トライアスロンにおいて 最も重要な種目は何か?

トライアスロンにおいて最も重要な
種目は何か?
大学スポーツにおけるトライアスロン
競技について
• 本来トライアスロンというのはロングディスタ
ンスのことを指す。
(swim 3.8km bike 180km run 42.2km)
• 大学対抗の選手権はオリンピックディスタン
スというカテゴリーで争われる。
(swim 1.5km bike 40km run 10km)
目的
• トライアスロンはどの種目に比重をかけて練
習すれば最も良いパフォーマンスが得られる
かということを調べます。その方法として関東
インカレ上位29名の各種目のタイムをもとに
どの種目が総合順位に一番影響を与えてい
るかを分析しました。
データの出典
http://www.jutu.org/11/11result/11kanto-res.pdf
仮説①
バイクのタイムが早ければ早いほど最終的な
順位も上位になる。
理由1:三種目の中で競技時間が一番長く、距
離も長い。
理由2:個人的に経験者との差を一番感じた。
仮説②
ランのタイムは三種目中一番合計タイムに影響
しない。
理由:ラン種目は最終種目であり、疲れている
中実力を出しにくいのではないかと考える。
長距離陸上部出身者以外はあまり差が
つけられないと思う。
仮説③
スイムはバイクに近い相関関係ではなくランの
相関関係に近い。
理由:バイクが大学から一斉に始める競技であ
るのに対し、ラン・スイムは小・中・高の経
験がものをいう。よってスイムはランと近
い相関関係がみられる。
swimデータ
#スイムについ
ての回帰分析
相関係数:0.396
回帰式:y=1.738x-22.81
F値の有意確率(.034)は0.05を下回っているのでこの回帰モデルは成立してはいるが
決定係数が0.157なのでこの分析は説明力が低いといえる。
bikeデータ
#バイクについ
ての回帰分析
相関係数:0.445
回帰式:y=1.896x-105.844
F値の有意確率(.016)は0.05を下回っているのでこの回帰モデルは成立しているが、決定係数
は0.198でこの分析は説明力が低いといえる。
Runデータ
#ランについて
の回帰分析
相関係数:0.394
回帰式:y=1.903x-56.387
F値の有意確率(.034)は0.05を下回っているのでこの回帰モデルは成立しているが、決定係
数は0.156でこの分析は説明力が低いといえる。
仮説の検証
相関係数
swim
bike
run
0.396
0.445
0.394
仮説①
バイクのタイムが早ければ早いほど最終的な順位も上位になる。
仮説②
ランのタイムは三種目中一番合計タイムに影響しない。
仮説③
スイムはバイクに近い相関関係ではなくランの相関関係に近い。
1. についての仮説はおおむね正しく、三種目の中で一番総合順位との相関関係が高
かったのがバイクの種目であった。よって三種目の中ではバイクを練習して速くなれ
ば一番総合順位に直結するということができる。
2. についての仮説もおおむね正しく、三種目の中で一番総合順位との相関関係が低
かったのがランの種目であった。よってランが速くなっても三種目の中では一番総合
順位に結果が反映されにくい。
3. についてもおおむね正しかった。
反省・感想
• データが多ければ多いほど正確なデータが
取れることを今回の分析を通して実感。
• しかし、データが少ない場合でも今回の分析
がほとんど予想通りになったのは実力の近い
選手のデータを抽出したからであり、無作為
に選んでいれば結果が違うものになっていた
と思う。