2011年第1回サポーターズカンファレンス 議事録 - 徳島ヴォルティス

2011年第1回サポーターズカンファレンス
議事録
◆実施日時
2011年2月20日(日)14:00∼16:00
◆場所
藍住町役場 4階 町民シアター 徳島県板野郡藍住町奥野字矢上前52-1
◆参加者
ファンサポーターの皆様 約100名
徳島ヴォルティス株式会社
代表取締役社長 新田広一郎
取締役 冨本 光
強化部 担当者 岡田明彦
他徳島ヴォルティススタッフ
新田社長/挨拶
こんにちは。お休みのところ、ありがとうございます。あと2週間で開幕ということになりました。
今日は、おおいに有意義な会議になればいいなと思っています。
まず、最初に、いつもは強化部長の中田が私と一緒にお話をさせていただいていますが、その
件でお話をさせていただきます。海外に情報収集ということで視察に行っておりまして、当初はもう
少し早い日程で帰ってくる予定だったのですが長引いています。これで即、なにかの補強があると
いうわけではございませんが、これから先、クラブをより発展させていくために海外から色々な情
報を集めるという形で動いています。その点で、申し訳ございませんがご了承いただければと思っ
ています。
新体制発表の時も資料でご紹介させて頂きましたが、みなさんと情報共有できたらいいなという
ことで少しお話させて頂きます。まず、J リーグは 1993 年にスタートしました。今シーズンで 19 年
目を迎え、もうすぐ 20 年を迎えます。93 年、10 のクラブでスタートした J リーグ。今、2011 年の地
点で 38 になります。試合数が 10 クラブの時は初年度 180 試合で 320 万人の方にご来場していた
だいておりました。それが昨年でいけば、582 試合になって延べ 800 万人の方にご来場に頂いて
いるということで 20 年の間に急速に発展をしてきています。今後、(我々は)さらなるサッカー界の
発展に向けて知恵を出していかなければなりません。
色々新聞等でご存知の方もいらっしゃると思いますが、2011 年、2012 年は J リーグ本体のスポ
ンサーの更新の切り替え年度になっています。ざっくりと言って 100 億円ぐらいあり、それを 38 のク
ラブで分配しておりますが、環境的にも厳しい交渉を強いられているのが現状です。
また、クラブライセンス制度の導入に関してですが、もともとドイツでスタートしたもので、UEFA
ではライセンス制度を導入しており、UEFA のチャンピオンズリーグの活性化に繋がっているという
世界的な流れの中で、AFC(アジアサッカー連盟)が 2013 年度シーズンからこれを導入することに
なっています。それに伴って、日本国内においても J リーグが独自のライセンスを作ります。その
中身は多岐にわたり、組織の問題とか、財務、施設、いろんな面でしっかりとしたクラブ経営をして
いこうという内容になっています。
もう 1 つ、J リーグが 40 のクラブになった時点で、JFL との入れ替えをしていこうという新しいリ
ーグ構想があります。どういう形で入れ替えをしていくかはまだまだ決定していませんが、クラブの
数を 40 まで増やしましょうと、その先に関しては J 加盟クラブとそこ(JFL 上位のクラブ)とが入れ
替っていくという考え方になっています。今 38、今シーズンで JFL の準加盟クラブが仮に上位 4 チ
ーム以上になって 2 チームが上がってくれば、来シーズンが 40 チームとなって、最短で 2013 年の
シーズンには入れ替わりが起こってくる可能性があるという大きな流れが 1 つあります。
次に、財務状況についてですが、J クラブの財務状況は J リーグのホームページに毎年公開さ
れております。これは 2009 年のデータですが、たとえば日本で大きなクラブ、浦和は 2009 年で 64
億円の売上高があります。山形は 12 億弱。今年 J2 に落ちてくる FC 東京は 37 億円の売上があ
ります。J1 トータルの平均を見ると、大体 33 億円の営業収入があります。営業費用がほぼ同じの
33 億円、その中で 16 億が強化費用、即ちチームの強化の為に使っているお金、監督、チームスタ
ッフ、選手等々の人件費用が大体これぐらいの規模になっています。
J2 を見てみると、札幌はすごく大きくて 15 億円あります。札幌…水戸になってくるとグッと下がっ
て 4 億円台になってきます。ちなみに我々、ヴォルティスが 2009 年シーズンはどうだったかという
と 7 億 6000 万程度の売上高です。J2 の平均というのが 8 億 9400 万と過去と比べると少し下がっ
てきています。何年か前は J1 が 30 億で、J2 が 10 億規模でした。強化費用のところが、4 億 2500
万円、大体売上の半分ぐらいを選手や人件費に充てている状況となっている中で、2009 年シーズ
ンで最終的に赤字になったクラブが大体 10 クラブ、J1 も 5、6 あります。ということで J1J2 ともに経
営が厳しいという中でやっています。看板とかユニフォーム等の広告収入は特に厳しい環境にあ
ります。ですから、入場料収入をしっかり上げて、あとは広くスポンサーを集めながら、運営をして
いる状況です。クラブをより発展させていこうと思えば、やはり収入を上げていかなければならず、
8 億円のヴォルティス規模を J1 に上がろうと思えば、少なくとも、10 億円以上の規模にしていかな
くてはいけない。その為には何が必要かというと、一人でも多くの方に、スタジアムに足を運んで
頂く、それでしっかりと入場収入を上げていく、それで価値を上げて、スポンサーの方々にスポン
サー料、広告料としてご協力して頂くことを目指していかないと、クラブの発展としてもなかなか難
しい。これはヴォルティスだけじゃなくて、どのクラブもそういう状況になっているとご理解頂ければ
と思います。
リーグ戦の J1 の 3 位までと天皇杯のチャンピオンチームは ACL に出られる権利を持っていま
す。日本からアジアへ、そしてアジアのチャンピオンになれば、クラブワールドカップに出ていける
ということで、徳島のこのクラブが世界へと繋がっています。ですから、将来的な大きな夢としては、
こういうところにステージを上げていけるように、クラブも努力していかなければと思っています。
本当に、皆様のお力をお借りしないとそういう風にはできません。一緒にクラブをもっともっと発展
させて、世界に出ていけるようにやっていきたいなと思っております。クラブのなりたちは色々あり
ますけれども、ヴォルティスは、民間・地方公共団体 66 の出資者から 4 億の出資をしていただい
ており、ほんとに公益性の高いクラブだという考えを持っております。将来的にアジアとか世界に
出ていくことによって、徳島を活性化できるんじゃないかなと考えております。ヴォルティスの規模
が大きくなればなるだけ、徳島でもお金を還元していきますので、大きな夢を持ってやっていきた
いと思っています。
他クラブは本当にきびしい経済環境の中、チーム強化にお金を掛けられないという状況の中で
当クラブは 4 億円の資本金(いわゆる貯金)があるクラブですので、ある程度リスクを持ちながらも、
チームを強化していく体制があります。チームをしっかり強化をして、ヴォルティスというクラブのブ
ランド力をしっかりと上げていきたいと思っています。
今年は J1昇格という目標をしっかりたててやっていこうと、それに伴って入場者数をしっかりと
あげていきたい。そうしなければその先はないというふうに考えています。
強化の編成の話になりますけども、昨年からの継続選手が 19 名います。2008 年からいる選手、
2009 年からいる選手といますが、毎年、チームをステップアップさせていくために、補強を繰り返し
てきています。今年、チームの強化に重点を置いて 3 年目となりますけども、そういう中で、新加入
選手を 7 名入れています。GK が榎本、DF がエリゼウ、西嶋、島村。ゴールキーパーに関しては、
J1 から経験豊富な選手という事で彼に加入していただきました。DF に関しては、去年失点が増え
ましたので、対人関係が強くて経験豊富な選手ということで、この 3 名の選手を獲得しました。ここ
で、みなさんにお知らせしなければいけないのですが、ゴールキーパーの彼が、先日、アキレス腱
を断裂しまして、全治 6 か月予定のけがをしました。今日午前中発表しまして HP にもアップしてい
ます。クラブとしては彼に対して非常に期待もしていましたし、非常に残念です。本人も練習に対し
て前向きでチームを引っ張ってくれていただけに、残念ですが、それはそれとして、彼の分もチー
ムが頑張ってくれたらいいと思っています。中盤と前ですが、3 人の新加入選手がいます。中盤は
運動量豊富で、前線への飛び出し・攻撃にアクセントをつけられる選手。昨シーズンからパスをう
まく出せる選手はいるので、衛藤、福島の 2 人を獲得しました。またスピードを生かせる選手という
ことで、杉本。
2008、2009、2010 ときましたが、さらにチーム力を高めるために必要な選手を補強しました。昨
シーズンがスタート 34 名で、今が 26 名という事で、8 名昨年より少なくなっていますが、人数を絞
った中で、選手の質を上げていきたいという考えのもとにこういう編成にしました。
順位についてですが、昨シーズン 8 位でしたが、上位 7 チームはロアッソ熊本をのぞいて、J1
経験クラブです。これらのチームとは経営規模の差があります。クラブの規模と順位は概ね相関し
ています。いろんな意味でクラブの規模を高めていかなければならないと思っております。J2 が
1999 年にできて以降、多くのクラブが J2 に参入してきましたが、そこから J1 にステップアップして
いくのは本当に難しい状況です。ですから、クラブの収入を増やし経営規模を高めていくためにも
たくさんの方にスタジアムに来ていただかなければいけない。というふうに考えています。
FC 東京とヴォルティスはクラブ規模が大きく違いますが、こういう相手とも闘っていかなければ
なりません。しかし、まったく可能性がないとは思っていません。うまく流れがつかめれば絶対やれ
ると思っていますし、そういう覚悟で今シーズン望んでいきます。ヴォルティスは昨シーズン 66 の
スポンサー様にご協賛いただいています。個人会員 3649 名、法人会員は 411 社あります。応援シ
ョップは 248 のお店様にご協力いただいています。これをどんどん規模を増やしていけるようにク
ラブとして努力していこうと思っています。チームとしては勝ち点 72 が一つの目安。監督はこの勝
ち点をとるために逆算してどうするかを考えてくれています。昇格年度の他クラブの平均入場者数
は 10000 人近くなっています。我々は平均入場者数を 7000 人にしていますけども、これは高いけ
れども高くない。これを達成していかないとクラブの発展はないと考えています。あと 2 週間で 3 月
6 日。開幕を迎えます。今年から J2 に参入してきたガイナーレ鳥取さんが相手になります。参入し
た年の最初の試合はどの試合よりもモチベーションが高い試合になりますし、しっかりとここで、勝
ち点を取って勢いをつけていかなければいけないと思っています。今シーズンは平均 7000 人の入
場者数を目標としていますが、我々としては、みなさんといろいろ考えていきたいと思っています。
平均 7000 人の入場者数を達成するには、ダービー・開幕戦・最終戦をのぞいて、1 万人規模のゲ
ームを 6 から 8 試合作らなければいけない。どうやったらたくさん人がきてくれるかをみなさんと考
えながら行動してチャレンジしていきたいです。
岐阜も 3 カ年計画で J1 に上がろうとしています。今シーズン最初の 3 試合で 1 万人を集めよう
としています。我々も今年昇格をしようと思っています。側面的に選手を支えていこうと思っていま
すので、いろいろなご意見頂戴したいと思っていますし、みなさんにいろいろなことを考えて頂きた
いと思っています。クラブも当然やります。ですけれどもみなさんの力をお借りしないとなかなかで
きないこともありますので、よろしくお願いします。そういった意味でもすべての力を合わせて前に
進んでいきたいと、スローガンのように全力で前に進んでいきたいと思っていますので、よろしくお
願いします。
質疑応答
(質問)
美濃部監督の続投について理由を教えてほしい。
(回答)
クラブとしては、結論からいえば積み上げていくことを選択しました。昇格に向けては積み上げて
いくのが、一番可能性が高いだろうとの結論です。
(質問)
美濃部監督を評価した点とは
(回答)
いろいろありますが、昨年は攻撃的なサッカー、得点力を求め、その基準に達した。
後はヴォルティスをより発展させていくために監督の役割は大きいし、それまでのものを土台にし
て発展させていきたい、という考えの両方があります。
(質問)
選手はこれで全部か?
(回答)
今が 26 名。いろんな状況、怪我アクシデントもあるので、最終的にはもう一人二人が増える考えを
もっています。
(質問)
それは将来的な話か?すぐの話か?
(回答)
練習生がいるが、契約も含めて検討中。契約したらすみやかにみなさんにお話します。
ポジション的にもアンカーのポジションをできる選手が今来ています。
(質問)
去年の成績について、最初はよかったが大事な試合で勝ち切れない試合が多かった。大事な試
合で勝てなかった。反省点。その対処を教えてほしい。
(回答)
リーグ戦は長いので、総合力が必要。チーム内での選手のレベルの底上げをしていこうという中
で、試合に出る選手だけでは無く、トータルの力を上げていきたいです。
昨年は後半終了間際の失点が多かったが、フィジカルコーチを新しく入れてフィジカルの強化を図
ったり、新しいコーチもいれて底上げを目指しております。
(質問)
若手選手・ユースの育成について、去年 3 位にならなかった時点で若手を使ってほしかった。今年
も新人をとってないが、他チームのように下からの積み上げも必要では。
(回答)
組織も含めてユースも強くしていかなければならないのでそういう方向に向かっていくため、今年
から組織体制を変えました。東コーチをアカデミーダイレクターにして、地元の選手をしっかり育て
ていこうという体制を作りました。トップに関しては、今年新卒がいなかったが、何を優先するのか
という事を考えた上で、今年は 3 位以内という目標もあったので、必然的に経験が必要ということ
もありベテランが多くなりました。ただ若い選手もリストアップしていたこともあるし、今後もとってい
こうという考えはあります。
(質問)
若手選手について、データベースはとっているのか?
(回答)
データはあります。それを参考に選手にアドバイスを行っています。2011 年シーズンはより客観的
な部分で評価できるような外部システムの導入も考えています。
(質問)
そのデータベースシステムは J からアドバイスを受けてつくるものか?独自のものか?
(回答)
そういうものも活かしながら、独自のものを作っていこうと考えています。
(質問)
FW4 人は少ないのでは?
(回答)
限られた原資でどうするか。質を上げていこうとすれば、数を必然的に絞らなければならないとい
うことになります。どうしてもそこに人が必要になった場合は、強化と話をしてその時点で対応いた
します。
(質問)
●●(他チームの具体的な選手名)選手もいれてほしい。
(回答)
編成に関しては強化部が主体で、そこと監督がすり合わせていきます。実現できるかは未定で
す。
(質問)
開幕戦がホームなので最終戦が契約満了前になったこともあり、引退選手にお別れを言えなかっ
た。開幕で引退セレモニーができないか?
(回答)
検討はします。できるだけそのような機会は設けたいと思っています。
7000 人を増やすためにどうしていくか?∼意見交換∼
(意見)
強くなるのはもちろん、来たくなるようなスタジアムの雰囲気作りが大事。
例えば、スタジアムグルメの充実が必要。徳島の商店街のフェスタがとても繁盛したが、そこでし
か食べられないものを求めてくる客がいる。現状は全体が閑散としたイメージがある。各店舗にま
かせっきりではなく、クラブとしてうまくレイアウトづくりをしていってほしい。また、今は食料品を買
っても食べるところがない。座れるベンチシートが屋台村の周辺にもっとあればいいし、コンコース
の中にもおいてほしい。
(回答)
コンコースは防災上難しいだろうが、その他は検討します。レイアウトについても、グルメの件も検
討していきます。
(意見)
人気のあるグルメをスカウトするような取り組みがほしい
(回答)
現状も行っていますが引き続き今後も取り組んでいきます。
(意見)
対戦相手の名物、または選手の名前のついたグルメを充実させてほしい
また、集客に関して、まずは試合を見てもらわないといけないので無料チケットをもっと出してほし
い。とりあえずスタジアムに来てみてもらうという試みがほしい。
(回答)
無料チケットはいろいろ意見があります。ただで配って満員にすればいいのではないかという意見
もあります。戦略的には考えての招待はするが、(無計画に)どんどん配ることは考えていません。
無料チケットを配布することでチケットの価値が落ちてしまいますので。ただ観戦していただく機会
は作らないといけないので、そのような機会は作っていきます。クラブが発展するためには一番大
事なのは入場料収入を作ること。チケットの価値があがらないとクラブの収入は上がらない。売上
を上げるのはお客様の数と単価とその購入の頻度の掛け算です。スタジアムのキャパは決まって
います。興業の数も 19 試合と決まっています。入場料収入を増やしていくにはチケットの単価を上
げて有料入場者数を増やしていくしかありません。ただ 7000 人が集まればという話ではなく、一人
でも多くチケットを買ってくれる人が増えないとクラブの将来はないと思っています。ただ戦略的に
ダービーや、ホームタウンデーを通してまだ観戦したことのない人の為に機会を作りたいというこ
とは考えています。
(意見)
それでは今年の目標の 7000 人は無理では?
(回答)
そういう考え方だと J1 をあきらめるかということになってしまいます。できないじゃなくてできること
を考えていこうと思っています。規模の小さな県で先を目指すならば、クラブだけではなく、みんな
でやるしかない。一緒にやらないと(7000 人は)できることではありません。ある意味覚悟を決めて
やろうと思っています。(昨年の平均観客数の)4600 名が 1 人連れてきたら、倍になる。それくらい
のことだと思っています。
(意見)
クラブは徳島の県民のどのあたりのカテゴリーの人をターゲットにしているか。
(回答)
J 全体が 30 歳∼40 歳台に引っ張られている。それを考えると(彼らに)子どもを連れてきてほしい
という考えがあります。ただファミリーが来て楽しめることは重要です。これをベースにいろいろな
方が来ていただいても楽しんでいただけることを考えることが大切だと思います。
(意見)
ママトモパパトモなどを広げていく企画が必要では。また、ファミリーチケットなどの工夫がいるの
では。ライトなファン、名前だけ知っている人を連れていく何かが必要。こういった案をみんなで考
える場をもっと設けて頂きたい
(回答)
昨年ファミリーチケットは一度トライしたが告知不足な部分もありました。これから、そういうものを
より知っていただくことも必要であり、トライしていきたいと思っています
(意見)
昨年全ての試合に行ったが、イベントがどうしてもこども向けに感じた。大人も楽しめる雰囲気づく
りがあればよい。(勝ったらビール無料だとか)
100 人が 100 の力を出すような取り組みがほしい(コールリーダーをメインスタンドに置くなど。)徳
島は阿波おどりの文化があるので盛り上がると思う。
(回答)
多くの人が集まることでよりよい雰囲気づくりにつながります。サポーター団体とも話し合って雰囲
気づくりに関しては盛り上げていこうということで、話しております。
(意見)
大型映像装置を活用して盛り上げることは何か考えているか?
また、アジアや世界を意識して戦うと仰っていたが、世界とつながる方策は何か考えているか?ロ
ンドン五輪にヴォルティスの選手が選出されることが(一般の方は)一番世界を感じると思うが。J1
の試合を常に意識させたり PR していくという取り組みとかはどうか
(回答)
大型映像装置についてはいろいろ準備しています。選手紹介、試合会場の映像もうまくやってい
きたいですし、いい映像ができるようにやりたいと思っています。
世界とつながることについては、オリンピック代表ということより、J1 にあげることを意識してやって
いきたいと思います。
(意見)
去年のホーム最終戦の学生プロデュース試合、とても田舎くさくて文化祭のようで、非常によかっ
たと思う。田舎でないと出せない空気。ああいう試みを今年も継続してほしい。ハロウィンも最悪の
天候だったがああいうものこそ学生を巻き込んでいきたい。授業の中に特別なことをする時間をど
うするか持て余している学校もあるのではないかとも思うので、そんな時間も使ってはどうか。
そこで、お金の話にはなってはくるが、高校生が来るとその高校生の友達や家庭についても広が
っていくので、友達のみ招待、家族は有料などで、まかなっていくのはどうか。
(回答)
最終戦の学生プロデュースの試合については一回ではなく積み上げていきたいと思っています。
ダービーみたいにお客さんにある程度認知していただいている試合をいくつ作っていけるか。そう
いう企画をいくつ作っていけるか。10 代 20 代は少ないので、その年代にクラブに参画していただく
ことで若い世代にヴォルティスを身近に感じてもらえるようこれからも検討していきたいです。
(意見)
10000 人が来るような試合は渋滞がひどい。シャトルバスをだすとか方針を早めに打ち出していっ
てほしい。(公共交通機関を使用することで)環境に優しいといったキャンペーンも必要だ。
(回答)
駐車場のキャパの問題があるので、(シャトルバスは)必要と認識していますが、全ての試合で必
要かと言われれば、今の段階ではないと思っています。ただ常時アクセスを心配しなければいけ
ないような状況は作り出していきたいと思います。
(アクセスに関しては)JR 四国と協力して、そこで実績を積み上げてより協力していただけるような
体制はとっていきたいと思っています。
(意見)
バスについて徳島駅の乗り場での案内がない。スタジアムに行くには何番乗り場に行くなどの案
内が常にあれば、みんなが意識できる。鳴門でもそういう案内がない。ルートマップみたいなもの
があればより親切だと思う。
(回答)
駅からのアクセス案内は確かにできていない部分もあるのでしっかり検討していきたいです。
(意見)
選手数が少ないのでイベントの数が減ってくると思うが、実際にヴォルティスに行っている人はイ
ベントで触れ合った人が○○選手のプレイを見たいという動機が多い。ヴォルティスとかかわる機
会が増えていくほど身近に感じられると思うので、そういった機会を多くしてほしい
参加した人がヴォルティスを身近に思える企画(学生企画など)をスポーツビジネスとして大学と
絡んでやったり、サポートスタッフにボランティアで参加することで、大学とかで、単位がもらえるな
どの一度に多くの人数が来られる仕組みがあればよい。
(回答)
人数は少なくなったが、選手への協力依頼もしているし、減るというようなことはないようにしてい
きたいです。自分たちと近い距離に感じてもらうということは大事だと思っていますし、そういう機
会を設けていきたいと思っています。先日選手にもクラブの現状も話していますし、お客様を増や
すためにも協力してほしいという話もしています。大学とのインターンシップも始めているので、シ
ステムを早く作っていきたいと思います。実現できるように努力していきます。
(意見)
本当に一番の商品はサッカー。徳島県にサッカーが根付くために、一般の方にもっと身近にサッ
カーが分かるように、なぜあの選手が活躍できるのかとか生活とサッカーを絡めた取り組みがで
きれば楽しいなと思う。
(回答)
サッカーに興味がない方に魅力を伝える方法は確かに少ないが、そこはメディアの方の力を借り
ることができたらと思います。いいゲームをするということが魅力を伝えられるのは間違いないこと
であり、その商品であるホームゲームの価値を高めるにはどうするか?今はそこに投資をしてい
ます。勝ち負けは当然ありますが、負けた時でも楽しんでいただけるスタジアムづくりを考えてい
ます。またスタジアムに来られてない方にも身近に思っていただけるような企画も考えています。
楽しいサッカーをして、いいスパイラルで増やしていけたら、いいスタジアムのよい雰囲気作りをや
っていけたら、それを知らしめてくやり方をメディアの方と一緒に考えていきたいと思っています。
(意見)
開幕・ダービーとかで友達を誘う時に限ってよく道が込むので、そういう人たちから少なくて絶対込
まないで試合に勝てる試合に行きたいと言われる。地域の方に迷惑かけずに国道に出られる道
など、案内してほしい。JR を使ったら駅を下りたらのぼりに沿って歩いていけばスタジアムにつくよ
うな取り組みを。
(回答)
抜け道マップは難しいですが渋滞がネックでお客様がこなくなるのは確かに問題だと思ってます。
一番いいのは公共交通機関つかってもらうことです。また鳴門の協力を得て「ヴォルティスロード」
的なものができるように頑張りたいと思います。
(意見)
大型映像装置ができたので、アウェイの試合をでスタジアムで PV やってほしい
お店を出すとお金もお客様が消費するだろうし、気候のいい時期の昼間とかにでも。
(回答)
PV もたくさん入って、密集している感覚が楽しいというところもあるので、その感覚をスタジアムで
できるかの検討も含めて考えます。
また、全く試合を見たことのない人に最初の一歩ということで考えるとアクセスのいい市内がいい
ということもあります。これから人がどんどん増えていったときに、スタジアムでやっていくという流
れになればいいと思います。せっかくスクリーンが出たので活用したいとは思っています。
店舗のタイアップに対しても応えていきたいと思います。今年マクドナルドも J リーグスポンサーに
なりましたし、いろんな企画を考えていきます。
(サポーターの方から意見)
我々はゴール裏の応援の方で携わっている。スタジアムに来た時の魅力をつくるということで、
我々の役割は大きい。今の現状ゴール裏の人数が多いとは言えません。その人数で出せるボリ
ュームは限られてるものがありまして、今いる人よりたくさんの方に来ていただいて、一人でも多く
の方に声を出して頂きたい。それにより、初めて50だったものを70に100にあげていければ、な
お大きな力になる。去年一緒に我々と応援していた人は、普通に仕事していたら絶対に合わない
ような人ばかり。そんな人たちと一緒に何回もアウェイに行ったり、人と人とのつながりもできるし、
そういうことも楽しくてゴール裏に集まっている。ゴール裏は今年いい雰囲気でやっていこうという
ことで、話もしている。徳島を盛り上げていきたいと思っているので、協力よろしくお願いします。是
非一緒にやっていきましょう。
新田社長/挨拶
今日は長時間、また、貴重なご意見いただきまして、ありがとうございました。クラブはさらにみ
なさんにご満足いただけるように努力しつづけてまいります。今年は大きな目標を掲げました。で
きない理由を数えれば、たくさん出てくると思います。ただ、クラブとしてはできない理由を数える
のでなく、どうやったらできるのかということを考えていきたいと思っていますし、一つでも実践して
いきたいと思っています。
徳島から J1 のクラブを、そしてその先を目指していきたい。また、みなさまからいただいた話を
受け止めて、スタジアムの魅力を上げていき、もっとクラブを身近に感じて頂く。いいゲームをする
こと、それも大事なことですが、スポーツの楽しみ方の一つは、ひいき目でみるということがあると
思います。中立で見たら楽しくないが、どちらかに思い入れを入れてみると非常に楽しいということ
があると思いますので、そういった意味でもヴォルティスを自分たちのもの、身近なものと感じても
らうために頑張っていきたいと思っています。今年 1 年みなさんと一緒に喜びあえるような 1 年にし
たいと思っております。本日は本当にありがとうございました。