貯蓄税導入の是非 ~否定派~ 松村・田邉・川村・藤山 貯蓄税とは・・・ 2000万円以上の預貯金・国債保有に対して、そ れを超えた部分に2%の課税をするというもの。 EX)1億円の預貯金、国債を保有している場合 →(1億-2000万)×0.02=160万円 の課税 貯蓄から消費へと資金を動かす圧 力となり、消費刺激の効果があると 言われている。 我々は、 ①貯蓄税の制度自体に不備がある ②デフレ脱却効果に疑問がある ③導入後の金利上昇の悪影響が大き い 以上3点より、貯蓄税の導入を否定します! 主張① 貯蓄税の制度自体に不備がある 貯蓄税の導入には… 国民全員の資産残高を知る必要がある!! マイナンバー制が必要! しかし マイナンバー制とは、国民一人一人にひとつの番号を付 与し、その者の資産残高などを管理し、確実な徴税・適切 な税制上の控除を達成しようとするもの 主張① 貯蓄税の制度自体に不備がある マイナンバー制→2015年から段階的に導入。 貯蓄税は、マイナンバー制導入後に設計されるため 貯蓄税導入には時間を要する 時間がかかると 債務増加 必要な税率増加 主張① 貯蓄税の制度自体に不備がある 貯蓄税を導入できたとしても タンス預金は推計30兆円! 貯蓄税導入でさらに タンス預金 海外流出 増加する可能性! 近年急増!!! 主張① 貯蓄税の制度自体に不備がある 海外流出 家計の海外投資残高 貯蓄税導入により、 さらに急増する可能性! 増加傾向! 主張① 貯蓄税の制度自体に不備がある まとめ 貯蓄税導入には時間を要するため、その間に国の債務が 増加し、必要となる貯蓄税率が上昇してゆく! 抜け道が多く、消費に回らず税収も得られない! 以上より我々は、 貯蓄税の導入を 否定します! 主張② デフレ脱却効果に疑問がある ピグー効果 貨幣残高の減少に比例して需要は低下する! 貯蓄税により 節約志向高まる! 主張② デフレ脱却効果に疑問がある 資産富裕層の年齢構成の割合 デフレ脱却効果は限定的! 富裕層の大多数は高齢 者 高齢者の消費は活発でな い! 主張② デフレ脱却効果に疑問がある デフレの要因 デフレギャップ 需要<供給 約30兆円! 主張② デフレ脱却効果に疑問がある 貯蓄税で消費を喚起できたとしても… デフレギャップを埋めるに は 企業収益向上 労働者賃金 長い時間を要する! 消費増大 上昇 主張② デフレ脱却効果に疑問がある まとめ 富裕層の多くは高齢者であり、消費は増大しない! →デフレ脱却効果は限定的! デフレギャップを埋める前に悪影響がでる! 以上より我々は、 貯蓄税の導入を 否定します! 主張③ 導入後の金利上昇の悪影響が大きい 貯蓄税導入 預貯金減少 国債の消化余力低下 貸出金利上昇 国債の金利上昇 様々な影響 景気後退 主張③ 導入後の金利上昇の悪影響が大きい 国債の消化余力低下 国債の保有者別内訳 金融機関は国債の45%を保有! 私たちの預金の多くは 金融機関が国債で運用 主張③ 導入後の金利上昇の悪影響が大きい 国債の消化余力低下 預貯金の減少 長期金利上昇 金融機関による 国債の消化が難しくなる! 国債の金利上 昇 主張③ 導入後の金利上昇の悪影響が大きい 貸出金利上昇(企業への影響) 借入を控える 企業の活動停滞 借り入れコスト上昇 企業収益の圧迫 主張③ 導入後の金利上昇の悪影響が大きい 貸出金利上昇(家計への影 響) 負債を抱えている世代は30代~40代 消費の減少につなが る 貯蓄税による課税を受ける可 能性は低いが、金利の上昇 の悪影響を受ける! 主張③ 導入後の金利上昇の悪影響が大きい 貸出金利上昇(金融機関への影 響) 金融機関は多額の国債を保有 国債の金利上昇 国債の価格下落 金利1%上昇で6兆円の損失が生じる 貸し渋り・貸しはがし! 評価損 主張③ 導入後の金利上昇の悪影響が大きい まとめ 国債利払い費増加による景気後退 企業・家計・金融機関への悪影響による景気後退 遅れて発現する デフレ脱却効果 以上より我々は、 貯蓄税の導入を 否定します! 我々は、 ①貯蓄税の制度自体に不備がある ②デフレ脱却効果に疑問がある ③導入後の金利上昇の悪影響が大き い 以上3点より、貯蓄税の導入を否定します! ご清聴ありがとうございました!
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