Notch2遺伝子を通して見たマウス胎盤の形態形成

Notch2 遺伝子を通して見たマウス胎盤の形態形成
講演者 : 浜田義雄 博士
(基礎生物学研究所 細胞社会学研究室 助教)
<日時> 平成 27 年 6 月 19 日 ( 金 ) 16:00〜17:00
<場所> 理学部 1 号館1階 106 号室 (BP1)
胎盤は胚が発生に必要な栄養物を母体から吸収し、老廃物を排出する
ための哺乳類固有の器官である。どの哺乳類の胎盤も栄養外胚葉から
発生するが、その形態は驚くほど多様である。
マウスの胎盤では妊娠中期の二日間にその機能を発揮するために劇的に
変化する。胎児の血管形成、赤血球の分化が胎盤の中で起きる。 また、母体から胎盤への血液供給するための
変化、栄養膜細胞の細胞融合や栄養膜細胞の多倍体化が起きる。胎盤でのいろいろな現象は
研究の緒についたばかりで、一見するとその構造と同様に複雑で困難に見える。
我々は Notch2 と遺伝子を通して胎盤の複雑な形態形成を見て来た。古典的と思える方法で
研究してみると、胎盤の形態形成は簡単な法則で行われているのではないかと感じられる。
このセミナーでは胎盤の面白さを紹介できればと思います。
阿形 清和
753−4200