プリント基板実装工程における 外観検査装置 名古屋電機工業株式会社/豊島保典 名古屋電機工業は、これまでにプリント基板実装工程における様々な検査装置を開発し、販売を 行ってきた。 当社では今回、新たな検査装置として、高速・全面2D方式の実装部品外観検査装置と高精度3D 方式のはんだ付け外観検査装置を同時に開発した。検査精度で定評のある当社レーザー方式 外観検査装置のDNAを引き継ぎ、新たな方式でプリント基板実装工程の品質確保に貢献する 本検査装置の概要を紹介する。 1 開発のコンセプトと技術的特徴 ない撮影画像を得ることができ、高精度な検 査品質を提供できる。 プリント基板の表面実装は、部品の微小化や ファインピッチ化など、実装の高密度化が著しい。 1.2 はんだ付け外観検査装置(3D方式) これら基板実装技術の高度化に伴い、実装基板の ① 高さ情報の検出機構に縞投影プロジェクタを 外観検査装置にも微細化した部品への対応や、検 搭載し、高い精度で得られたデータから客観 査の高速化が求められている。 的な評価を実現した。 本検査装置は、部品検査、文字検査、異物検査 ② 業 界 最 大 ク ラ ス の 2,500 万 画 素 カ メ ラ モ に高い威力を発揮する 2D 検査装置と、フィレッ ジュールを標準搭載し、広範囲を一括撮影す ト検査、部品浮きなどの高さ方向の検査に特化し ることで、M サイズ基板全面検査にて検査タ た 3D 検査装置で構成されており、それぞれ次の クト 24 秒を実現した。 特徴を有している。 ③ I PC610 国際基準に準拠した設定が可能にな り、人の経験や勘に依存しない高精度な検査 1.1 実装部品外観検査装置(2D方式) 品質を提供する。 ① 新開発のカメラアレイユニットにより、最大 2 億画素(デュアルセンサ仕様の場合)の一括 1.3 運用面での特徴 撮影を実現し、M サイズ基板全面検査にて検 ① 実装ラインの構成に合わせて、機能モジュー 査タクト 24 秒を実現した。 ② 高速で全面撮影することで、部品実装部以外 での異物検査を効率的に検査が可能になった。 ③ テレセントリックレンズの採用により、歪の eizojoho industrial ル化が可能。 ② 2 Dと 3Dの装置が個別に配置可能なだけでな く、装置間の連携をも考慮した統一化された 操作感を提供。 April 2015︱97
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