4.CAD図面の作成について CAD図面作成時の留意事項について CAD図面を作成する際の事前協議で留意すべき 事項は以下のとおりです。 新規レイヤ、作業レイヤの取扱い等、CADデー タの作成方法に関する事項 その他(業務中の受渡し図面ファイル形式など) 2 4-1.レイヤ構成等について ここではCAD図面のレイヤ構成や線の 色、線種等について説明します。 レイヤとは レイヤとは「層」を意味する単語です。ここでは CADソフトで扱われる「作図用の透明なシート」 をいいます。 CADソフトを使って図面を作成する際のルール が定められている「CAD製図基準(案)」で、レイ ヤによって描くものを決めています。(例えば、構 造図を描くレイヤ、矢印を描くレイヤ、文字を描く レイヤなど) それら各レイヤを全て表示することで、従来の図 面と同じ様に見ることが出来ます。 4 レイヤ構成 標準横断図 S=1:100 用地境界杭 1: 1. 0 用地境界杭 切 土 部 0 1. 1: 主構造物 レイヤ:D-STR 線色:赤色 線種:実線 1500 1500 23500 750 2500 7000 750 3500 4500 3500 1500 7000 1500 3500 750 2500 3500 750 750 1750 FH 7000 7 0. 1: 7000 750 1: 0. 7 1750 FH 2.00% 2.0% 2.00% 基層(アスコン) 上層路盤(瀝青安定処理) 下層路盤(クラッシャーラン) 路床(砕石又はクラッシャーラン) t=5cm t=10cm t=20cm t=100cm DL= レイヤ構成 盛 土 部 23500 2500 1750 7000 750 3500 4500 750 3500 FH 6000 2.00% FH 1.5 1: 5839 基層(アスコン) 上層路盤(瀝青安定処理) 下層路盤(クラッシャーラン) 路床(砕石又はクラッシャーラン) t=5cm t=10cm t=20cm t=100cm 1500 7000 1500 750 3500 2500 3500 750 750 1750 FH 2.00% 2.0% 1:1 .5 6000 750 FH 5839 1.5 1: 1:1 .5 用地境界杭 用地境界杭 DL= 現況地物 レイヤ:D-BGD 線色:白色 線種:実線 ○○道路詳細設計業務 工事名 標準横断図 図面名 平成○○年○○月 作成年月日 縮尺 1:100 図面番号 3 / 4 会社名 ○○設計株式会社 事業者名 ○○地方整備局○○事務所 5 レイヤ構成の例(道路設計の平面図の場合) 6 色のサンプル 色名 R G B 黒 0 0 0 赤 255 0 0 緑 0 255 0 青 0 0 255 黄色 255 255 0 マジェンダ 255 0 255 シアン 0 255 255 白 255 255 255 牡丹 192 0 128 茶 192 128 64 橙 255 128 0 薄緑 128 192 128 明青 0 128 255 青紫 128 64 255 明灰 192 192 192 暗灰 128 128 128 7 線 製図に用いる線は、JIS Z 8312:1999「製図- 表示の一般原則-線の基本原則線」に準じます 線種は、原則として実線、破線、一点鎖線、二点 鎖線、の4 種類を使用します 太さは、細線、太線、極太線の3 種類を使用し、 比率は、細線:太線:極太線=1:2:4を標準としま す 8 線 線種 線種 外観 主な用法 実線 可視部分を示す線、寸法および寸法補助 線、引出線、破断線、輪郭線、中心線 破線 見えない部分の形を示す線 一点鎖線 中心線、切断線、基準線、境界線、参考線 二点鎖線 想像線、基準線、境界線、参考線などで一 点鎖線と区別する必要があるとき。 太さ 線の太さは、図面の大きさや種類により以下の中から選びます。 0.13、 0.18、 0.25、 0.35、 0.5、 0.7、 1、 1.4、 2mm 9 CAD図面作成フロー レイヤの設定 · レイヤ名称の編集 線の設定 · · · 線の色の設定 線種の設定 線の太さの設定 作図 · レイヤ毎に作図 CAD図面の保存 CAD製図基準(案)に則る · ファイル名称 · ファイル形式の選定 受発注者協議により決定 したファイル形式 図面のチェック · 作図されている内容(データ欠落・文字化け等) · 適切なレイヤに作図(レイヤの内容確認) · 紙図面との整合(印刷時の見え方とデータとの同一 性確認) · 図面の大きさ(設定確認) · 図面の正位(設定確認) · 輪郭線の余白(設定確認) · 表題欄(記載事項等内容確認) · 尺度(共通仕様書に示す縮尺) など 10
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