1.滑車の実験(動滑車)

力学的エネルギー
8班
廣島望,福嶋悠太,二村有哉,正平浩佑,松尾佳奈
1.滑車(定滑車)

100gのおもりを持ち上げる
必要な力
引いた距離と
持ち上がった距離
1.滑車(定滑車)
○おもりの重さと同じ力が必要
○手で引いた距離
ll
おもりが動いた距離
動滑車を使うと
どうなるのか???
1.滑車(動滑車)
<実験方法>
動滑車にかかった糸の一端をスタンドに固定し,
おもりを高さ10cmまで静かに持ち上げる。そ
のときのばねばかりも目もりを読む。また,糸
を引いた距離(ばねばかりの下端が上昇した距
離)をはかる。
(おもり35g使用)
1.滑車(動滑車)
<実験結果>
ばねばかりの目もりは0.17Nだった。
おもりを10cm持ち上げるためには,20cm糸を引かなければ
ならなかった。
つまり,動滑車を使うと・・・
糸を引く力⇒おもりと滑車にはたらく重力の1/2倍
糸を引く距離⇒直接手でおもりを持ち上げた距離の2倍
1.滑車(動滑車)
<留意点>
・糸を引くときは垂直に引くように注意する。
・定滑車の実験を行ってから行うと比較しやすい。
・おもりの重さを重くしないと,糸を引く力が1/2倍になったことを
実感しにくい。
(→大きな動滑車を使って人を持ち上げる・・・
などの実験ができるとよい)
1.滑車(定滑車+動滑車)
<方法>
右図のように、動滑車を二つ用いて組み
合わせ、ばねばかりで重さをはかる。
<結果>
1㎏の重りを引くと250gになり、引く
長さは、4倍になった。
1.滑車(動滑車+定滑車)
<実験上の留意点>
・動滑車のみ、定滑車のみの場合と比較しながら実験を行い、引くときの
力の差や、引くときの必要な距離などの違いを感じられるようにする。

おもりは重いもののほうが、引く力が軽くなることを実感しやすい。

装置自体が不安定なため、紐はゆっくりと引くようにする。

紐を引く力は、動滑車の重さも含まれるため、軽いものを使うようにす
る。
2.位置エネルギー

この実験は,位置エネルギーの大きさと高さや質量の関係を調べる実験である。
〈実験器具〉
小球(質量が異なる2種類の鉄球)
レール
木片
スタンド
ものさし
2.位置エネルギー
<実験方法>
①装置を組み立てる。
②小球を転がして,衝突した木片が動いた距離を測る。
(高さを2倍,3倍と規則的に変えていく。)
③質量が異なる小球で②と同じ活動を行う。
2.位置エネルギー
<実験結果>
小球:大
小球:小
1回目
2回目
3回目
平均
21.9
高さ(cm) /
距離(cm)
20
9.2
9.4
9.7
9.4
17.7
18.0
15
7.4
7.8
7.8
7.7
12.3
11.8
12.4
10
5.2
5.2
5.3
5.2
6.4
6.2
6.1
5
2.6
2.6
2.6
2.6
高さ(cm) /
距離(cm)
20
1回目
2回目
3回目
平均
22.1
22.4
21.3
15
17.4
18.9
10
13.0
5
5.8
高さが高いほど,また小球の質量が大きくなるほど位置エネル
ギーは大きくなる
2.位置エネルギー
<留意点>

木片が大きすぎると,高さや質量を変えても, 木片が動く距離があまり変わらなく
なってしまう。

同じレールと木片を使用しないと摩擦力の差が出てしまい,データにも差が生じ
てしまう。

小球が軽くて,木片が動かない場合があるため,そのときはフィルムケースに
ワッシャーを入れて木片の代わりにする必要がある。

小球を転がすために手離すときに,運動エネルギーを与えないように注意する必
要がある。

小球の大きさによって位置エネルギーが変化するのではなく,小球の質量によっ
て位置エネルギーが変化することを理解させるように説明する必要がある。
3.運動エネルギー
<実験器具>
レール,木片,速度計,
ビー玉(10g),ステンレ
ス球(20g),鉄球
(30g)
ビー玉
鉄球
ステンレス球
3.運動エネルギーの実験
<実験方法>

①レールの先に木片
を置く。

②重さの違う球を
レールの上に置き,
速さを変えて転がす。 ばねのついた
(速さは速度計で測
発射台
定する)

③各球を木片に当て
て,動いた木片の距
離を測定し,表やグ
ラフに示す。
速度計
木片
3.運動エネルギー
<実験結果>
運動エネルギーの実験
9
鉄球
8
木片の距離
(cm)
7
ステンレス球
6
ビー玉
5
4
3
2
1
0
1
1.2
1.4
1.6
1.8
速さ
2
2.2
2.4
球の重さが重ければ重いほど,速さが速ければ速い
ほど木片の動く距離は長くなる!!
3.運動エネルギー
<留意点>
・ 10gのビー玉を使用する場合,木片ではなくフィルムキャップに粘土を
入れたものを使用する。
・ 装置がない場合,木片だけでなく,球もフィルムキャップにし,中に
入れる粘土の量で球の重さに変化を出しておく。
<注意点>
・
速度計と木片の間はある程度空けておく必要がある。
・
結果が2つあるので,条件制御を行う。