トレーニングの際はスライド, ノートの両方を確認してください 有害事象 2015年5月作成 1 目次 有害事象(AE)とは? - 副作用との違い 有害事象の有無確認 有害事象の判断~SDVまで 重篤な有害事象(SAE)の定義 重篤な有害事象発現時の対応 重篤な有害事象の報告 その他、速やかな報告が必要な場合 合理的因果関係判定 有害事象のcodingについて 1~2 2 有害事象(AE)とは? - 副作用との違い 有害事象 (治験薬を投与された被験者に生じたすべて の好ましくない又は意図しない疾病又はそ の徴候 ) 副作用 (少なくとも合理的な可 能性があり、因果関係を 否定できない) ※ 有害事象には試験中の風邪やケガなども含む 3 基本 有害事象の有無確認 治験開始以降* 被験者に好ましくない 又は、意図しない疾病又は徴候 はありましたか? はい 有害事象として報告 いいえ 有害事象なしの記録 何よりもまず被験者の安全を確保し、 必要に応じて適切な治療・処置を行ってください。 *有害事象の報告が必要な期間は、治験依頼者や治験実施計画書によって異なる。 4 基本 有害事象の判断~SDVまで 判断・記録・報告までは 実施医療機関で行う 判 断 ・ 記 録 実 施 者 治( 験分 責担 任) 医 師 A E 報 告 ※有害事象に該当するか否かの判断を行うのは 治験責任(分担)医師である。 C R F 治 験 責 任 医 師 S D V * モ ニ タ ー 5 Data Verificationの略。 直接閲覧を実施し、CRFの照合を行うこと。 基本 *Source 重篤な有害事象(SAE)の定義 重篤な有害事象(Serious Adverse Event)とは AEのうち以下のものをいう 死亡 死亡のおそれ 入院又は入院期間の延長 障害 障害のおそれ 上記に準じて重篤 先天異常 6 基本 重篤な有害事象発現時の対応 被験者に適切な緊急処置を直ちに実施 実施医療機関の長および治験依頼者へ 直ちに報告 なぜ「直ちに」報告が必要なのか? 被験者の保護のため 当局への報告のため 開発計画の再検討のため (事象内容による) 7 基本 重篤な有害事象の報告 各治験実施計画書の手順に従い報告 予め確認しておくべき事項 第一報の報告期限 - 直ちに(※) ※具体的な時間等が記載されていな場合は詳細を確認する 詳細報告の報告期限 報告方法 - 書式/手段 報告に必要な情報 - 第一報、詳細報告、症例 経過等の記述 8 基本 その他、速やかな報告が必要な場合 治験実施計画書において、治験薬の安全性評 価のために重要であると規定された有害事象 治験薬投与中の妊娠 等 重篤・非重篤にかかわらず 治験実施計画書の規定に従い 速やかな報告が必要 9 基本 合理的因果関係判定 因果関係の判定を行う際には、 投与中止後の消失 投与再開後の再発 既に当該被験薬又は類薬において因果関係が確立 交絡するリスク因子がない 曝露量・曝露期間との整合性がある 正確な既往歴の裏付けにより被験薬の関与がほぼ間 違いなく説明可能 併用治療が原因である合理的な可能性がみられない 等を参考にすることができる。 10 基本 有害事象のcodingについて 1/2 MedDRAとは MedDRAはICHの専門家ワーキンググループで開発され、 ICHとして合意された、英語をベースとした医学用語集。 現在、欧米での医薬品規制において広く利用されている。 MedDRA/ J とは 「ICH国際医薬用語集日本語版(MedDRA/J)」は英語版の MedDRAに日本語を付加した用語集。 日本国内でも医薬品規制の場で広く利用されている。 行政当局への副作用・感染症報告の電子化に伴い製薬企 業に対してMedDRA/Jの利用が義務化されている。 11 実践 有害事象のcodingについて 2/2 MedDRAは以下の5段階に体系化されている。 1. 2. 3. 4. 5. 器官別大分類(System Organ Class:SOC) 高位グループ語(High Level Group Term:HLGT) 高位語(High Level Term:HLT) 基本語(Preferred Term:PT) 下層語(Lowest Level Term:LLT) 治験依頼者は報告された情報を最も正確に反映する 「基本語(PT)」を用いて当局報告するため、 具体的な事象名確認のためクエリー確認する場合が ある。 12 適切なクエリー対応が必要 実践 End of Slide 13
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