伝統的件名標目の特徴 図書館界における統制語彙表。通常全分野型。 (1)統制語である 同義語の統制 例:絵、書画→絵画 警官→警察官 ことば→言語 語形の統制(例えば形容詞形か名詞形か、動詞形 か名詞形か、単数形か複数形かなど) (2)転置形や、( )による限定などを用いる ことがある。 例 図書館(公共) 転置(種類を表わす) デザイン(工業) 〃 望遠鏡(天体) 〃 動物(美術) 主題領域による限定 人生訓(児童) 文法的な概念の結合 (児童に対する人生訓) 意志決定(経営管理) 主題領域による限定 石(鑑賞用) 転置(種類を表わす) 円(通貨) 同形異義語の区別 転置と、同形異義語を区別するための限定語以外は、 好ましくない (3)細目がつくことがある(事前結合形) 一般細目(一般分類表における共通細目に相当) -書誌 -法令 -用語集 -歴史 -写真 件名標目表中のすべての名辞に対し適用できる。 例:宗教思想-歴史 精神分析-歴史 〃 -書誌 〃 -書誌 〃 -用語集 〃 -用語集 分野ごとの共通細目 表中に指示された分野でのみ適用できる 例:音楽-作曲(音楽分野) (4)句による表現 Children in motion pictures Federal aid to youth services (5)複合語も存在する 船舶修理 読書調査 海洋開発 (6)中黒付き件名 過疎・過密 (好ましくない。極力単一概念あるいは分解規則に 沿った複合概念に限定すべき) 件名標目表の種類 • 基本件名標目表 第4版 BSH(Basic Subject Headings) 日本図書館協会 TRC MARC • 国立国会図書館件名標目表 2008年度版 NDLSH 国立国会図書館 JAPAN MARC • LC件名標目表 31版 LCSH (Library of Congress Subject Headings) US MARC シソーラス 主として抄録索引界で用いられる統制語彙表。 通常事後結合索引用に使用される。 医学、図書館学、工学、教育学、といった分野ごと に作られることが多い。 Unesco thesaurusやROOT thesaurusのような全分 野型シソーラスもある。 Thesaurofacetのような、ファセット分類表と対に なったシソーラスもある。 概念間の関係性指示略語(1) 交通事故 NT 海難事故 航空事故 自動車事故 鉄道事故 ・ 踏切事故 BT 事故 RT 交通違反 高速道路 UF used for ~の代わりに用いよ USE use を用いよ NT narrower term 下位語 BT broader term 上位語 RT related term 関連語 概念間の関係性略語(2) 図書 UF 書籍 書物 本 書籍 USE 図書 優先語(ディスクリプタ) 用いる語 非優先語(非ディスクリプタ) 用いない語
© Copyright 2024 ExpyDoc