Comparative Economic System 比較経済体制 ~アメリカ合衆国:サービス 経済について~ ~Introduction~ I. この本の比較的観点によって、アメリカシステムの本質 についてもっと知ることができる。 II. アメリカ合衆国はよりたくさんの財とサービスを世界の 他のどの国よりも生産している。 ↓therefore 世界経済システムに対する分析は、アメリカ経済への理 解なしには完成できない 。 ~Environment~ アメリカ経済が成長・繁栄した理由は、自然資源の豊富さにある ↓ 銅とカドミウム資源を15%以上。石炭、鉛、銀、亜鉛の資源を2 0%以上保有。アメリカの農地は世界の中で最も肥沃で例外的に落ち 着いた天気に囲まれている。 アメリカの労働力は、宗教的・政治的反対者や、都合主義者、奴 隷などの多国籍の類別からなっている ↓ “個人主義”の浸透 個人主義の哲学の象徴であるアメリカンドリーム: 誰もが、自分の力で上っていくことができ、また、倹約と良く働く ことでより高い生活水準でいられるというアイデア ~Comparing to Europe~ アメリカ人: 一般に良く働くことと倹約は個人の富を報いているのだと信じている。 ヨーロッパ人: 大きな富の蓄積を遺産に帰することをしがちである。 ↓(thus) アメリカ人は政府の計画による再分配所得に対して比較的賛成していない 人々の政府への依存度 or 信用度 アメリカ 23% ドイツ 50% フランス&イギリス 62% イタリア 66% スペイン 71% “Melting Pot” メルティングポット(色々な人種がいること)は経済的な結果を生み出しても いる。 ⅰ. アメリカはエスニックグループが習得した技術や才能の相違によっ て利益を得ているという。 ⅱ. メルティングポットはUSの福祉支出が比較的低いレベルというこ とを説明してくれる。 ↓ フランス、イタリア、西ドイツ、スウェーデンにおいて、それぞれの人口は比較 的に地域や競争において同種である。結果として、社会の身分を確認できる区分 から他人への所得移転の福祉支出にたいしてあまり関心(認識)がない。 一方、アメリカは人種が入り混じっているため 貧困線(Poverty Line)の下の水準で生活している人の2/3が白人であるとい う事実にもかかわらず、福祉支出は白人から他の人種だけへ再分配されるとい う認識を主張している。驚くことではないが、この認識が政治的反対の異常な ほどに起こさせているのである。 ~The Changing Structure of The Economy~ アメリカは相対的(relative)に産業化が遅い国 1840年 イギリスの農業に携わる労働者→たった23% ア メ リ カ で の 労 働 者 (1900年まではサービスや産業分野より多い) → 約 69 % スミスの考え 農業で働いている人は産業分野で働いている人より生産的 3人子供を授かった者は2人や1人子供を授かった者より生産性が 高い ↓ 農業をする人や地方労働者たちは商人、名工、製造業者よりも生産 性が高い + アメリカの土壌と機構は農業に最適である アメリカは フランス革命とナポレオン戦争によって農業の利益を強めた。 中立国として農業製品の外国などからの需要が多い ↓ 1794年から1799年の間輸出価格が2倍以上に! その結果 農業ブーム→アレキサンダー・ハミルトンの欲望を失敗におわらせる(?) ↓ アメリカは早期産業化に乗り出す ※次のスライドではTable7.1、就業の移行について Percentage Distribution of Employment Year Agriculture Industry Services 1870 47 27 26 1900 1920 1940 1960 1980 1990 1995 2005 35 24 19 8 4 3 3 3 34 41 35 41 32 27 20 17 31 35 46 51 64 70 77 80 ~Industrial Growth~ 結論: 国民的輸送と通信ネットワークの開設に導かれることによっ て ア メ リ カ は 最 終 的 に 19 世 紀 前 半 の 間 産 業 成 長 の ス テ ー ジ へと身を乗り出すこととなった。 1825年 ↓ ↓ エリー運河の完成⇒輸送コスト90%まで削減 ↓ 農業地域であるニューヨークを結んだ 運河建設のブーム ↓ 1828年 最初の蒸気鉄道がボルチモア州とオハイオ州で運転開始 ↓ 1840年 3000マイルを超える鉄道ネットワークを持つ ↓ 1860年 30000マイルを超える サムエル・モース 1837年 実用的な電信機を発明 ↓ 1861年 発明は太平洋まで達する ・輸送や通信における発展 国全体の市場を形成 ・石炭 ペンシルバニアの豊かなフィールドから東部の産業中心部に移さ れる可能性が高い ・産業化は部品交換システムと流れ作業のラインによって支えられ ている ・1880年代半ばまでにアメリカは産業商品において世界を引っ張る 生産者となる。 ~The Rise of Service Sector~ ・1900年代初~1920年の半ば ↓ 製造業の雇用者≧農業、サービス部門の雇用者 ・1840年代~1960年代 多数のイギリス人労働者が産業生産に従事。 ・~1960年 半数以上のアメリカの労働者がサービス部門に雇用。→割合は上昇。 || 非生産労働者(アダムスミス)=物質的商品を生産しない 人々 ・サービス産業の成長… 市民戦争と大恐慌の間は卸売業と小売貿易が中心。 ↓ 大恐慌の間の公共事業拡大 雇用率が1929年からの10年間で9%→17%にUP ・貿易ネットワークの成長 産業発展と自然に共存、運輸通信事情の改善による。 ・サービス業における雇用成長の原因 ①所得弾力性仮説=基本的な生活が満たされるようになりサー ビスにお金を回す ②脱工業化仮説=アメリカは製造業において、国際競争力を失 いつつある。 当てはまらない:アメリカ製品の不十分な品質管理 :伸びの悪い製造業の生産性 :技術的リーダーシップの喪失 :不公平な海外競争の慣行 ③コスト弊害仮説(?) ・供給側の仮説 ④労働供給仮説=労働力の構造変化を強調。 :女性労働者の比率は1950年の28%から、 1995年の46%に増加 ↓ 農業と製造業で30%以下だがサービス業で は50%以上を占めている。 日本)労働力の40%は女性、管理職の女性率は低い、農業 はアメリカの6倍 <Professor’s Advice Part1> White colorの単位当たりの生産性は低い 日本での女性労働力が高いのは何故か? →Part timeで人件費cut 教育費・交通費・医療保険費up ↓ ↓ アメリカでは常にUPし続ける↓ (質が良いから払える) ↓ 今後60歳以上も10%負担 名目賃金÷労働生産性=Unit labor cost→ヒュース先生の第5回 講演より ・地方では女性の生産業界率が高い ~Significance Of The Shift To Services~ サービス業へのシフト→アメリカ経済に多大な影響 ↓しかし (大学生)→専門分野に特化して学ぶ。 所得の不平等化発生。 *サービス業の低所得分野 ・個人サービス業 *小売交換、高所得分野 ・金融サービス・専門分野サービス。 ジニ係数→サービス業の方が、製造業よりも所得の再分配は不平等。 ・サービス職の成長 ↓ アメリカでの所得不均衡の増加が小さい(約10―20%)こと を示している。 不均衡率の上昇 熟練労働者と非熟練労働者の所得の格差が広がることによって説 明。 ・労働生産性 生産業分野よりサービス分野のほうが成長する速度が遅い。 ↓ サービス産業への雇用シフト総合的な生産性上昇の速度を落とさせる ・サービス部門の価格インフラ率が高い理由 サービス生産のゆっくりした成長 海外競争 ・1970-1976 必需品の1年のインフラ平均率が約5% サービスのインフラ率は7% 医療サービスや大学授業の価格の上昇は特に険しい ・近年のコンピューター技術の発達 銀行、教育機関、その他のサービス業の経理に役立つ ・サービス業における雇用量は増加 ・1948年~1996年の間は、1958年と1991年は例外。 *サービス分野が要因 1)サービス業につく33%の人が自営業→産業分野の自営業 は10 % 以下。 サービス業の従業員には高い賃金が支払われる。 サービス業の市場後退は労働者の賃金を引き下げる ↓ 仕事自体を失うことにはならない。 給料に柔軟性の少ない産業では多くの失業を引き起こす 2)サービス部門は貯蓄ができない。 余剰サービスが作りにくい。 <ケインジアンの失業者理論> 失業は固定化された賃金、資産調整構造に基づく サービス業によっての経済支配の関連が失われるかもしれない。 3)政治のサービスが後退の間に通常縮小さ ~Industrial Organization~ ・ 1870年代後半 普通の製鉄・製鋼産業の工場は100人以下しか労働者を雇っ ていない。 (政府の規制もない) ・ ビジネスに対する傾向 ニュージャージー州議会が会社保持の形成を公認すると1889年以降 加速。 ・ 合併への動きの結果 世界中で知られていた大企業が形成 ~The Antitrust Movement~ ・1914年、独占を抑制するための四つの特別案。 ①競争会社の合併 ②価格の差別化 ③買い手が一つの売り手から品物を買うよう要求 重役職の組合化 ・日本・ヨーロッパ:大企業、複合企業、カルテルを支援→国内競争を 犠牲 ・アメリカ: 統的なも シャーマン・クレイトン法→厳しい独占禁止政策は伝 のに。 外国市場から比較的独立→国内競争に公的な関心 独占やカルテルは消費者にとって脅威 近年、外国の競争力の上昇 外国の国内市場への侵食が脅威 ↓ 独占禁止法が寛容なものへと変化 ↓ 1982・84年:一般事業の合併を認める新しいガイドラインが発表 ↓ 企業間の提携方法を明確にする。Ex)IBMやアップル ・1980年代 共和党の支配下・法務省や連邦取引委員会の独占禁止法推進委員は 半減 ↓ 合併・独占を防ぐ活動はほとんどなし。 ・合併取引の数・価値 1980年以降急速に増加 民主党が1992年にホワイト・ハウスを再び獲得した後も成長 アメリカの独占禁止運動 1880年代:電話と電信機会社の分解と不条例。 1994年:マイクロソフト利用の市場力を告発。 ~Trends In Business Size And Concentration~ ・大きなビジネスは1860年~1900年の間アメリカで影響を持つように なる ・アメリカの産業集中平均水準 アメリカ≦フランス、西ドイツ、イタリア、日本、イギリスの水準 アメリカ≧ベルギー、カナダ、スウェーデン、スイスの水準 ↓ 国内市場はあまりにたくさんの競争者に適応することができない。 ・アメリカ産業機関の傾向の研究 4部門集中割合が50%を越えている=効果的な独占であるということ を定義。 ・1899年~1937年の基準を適応 わずかな上昇。19~20%は独占産業によって生じた個人生産の部分。 ・1947年~1972年の期間 産業の平均集中割合で非常に小さな上昇(約2%)。 ・独占禁止法の寛大な強制力→1980年後、企業合併の莫大な波を促す る。 ① 多くの合併が、他産業同士・競争力が無い企業同士の結合による 多様性のある複合企業になるためのものだった。 ↓ 自己の製品系列の拡大を必要としなくなった。 ② サービス産業の持続的拡大が、ベンチャー企業の数を増加させた。 労働力の規模は、100人以下で編成されていたものが、実際に 1980年の54%から1991年に56%に増加している。 ③ 国内会社が多くの外国との競争により強くなった。GNPにしめる 輸入シェアーが1980年の7%から、1995年には、13%に拡大 <Professor’s Advice Part2> ・完全競争の定義=自由競争と小企業で成立 ・Clayton法の中身 :競争している企業が合併しない :価格の差別(discrimination)をなくす ∥代表例 Age discrimination=定年がない Sex discrimination Racial discrimination Religious discrimination ・継続して同じ企業から物を買わない ・同一の役員が他企業の重役にはなれない ・アメリカは国際競争力はあまり考えていない ・上位4企業で50%を占めていたら独占 ・独占力の大きい産業が残る訳 :消費の壁が厚いかどうか(設備投資が高い) ・アメリカの市場は独占力が減ってきていて市場が競争的 独占と完全競争 MR(限界売上げ)=MC(限界費用) 収入=費用になるまで生産 :独占の時は自分の利潤が最大になるところで量を決 められる ↓ 量が決まれば価格が決まる ・独占企業の問題 技術発展を妨げる ・完全競争は価格が与えられている ↓ 社会的余剰が1番高い P*>P完全 ←この差額が社会費用 Q*<Q完全 ※独占は完全より価格が高く量が少ない 生産者余剰+消費者余剰=社会的余剰 ~The Social Costs of Industrial Concentration~ ・大企業たちはアメリカ経済を支配していないかもしれないが、確実 に重要な市場の多くをコントロールしている。 ・アメリカ人は大企業の重役達よりも、中小企業の道徳と倫理の水準 を信じている。 ↓ ・アメリカ国民は大きいものより小さいものを好む国民性を有してい るからである。なので、Angelといった投資家が多い。 ・多くのアメリカ人は、大企業の利益は過剰で、それが所得の再 分配と豊さを不平等にしていると信じている。 And ・62%のアメリカ人は、産業は“利益の追求の中で人間として の価値を失っている”と信じている。 ・独占産業は完全競争のレベルよりも低いレベルの生産にする ように制限して(Q*独占<Q完全競争)、経済の効率を下げる一方で ある。(説明できればする) ・独占産業(大企業)はX非効率(独占に伴う非効率性)とい うへまを犯すかもしれない。 ・X非効率(X-inefficiency)とは? ~競争状態を体験しておかないと、彼らは生産物のコストを最小にし ようと努力しないかもしれないからという説である~ ↓したがって 経済学者の中には、大企業はアメリカ経済のマクロ経済的安定 を脅かすものであると信じている人もいる ・さらに、大企業達は資本の投資活動がマクロ経済を不安定にさせ ているとしばしば言われている。もし、比較的少人数の企業の重役た ちが悲観的になったとしたら、投資量の下落はおきて、もしかしたら 不況を起こしたかもしれなかった。完全競争産業における不況の傾向 は“自己制限”や“自己淘汰”(例;価格を高く維持しようとすれば 消費者は買ってくれず、利益が上がらないので淘汰されていく!)で あるが、集中産業のそれは“生まれつき不安定”である。 ~Big Business Defended~ ・大企業を守ることについて、多くの経済学者は、例えば4産業集中 率のような市場力の標準規格は、著しく寡占の範囲を広げてしまうと 信じている。 ・ウィリアム・バウモルの独占養護論 集中的市場と競争市場は、お互い競争可能な限り同じであると言われ ている。つまり、他企業が自由に参加できる限りということである。 ↓But 実際はそうではない。Stephen Martin 大製鉄企業は自動車産業のような大規模の購買者と争っているように、 寡占的売り手の権力はしばしば寡占的買い手の相殺する力によって逆 らわれることがある。(お互い、価格に対しての意見が食い違うから、 それほど利益を得ることはできないということ?) Even If 、 寡占力の運動が分配的でX非効率を引き起こしたとして も、このコストは大規模な調査、生産そしてマーケティングから生ずる 貯蓄とバランスがとれているはずである。 集中度が高い産業は高い利潤率を得られると説明されたように、効率仮 説は市場力の乱用によってではなく、よりすぐれた効率性と低生産費用 によって実現されるのである。 集中化は、生産するのに効率的、技術の変化、需要の変化、設備の増加 など構造が効率的なところがある場合に起きる。つまり、中央化が効率 性を有しないところでは、産業の集中化は起きない! ~The Labor Market~ 新古典派: 雇用率と賃金は、労働市場が十分に競争状態 にあれば、労働の需給によって決まると定義している。 ↓ アメリカは他の国と比べても比較的競争的(relatively competitive)だか ら、古典派が合う。アメリカは実際、時が経つにつれてもっと競争的 になっている。 雇用者側の市場: 労働力の約半分を雇っている大企業がある町には、ほとんど労働者は 住んでいないことが調査で分かった。 ↓ 競争レベル以下に賃金を押し下げる原因となっている(Why?) 被雇用者側の観点: 労働組合は市場力を表現するのに最も重要な立場であるが、今では1 5.5%しか参加されていない。 新古典派: 労働の需給は完全競争&完全雇用が実現されているのだから、均等す るはずだが、実際、労働力超過が生じているが、これはどう説明すべ きか? ↓Explanation 新古典派理論: 非雇用率は名目賃金の下方硬直性(downward inflexibility)、長期の労 働契約によるもの、失業保険(unemployment compensation)などから 起こると提案している。 ケインズ理論: 名目賃金率の低下が失業を生み出しているのではなく、所得(→労働 市場需要低下)と総需要(aggregate demand)を引き下げているだけ なのではないかと言っている。 アメリカは1979年前までは、ヨーロッパよりも失業率が高かった のに、1980年代を過ぎてから一気にそれが低くなったがどうして だろうか? ↓Because ヨーロッパに比べると、アメリカは賃金の上昇率がそんなになくても 働くため、失業率は低い。 ↓なぜ、それでも働くのか? 何人かの分析家: 労働組合会員の低レベル(?)と軍事産業(?)によるためだと言う。 他の人は、失業保障に対して否定的で(働かなければ生きていけなく なるから?)、また労働力に閉める割合の中で若い人が増えて、そし てその中でも未熟練者や移民労働者が増えてしまったからだと指摘し ている。 ~Reasons For Declining Unionization~ アメリカ労働組合会員 1950年代半ば:27% ↓Decline ⇔ 今日:15% この低下はサービス経済の成長が原因 サービス部門: 産業部門に比べるとその規模は小さく And サービス部門の多くの労働者は自営業である。 Furthermore サービス部門は産業に比べると労働組合活動の影響を受けにくい性質を 有している。 仕事満足仮説(job satisfaction hypothesis) 労働者は仕事に満足しているため、労働組合活動に対して要求をする 人が少ないという(=流動性が高いため、その仕事が嫌ならすぐ移れ るから)。 雇用者抵抗仮説(employer resistance hypothesis) 海外競争と国内規制緩和が経営者を組合活動に対して反抗させるよう に仕向けていると言う。このため、経営者は組合選挙へ直に参加する 試み、または労働者の忠誠を強めるために賃金と付加厚生給付を上げ ろと言うかもしれない。 政府代理仮説(government substitution hypothesis) 労働組合の機能は公的機関に引き継がれたと言う。保障(失業保険 {unemployment insurance}、退職手当{retirement benefits}、健康 と安全の必要品)はかつてその機能の内に含まれていたが、今では法 律制定の目的(手段)としている。したがって、アメリカ合衆国では、 連合主義(組合化)は労働者の権利を支持している州においては急速 的に下がっている。(政府が保証してくれるから、組合に入る必要が なくなったということ!) ↓But 国際的観点からは、組合会員は一般的に、政府の社会安全や保障への 支出が国民所得よりも高い国(Sweden)では、大きくなる。 ~Labor Legislation~ 労働組合会員の水準の低さの理由: 国際基準から見て、アメリカにおけるは労働者保護(Pro-labor)法が制 定されたのが遅かったからというのがまず一つ。労働者保障がされたの は1935年(国際労働関係法の進行)以後であった。 長いストライキ期が石炭、鉄、通信、自動車、食料梱包産業を 中断させたWWⅡの終わりの時に国民世論は労働組合に対して反抗した。 動乱の中で、労働管理法(=Taft-Hartley Act)(1947)は組合をコ ントロールするように制定された。 労働管理法の内訳: Closed Shop(雇われる前に組合に参加しなければならない) =違法 Union Shop(一定期間雇用されたら参加しなければならない) =禁止されていなくて、かつ、各州はUnion パスしてもいいと許可されている。 Shopを禁止する労働権を Taft‐Hartley法: ・組合のストライキを呼びかける権利をも制限 ・ も し 、 政 府が そ の ス ト ライ キ が 国 際 的に 危 険 的 な もの だ と 判 断 し た ら 、 80 日 間 活 動 中 止 に す る こ と が で き 、 ま た 、 連 邦 仲 介や調停サービスによって仲裁することができる。 ~The Economic Impact of Labor Unions~ 労働組合の伝統的目標: ・組合会員の賃金を上げ、かつ、維持すること 目標を追い求める手段: ・団結して経営に交渉(もし交渉不成立になればストライキを起 こす) ・組合労働者の供給を制限 組合会員の賃金 ・非組合会員のそれと比べると、20~25%も高い水準 ・ 大 恐 慌 ( Great Depression ) の 前 半 の 間 、 物 価 水 準 が 落 ち た と き、組合会員の平均賃金は50%にも増加した ・ 1994 年 ― 組 合 会 員 の 1 週 間 の 平 均 収 入 は 非 組 合 会 員 の そ れ と 比 べ る と 、 3 7 % も 高 い 。 そ の 中 で も 、 組 合 会 員 の サービス部門の収入は非組合会員のそれと比べると、 80%も高い 労働組合の活動 ・見ての通り、会員の賃金水準を上げることに成功したが、必ずしも すべての労働者の賃金水準を上げたことにはならない。 ・もし、高賃金が組合化された部門の中に失業者を生み出したとして、 そして失業となった人たちが非組合部門に流れ込んだとしたら、仕事獲 得への競争によって非組合会員の賃金を下げることになってしまうから である。 事実(In Fact)、アメリカ国民所得の規模はすべての労働者を含めて、 50年もの間かなり安定していた。 ・1933年、わずか7%の労働者が組合化されていた時は、国民所得の 73%を獲得していた。 ・1954年は、それがピークの27%になって、国民所得の69%を獲得し ていた。 ・1993年、それは16%に落ちたにもかかわらず、国民所得の74%をも 獲得していた。 ~The Financial Sector~ 要旨:Summary ・銀行、証券、保険会社というようなアメリカの金融業界は、 市場経済において、とても重要な昨日を果たしている。 ・売り手と買い手の間で、効率的で安全な支払い方法(当座預 金、信用状、銀行引受手形など)の提供、安全な金融財産の保管(預金 口座など)の提供、貸付期間の延長(銀行ローン、債権売却など)を 行っている。 ・また、金融会社は、個人のリスクをより大勢の人々に分散す ることを可能にし(保険証券)、ビジネス、住宅、他の資本財の効率的 な所有権移転を促進している(株式市場、不動産取引)。 ・アメリカの、金融、保険、不動産、経営サービス部門はGDP の27%、全雇用の15%を占めている。これは、欧米の中でイタリア に次ぐ数字である。 ~Trends in American Bank Regulation~ 要旨:Summary 1863年までは、アメリカの銀行システムはほとんど規制 はなく、ほとんどの銀行が不安定な状態であり、自由に銀行券 を発行することができた。 1863年と1864年に国法銀行法が制定され、安定した通 貨制度として「二元銀行」が創られた。しかし、この制度にお いては、手形清算、資金調達という面で効率的ではなかった。 貨幣供給量を需要に合われる機関も存在していなかった。 1913年に、州自治の要求と、中央銀行の必要性との中間 をとるような形で、12の連邦準備銀行が存在する、連邦準備法 が制定された。
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