズ?
初交経験率
%
50
44.3
2005 男
2005 女
40
35.7
30
26.4
23.5
20
14.6
9.8
10
0
12.3
5.1
0.9
0.4
中1
1.4
中2
4.3
中3
高1
高2
高3
2005年調査 児童・生徒の性 東京都小学校・中学校・高等学校の性意識・性行動に関する調査報告 学校図書、2005、東京
セックスが普通のことになった
クラミジア(1000人・年対罹患率)
罹患率
(/1000人)
20
男
女
15.0
15
13.6
14.2 14.5
12.1
9.0
10
6.0
5
2.3
0
0.0
0.2
0.5
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22 年齢
熊本悦明、他:日本における性感染症(STD)サーベイランスー2001年度調査報告ー
日本性感染症学会誌 13:147-167,2002
性感染症は拡がっている
HIV感染者・AIDS患者報告数
(年間)
人
900
H IV 感染者
A ID S患者
800
700
600
500
400
300
200
100
17
16
15
14
13
12
11
10
9
8
7
6
5
4
3
2
H1
-S
6
3
0
年
エイズは着実に浸透している
クラミジア(10万人・年対罹患率)
罹患男女比
100%
90%
80%
70%
60%
50%
40%
30%
20%
10%
0%
若年者で女性が多い
↓
一対一で感染
女性の方が感染しやすい
↓
年配者は男性が多い
一対一なら女性が増える!
↓
多数相手で感染
10- 15- 20- 25- 30- 35- 40- 45- 50- 55- 60- 65男
女
熊本悦明、他:日本における性感染症(STD)サーベイランスー2001年度調査報告ー、日本性感染症学会誌 13:147-167,2002
異性間性的接触で感染した
日本国籍HIV感染者男女比
100%
90%
80%
70%
60%
50%
40%
30%
20%
10%
0%
15-
20-
25-
30-
35-
40-
男
45-
女
50-
55-
60-
年代
性感染症は
特定のパートナー間で
拡がっている
献血・妊婦HIV抗体検査陽性率
4
HIV(+)/献血10万人
3.5
HIV妊婦/出生10万人
3.16
3
望んだ妊娠
の結果
2.5
2.04
2
1.5
1
0.5
0
1987
1988
1989
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005 2006.4
コンドームをしない人が
危ない
都道府県別10代妊娠中絶率
(2004年度)
件/人口1000人
20.0
18.0
19.0
17.2
17.7
16.9
16.0
14.0
12.0
10.5
10.0
7.3
8.0
7.2
6.1
6.0
5.2
4.0
2.0
0.0
北
青
岩
宮
秋
山
福
茨
栃
群
埼
千
東
神
新
富
石
福
山
長
岐
静
愛
三
滋
京
大
兵
奈
和
鳥
島
岡
広
山
徳
香
愛
高
福
佐
長
熊
大
宮
鹿
沖
全
海
森
手
城
田
形
島
城
木
馬
玉
葉
京
奈
潟
山
川
井
梨
野
阜
岡
知
重
賀
都
阪
庫
良
歌
取
根
山
島
口
島
川
媛
知
岡
賀
崎
本
分
崎
児
縄
国
道
川
山
島
日本家族計画協会クリニック 北村邦夫先生提供 人口は総務省発表平成16年度発表資料
都道府県別10代妊娠中絶率
(2003年度)
10代の
件/人口1000人
25.0
出産が多い
21.3
20.0
18.9
18.6
18.0
15.0
12.011.9
10.0
7.3
7.3
6.3
6.3
5.8
5.0
0.0
北
青
岩
宮
秋
山
福
茨
栃
群
埼
千
東
神
新
富
石
福
山
長
岐
静
愛
三
滋
京
大
兵
奈
和
鳥
島
岡
広
山
徳
香
愛
高
福
佐
長
熊
大
宮
鹿
沖
全
海
森
手
城
田
形
島
城
木
馬
玉
葉
京
奈
潟
山
川
井
梨
野
阜
岡
知
重
賀
都
阪
庫
良
歌
取
根
山
島
口
島
川
媛
知
岡
賀
崎
本
分
崎
児
縄
国
道
川
山
島
日本家族計画協会クリニック 北村邦夫先生提供 人口は総務省発表平成15年度発表資料
妊娠に気がつけない
若者たちが増えている
望まない妊娠
性感染症を
予防するには
ノーセックス
だけ!!!
おとなは、たちがつい・・・・・
愛とは
純潔が一番
命を大切に
思いやりの気持ちを
現代社会の課題
現代社会の課題
(WHO西太平洋地域事務局長 尾身茂氏)
一番の課題は「関係性の喪失」
最優先の目標は「関係性の再構築」
そのために急がれるのは
「コミュニケーション能力の再開発」
今時の若者のコミュニケーション?
おはよう、こんにちは、ただいまの挨拶ができない
そもそも言いたいことがない 「別に・・・・・・・」
言いたいことがまとまらない 「ビミョー」
相手が言っていることが理解できない 「うるせえ」「わかんな~い」
自分と相手との距離のとり方がわからない 「ウザイ」「きもい」
どうしてそうなったの?????
「暴走族」、はやらない?
昨年1年間に全国の警察が確認した暴走行為の参加
人員は延べ9万3438人で、一昨年より31%(4万271
7人)も減少したことが、警察庁のまとめで分かった。
警察庁は、「暴力団の予備軍と化している暴走族が、
今の若者気質に合わないのではないか。上下関係の厳
しい組織に嫌気を感じ離脱する者も多い」と指摘している。
100台以上で暴走する大規模なグループはほとんど
なく、1グループ当たりの平均構成員数も、95年の32人
から、昨年は18人に落ち込んだ。
読売新聞(平成17年1月27日)
現代人のコミュニケーション
表情を見ないままコミュニケーション
メール・チャット
会話をしなくてもコミュニケーション
カラオケ・ゲーム
自分の都合でコミュニケーション
携帯電話
本能だけでコミュニケーション
セックス
苦労を伴うコミュニケーション
会話
食卓でのコミュニケーションは?
食卓での会話って何?
食事は全て個食
一日一食は当たり前
夕食は「友食」に変わった
みんなの集合を待たずに始まる食餌(えさ)
「いただきます」、「ごちそうさま」の感謝もない食餌
家の中のコミュニケーションは?
そもそも家族の会話は?
そもそも夫婦の会話もない?
夫婦でもメールでやりとり
家族の会話より、メールが大事な若者たち
一人一台のテレビ環境
これからの人づくりの視点
Information 情報
だけがあっても
Education 教育
Knowledge
知識
をどんなに充実させてもだめ
Communication 対話・関係性
を通した感動の共有とピアプレッシャーがなければ
人は健やかに生きる術を身に着けられない
Life Skill
生きる力
大人たちの育ちの再点検
Information 情報
はいろんな先輩からもらっていた
Education 教育
Knowledge
知識
なんか受けずとも
トラブルに巻き込まれなかった
それは
Communication 対話・関係性
を通した悩みの相談、規範の確認があり
中高生がセックスをするなんてとんでもなかった
Life Skill
生きる力
若者たちの育ちの現状
Information 情報
は氾濫しているが
何が正しいかがわからない
Knowledge
知識
Education 教育
の中味はオブラートに包まれ
Communication 対話・関係性
を通した学びの場がないまま
一人ひとりが悩むことなく巻き込まれている
Life Skill
生きる力
エイズ教育における人づくりの注意点
Information 情報
が不正確だと
Education 教育
をどんなに充実させても
Communication 対話・関係性
が築けていても、人は健やかに生きて行けない
「性」を語る目的
必要とすること
ニーズ
と
要求すること
ディマンド
は別?
ニーズ(必要)・ディマンド(要求)
ニーズ(needs)
コミュニケーション能力
生きる力
仲間
健康
性情報
性感染症予防
避妊
仕事
生きがい
ディマンド
(demand)
お金 携帯 ファミコン
彼女 彼氏 時間
今、何故、エイズ?
今、何故、思春期の性?
性教育が、エイズ教育が必要な訳は?
性情報が氾濫しているから?
現代の若者が、誤った情報と
10代の望まない妊娠が増えているから?
人と上手につながれないために
援助交際をしている若者がいるから?
HIV/AIDSをはじめとした
性感染症が増えているから?
性に関する諸問題に
HIV/AIDSが増えているから?
巻き込まれているためです
誤った情報で包茎の手術を受けているから?
若者の性の問題は「氷山の一角」
何が根底にあるのか?
こころ
性
薬物
ニート
中絶
タバコ
引きこもり・自殺
性感染症
アルコール
ストレス弱者
2次性徴逃避
依存不足
関係性の喪失
若者が興味を持っている
「性教育」や「エイズ教育」を
手段に人づくり
コミュニケーション能力育成を!