High-energy gamma-ray emission from Cyg X-1 measured by Fermi and its theoretical implications Denys Malyshev Andrzej A. Zdziarski and Maria Chernyakova Submtted to MNRAS Fermi/LAT で Cyg X-1 のフラックスの上限(4σで検出?)を求め、 従来の理論予想と比較した ・降着円盤の Thermal/Non-thermal 電子による逆コンプトン放射のパラメータ制限 ・Hard 状態:円盤の最内縁で「陽子・陽子」の衝突 => π0 生成 => ガンマ線放射 このプロセスにおけるパラメータ制限 ・ Hard 状態:Jet(この論文では電子成分のみを考慮)成分の寄与、Jet のパラメータ制限 1 ハード状態とソフト状態を切り分け 黒:RXTE/ASM ソフト側 赤: Swift/BAT ハード側 Fermi打ち上げ 2008年6月 2013年2月末 ハード状態:822日 ソフト状態: 445日 2 検出の有意度(図のスケールはσ) 30-50 MeV (Fermiチームは銀河面放射を 出していないので、高エネルギー側 からPower-law で外挿した) 300 MeV – 1 GeV: 公開されている銀河面放射で 再現できていない放射の寄与 が大きい => 上限 1-3 GeV: 全平均、Hard状態では 3~4σで検出かも? 3 検出したと仮定した場合のスペクトル Γ=2.6 +- 0.2 ハード 青:MAGIC か AGILE MAGIC や AGILE の上限値と 大きなズレがある訳ではない ソフト 全平均 時間変動は 軌道周期に応じてあるかも知れないが 有意ではない 4 (1) Sub Gev の再現:DiskBB + thermal/non-themal comptonモデル McConnell et al.2002(実線), Poutanen & Vurm 2009(点線) ・ハード状態: どちらのモデルでも OK ・ソフト状態: 100 MeV にカットオフ(点線の方が再現している) => non-themal な放射は 20 Rg 以内のコンパクトな領域で放射され、 光子-光子吸収が効いて(カットオフを作る)いる必要がある 5 (2)GeV 放射が hadronic な寄与の場合(とくにハード状態) 光学的に薄い(幾何学的に厚い)領域では、高温なイオンが存在するはず。 陽子・陽子の衝突 => π0 => ガンマ線放射の flux 今回の GeV 放射の上限 flux は、Niedzwiecki et al. 2013 の予想 flux と一致 (陽子は熱化されており、1/2 の電子は粘性加熱されている) 6 (3-1) Sub Gev~GeV の再現:Jet モデル (1) (2) で想定した sub GeV~GeV にすべてJet が寄与していると考える Jet のシンクロトロンが数 MeV まで伸びていた場合(INTEGRAL 衛星の結果より想定) 伴星の光 Thermal compton Sync Total IC (伴星) SSC 電子が加速の段階でべき~1.3 と非常にハードに加速されている必要がある (その後、cooling などされてべき~2.3 になって、上のスペクトルを放射) GeV 放射とのfluxの比較から、B ~ 4x10^4 G と大きく求まる (磁場のエネルギーは、電子のエネルギーとの平衡を2桁以上も上回る) そもそも、この論文のモデルは、これだけ平衡からズレた場合のモデルではない (この強い磁場を考慮すると、ますます GeV 放射の IC や SSC の寄与が下がってしまうセンス) 7 (3-2) Sub Gev : Non-thermal Compton、GeV :Jet での再現 (2) で想定した GeV 帯域を、Jet が寄与していると考える この場合、INTEGRAL 衛星の結果(MeV)で高い偏光度は再現できない 伴星の光 Thermal compton ここは Non-thermal compton で再現する(1) Sync Total IC (伴星) SSC 電子が加速の段階でべき~2.2 と、通常の加速でありうる値であれば良い (その後、cooling などされてべき~3.2 になって、上のスペクトルを放射) GeV 放射とのfluxの比較から、B ~ 2.5x10^3 G となり、 磁場エネルギーは電子のエネルギーよりも低くなる #INTEGRAL による高い偏光度の報告以外は、問題なく再現できる 8
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