資料1

第 3 次中間答申に盛り込まれた提言に対する対応状況
項
Ⅰ
目
提言及び対応状況
資料1
現
状
中継局ロードマップの具体化と補完措置
(1) 基本的な考え方
国・放送事業者その他の関係者は、アナログ放送時に視聴 ・ 昨年 12 月 1 日現在、世帯数で約 84%をカバー
していた放送を視聴することを可能とすることを基本とし ・ 昨年 12 月 1 日に中継局リストを更新し公表
て、それぞれの役割を果たしていくべき
2010 年時点で、NHK が電波及び共聴施設に
② 放送事業者は、引き続きカバー率の向上に全力で取り組む
よりデジタルテレビ放送をカバーする世帯の
とともに、本年末以降、適時、その時点のカバー率を公表す
割合は 99.5%、民放が電波によりカバーする世
る
帯の割合はおおむね 99%となる予定
・ 本年春に年度毎の視聴可能となる世帯を市町
村別に示したリストと都道府県レベルの「エリ
アのめやす」の作成
・ 本年秋にアナログ中継局とデジタル中継局と
の対比リストの作成
①
(2) 建設困難な中継局があ ① 中継局に係る投資を完了できるよう設備投資を加速・推進 ①金融・税制支援
る場合の対応
する観点から、放送事業者に対して一定の支援を行う。まず ・財政投融資(低利融資・高度デジタル特利)延長
公的支援の在り方
は、政策金融や税制措置を中心に検討
・19年度税制改正
② 通信インフラ等の補完手段を活用し得る環境整備
国税(延長)
③ 中継局が、条件不利地域にあって、整備コストが多額に上る、
地方税(延長・一部拡充)
地理的状況や設置経緯に一定に事情があり、当該中継局を設 ② 下記(4)参照
置すれば経営を維持することが著しく困難であることが明 ③ 19年度に限り、
「検討中」とされている中継
白、他の補完的伝送手段が民間ベースによる整備が困難等の
局設置に対し一定の支援措置を講じる
事情が認められる場合の措置については、引き続き検討
1
項
目
提言及び対応状況
(3) 補完措置に係る今後の ① 放送事業者は、一定の条件を満たす電気通信役務利用放送
対応
事業者についても再送信の同意の対象とすることを基本的な
姿勢として取り組むべき
② 再送信同意条件の運用のあり方
③ 透明性の確保のあり方
補完措置の活用に係る条件と、その適用手続きの策定・公
表、条件の内容・適用について関係者の理解に齟齬が生じた
場合の解決プロセスの明確化を9月までに実行し、再送信同
意の手続きに着手することを放送事業者に対し要請
また、IPマルチキャストを用いた地上デジタル放送の再
送信の進捗と、上記の運用状況を注視し、さらに行政として
講じるべき措置があるか否かを 2007 年中に検討
現
状
・ 地上デジタル放送補完再送信審査会を設置
(10 月 19 日設置:事務局(民放連内))
「地上デジタル放送の再送信に係るガイドライ
ン」策定・公表
・ 地デジ IP 再送信の審査回答(12 月 19 日)
・ 地デジ再送信同意を NHK 及び民放 5 社同意
(1 月 25 日までに全社同意)
・ 地デジ再送信の実証実験開始(1 月 26 日)
(4) 辺地共聴施設への対応 辺地共聴施設にて視聴している住民の負担が、放送エリア内の ・平成19年度予算政府原案において、新たに辺
住民負担に比べて著しく過重となるのであれば、デジタル化に
地共聴施設のデジタル化対策として有線共聴施
係る情報通信格差是正の観点からの措置が必要と考えられるこ
設については地域情報通信基盤整備交付金、無
と等の事情を勘案し、国及びNHKを中心として所要の措置を
線共聴施設については無線システム普及支援事
講じていくべき
業による支援措置が認められた
2
項
Ⅱ
目
提言及び対応状況
現
状
受信機の普及と利便性の向上
(1)周知広報のあり方
① 国及び放送事業者等関係者は、本年12月までに、周知広報 ①1月中に新たな周知広報計画を策定
計画を改めて策定し、公表する
② 本年12月までに、国は、放送事業者、メーカー、量販店等 ②1月中に関係者の協力を取り付けた上で相談体
の関係者と協議の上、以下を基本とする相談体制を確立した上
制を充実・強化
で、周知に努める
・関係各機関による対応事項について明確化し、
・視聴者からの相談が予想される機関の明確化と各関係機関
対応窓口について登録要請中
の協力取り付け
・相談体制をまとめた連絡リスト作成予定(本年
・専門相談の担当が期待される機関の窓口の明確化、組織化と
3月末)
協力の取り付け
・基本相談に関する Q&A を作成予定(本年3月
・基本相談に関するQ&A
末)
(2)デジタル受信機の多 ① デジタル受信機の普及動向、受信機の出荷比率の変化への注 ・地上デジタルテレビ放送に関する浸透度調査を
様化・低廉化
視し、諸外国の施策と、その形成過程における論議を踏まえ、 実施予定(本年3月)
2007 年 7 月を目処に、
「アナログ放送終了告知シール」の貼付 ・地上デジタルテレビ放送受信機器のニーズ、需
に加え、追加的な措置を講じるべきか検討し、結論
要、供給等についての調査を実施予定(本年3月)
② 受信機に搭載する機能については、市場ニーズと、これを踏
まえた商品企画上の判断に委ね、自由度を阻害する事態につい
ては、常に注視し、必要に応じて、所要の措置を講じる
3
項
目
(3)コピーワンス関連
項
Ⅲ
目
提言及び対応状況
現
状
① 「EPN」の取扱いについて、本年12月までの可能な限り ・「デジタル・コンテンツの流通の促進等に関する
早期に、その検討状況を公表
検討委員会」において、9月~12月に検討を実
② ムーブを行う際の利用者からの指摘に対し、受信機側の具体 施
的な対応の在り方を検討し、本年12月までの可能な限り早期 ・3月より同検討委員会において、「コピーワンス
に、その検討状況を公表
の改善のあり方」について検討再開予定
③ 公表の具体的な方法は、審議会への適時の説明と意見募集を
想定
・デジタル放送の著作権保護の在り方の検討にあたり、私的複
製についての視聴者への周知の在り方、罰則等の社会システ
ムの在り方、著作権保護技術の今後の在り方等を体格的な検
討の場を設置
提言及び対応状況
現
状
コンテンツの多様化
コンテンツの多様化
放送事業者は、本年 12 月を目処に、放送番組を外部から調達す ・各キー局公表済み
る場合のルールを自ら策定し、公表すべき
・
「デジタル・コンテンツの流通の促進等に関する
検討委員会」において、コンテンツの取引市場
について今後検討予定
4
平成19年度要望で認められた放送事業者の地上デジタル放送に係る投資環境整備施策
1.金融支援(財政投融資)
1.金融支援(財政投融資)
支援措置
措置の概要
対象設備
平成19年度
政策金融機関による
低利融資
融資比率40%
政策金利Ⅱ
放送設備、中継局設備、土地及
び建物等
延長
(平成22年度末まで時限)
高度デジタル特利
融資比率30~50%
政策金利Ⅱ×0.75
番組制作設備、デジタル伝送装
置、デジタル送受信装置等
平成19年度末まで延長
2.税
2.税 制
制支
支援
援
○ 高度テレビジョン放送施設整備促進臨時措置法(平成11年11月25日施行)による支援範囲の設備を対象として、下記により実施
支援措置
措置の概要
対象設備
平成19年度
国 税(法人税)
特別償却15%
番組制作設備、デジタル伝送装
置、デジタル送受信装置等
H19(15%)⇒H20(13%)⇒H21(10%)
地方税(固定資産税)
取得後5年度分の課税標
準の特例措置
番組制作設備、デジタル伝送装
置、デジタル送受信装置等
平成20年度末まで延長(特例措置3/4)
ただし0.3W以下中継局整備にあって
は特例措置の拡充(2/3)
地方税(不動産取得税)
課税標準の特例措置
デジタル送受信装置に係る家屋
平成20年度末まで延長(特例措置3/4)
3.そ
3.そ の
の他
他
支援措置
債務保証
措置の概要
対象設備
情報通信研究機構による債務保証
番組制作設備、デジタル伝送装置、デジタ
ル送受信装置
-
(高テレ法)
5
辺地共聴施設のデジタル化支援
2011年のデジタル放送への全面移行を確実に達成するため、辺地共聴施設において地上デジタル放送を受信す
るための施設整備を行う場合に、所要経費の一部を補助。
1
施策の概要
全国に約18,400施設、約164万世帯が利用していると推計される辺地共聴施設のデジタル化を行うための改修を行うに当た
り、受信点の新設・改修等を行う等住民の負担が著しく過重となる場合に、辺地共聴施設を整備する市町村等に対して国がその整備費
用の一部を補助する。
2
事業スキーム
(1)有線共聴施設の場合(地域情報通信基盤整備推進交付金)
・事業主体:条件不利地域に該当する市町村
(2)無線共聴施設の場合(無線システム普及支援事業)
・事業主体:市町村又は辺地共聴組合
※条件不利地域とは、過疎、辺地、離島(奄美及び小笠原を含む。)
、半島、
山村、豪雪及び沖縄県のこれらに類する地域をいう。
・対象設備:受信点設備の移設費、改修費等(補助率1/3)
※地域限定なし
・対象設備:有線伝送路(附属設備を含む)の整備費(補助率1/2)
ギャップフィラー
受信点設備等
受信点設備等
線路アンプ調整
有線伝送路
有線伝送路等の整備
3 所要経費(平成19年度予定額)
(1)一般財源
地域情報通信基盤整備推進交付金(5,700 百万円)の内数
(2)電波利用料
無線システム普及支援事業(4,365 百万円)の内数
6
地域情報通信基盤整備推進交付金
(地上デジタルテレビ中継局整備の推進)
2011年アナログ放送終了までに全世帯にデジタル放送を届けるために必要な地上デジタルテレビ中継局のうち、民間事業者の自力に
委ねたのでは整備が困難なものに対し、当該整備を行う者を支援し、地域住民のデジタルテレビ放送受信を確保する。
1
施策の概要
テレビ放送事業者のデジタル中継局の建設は、2011年デジタル化完全移行に向けて、2010年までの間に集中的な整備を行うこととしているが、テレ
ビ放送事業者の自助努力のみに委ねたのでは、約1%の世帯を含む地域が新たに難視聴地域になる見込みがある。
そこで、当該地域にデジタル中継局を整備することにより、当該地域住民のデジタル放送受信を確保し、円滑なデジタル化完全移行に資するものとする。
○交付対象主体及び交付率
① 条件不利地域に該当する市町村(交付率:1/3)
(注)条件不利地域とは、過疎、辺地、離島(奄美及び小笠原を含む。)
、半島、山村、豪雪及び沖縄県のこれらに類する地域をいう。
② ①を含む合併市町村又は連携主体(交付率:1/3)
(注)合併が行われた日の属する年度及びこれに続く3年度に限り交付対象とする。
③ 第三セクター法人(交付率:1/4)
2
スキーム図
対象施設
デジタル中継局整備
3
サービス対象
地域住民のデジタル受信確保
所要経費(平成 19 年度予定額)
一般財源
地域情報通信基盤整備推進交付金(5,700百万円)の内数
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デジタル・コンテンツの流通の促進等に関する検討委員会 構成員
【主査】
村井 純 慶應義塾大学 教授
【委員】
《権利者団体》
《メーカー等》
華頂 尚隆
(社)日本映画製作者連盟 事務局次長
浅野 睦八
日本IBM(株) ガバメンタル・プログラムズ-ジャパンバイスプレジデント
椎名 和夫
実演家著作隣接権センター(CPRA) 運営委員会運営委員
岩浪 剛太
(株)インフォシティ 代表取締役
菅原 瑞夫
(社)日本音楽著作権協会 常任理事
田胡 修一
(株)日立製作所 ユビキタスプラットフォームグループ コミュニケーション・法務部長
生野 秀年
(社)日本レコード協会 専務理事
所 眞理雄
ソニー(株) コーポレート・エグゼクティブ SVP 技術渉外担当
堀
(株)ホリプロ 代表取締役社長
(社)日本音楽事業者協会 常任理事
中島不二雄
松下電器産業(株)役員(兼)デジタル放送事業推進室室長
パナソニックAVCネットワークス社上席副社長(兼)技術統括センター所長
義貴
《放送事業者》
《産 業 界》
日本放送協会 総合企画室〔デジタル放送推進〕局長
石井 亮平
日本放送協会 ライツ・アーカイブスセンター 著作権・契約部長
高田 真治
日本テレビ放送網(株) メディア戦略局長 兼 第2日本テレビ事業本部副
本部長
河村真紀子
主婦連合会 副常任委員
稲葉
(株)東京放送 メディア推進局デジタル放送企画部長 理事
全国地上デジタル放送推進協議会 総合推進部会長代理 補完措置WG 著
作権・放送権作業班主査
高橋 伸子
生活経済ジャーナリスト
植井 理行
(株)TBSテレビ 編成制作本部編成局コンテンツ&ライツセンターメディア
ライツ推進担当局次長
長田 三紀
NPO法人東京都地域婦人団体連盟 事務局次長
関
(株)フジテレビジョン デジタル技術推進室役員待遇技師長
(社)地上デジタル放送推進協会 技術委員会委員長
悠
祥行
依田
巽
日本経済団体連合会 エンターテイメント・コンテンツ産業部会長
(株)ギャガ・コミュニケーションズ 代表取締役会長
竹中 一夫
《消 費 者》
《学識経験者》
佐藤 信彦
(株)フジテレビジョン デジタルコンテンツ局局次長
大渕 哲也
東京大学教授
福田 俊男
(株)テレビ朝日 常務取締役
大山 永昭
東京工業大学 像情報工学研究施設 教授
池田 朋之
(株)テレビ東京 編成局 契約統括部部長
(社)民放連 知的所有権対策委員会 IPR専門部会 コンテンツ制度部会 主査
中村伊知哉
慶應義塾大学教授
国際IT財団 専務理事
石橋 庸敏
(社)日本ケーブルテレビ連盟 理事長代行 専務理事
《通信事業者》
岸上 順一
日本電信電話(株) 理事 第三部門チーフプロデューサ 中期経営戦略推
進室 サービス戦略担当
《電気通信役務利用放送事業者》
野坂 章雄
KDDI(株) コンシューマ事業統括本部ブロードバンド・コンシューマ事業
本部ブロードバンド・コンシューマ商品企画本部長
(平成18年9月27日現在/敬称略)
8
デジタル・コンテンツの流通の促進等に関する検討委員会 検討項目
Ⅰ デジタル・コンテンツの利用に係るルール
(1)
(1) ルール等の現状
ルール等の現状
①
① 「デジタル」コンテンツの、いわゆる「私的使用」に関するルールに関する現状
「デジタル」コンテンツの、いわゆる「私的使用」に関するルールに関する現状
②
② 違法コピーの取り締まり、罰則等の制度や、著作権保護技術の現状。
違法コピーの取り締まり、罰則等の制度や、著作権保護技術の現状。
(2)
(2) 諸外国の現状
諸外国の現状
①
① 米国の現状(フェア・ユース、EPN等)
米国の現状(フェア・ユース、EPN等)
②
② フランスの最近の動向(DRM一般の規制法)
フランスの最近の動向(DRM一般の規制法)
(3)
(3) 我が国におけるルールのあり方
我が国におけるルールのあり方
○
○ デジタル・コンテンツの利用ルールに関する基本的な考え方
デジタル・コンテンツの利用ルールに関する基本的な考え方
(「複製」に関するリスクの負担者、流通する伝送路・端末による相違)
(「複製」に関するリスクの負担者、流通する伝送路・端末による相違)
・インターネットにおけるコンテンツ利用のルール
・インターネットにおけるコンテンツ利用のルール
・デジタル放送におけるコンテンツ利用のルール(コピーワンス)
・デジタル放送におけるコンテンツ利用のルール(コピーワンス)
Ⅱ デジタル・コンテンツの流通に係るルール
(1)
(1) 課題となるルール等の現状
課題となるルール等の現状
○
○ 「IPマルチキャスト」(地上波再送信以外)を用いたコンテンツ流通のあり方
「IPマルチキャスト」(地上波再送信以外)を用いたコンテンツ流通のあり方
○
○ 過去に製作されたコンテンツを、インターネットや放送に流通させる場合の著作権処理に係るルール
過去に製作されたコンテンツを、インターネットや放送に流通させる場合の著作権処理に係るルール
(2)
(2) 今後の方向性について
今後の方向性について
Ⅲ デジタル・コンテンツの取引市場の形成について
(1)
(1) コンテンツ制作者から見た、取引市場の現状(著作権の所在、手続きの透明性等)
コンテンツ制作者から見た、取引市場の現状(著作権の所在、手続きの透明性等)
(2)
(2) 取引市場の形成に向けた具体策について
取引市場の形成に向けた具体策について
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