Management Control Systems 10th edition

Management Control
Systems
th
10 edition
Robert N.Anthony and Vijay
Govindarajan
講義の主旨
マネジメントコントロールシステムの基本的な機能に
ついて、基本講義とケースを通じて学習する。
マネジメントコントロールシステムは、自動車のコク
ピットに例えられるが、むしろ、それは、遠隔操縦のア
ナロジーであり、実際のMCSは、むしろ、人による人
への影響過程であると理解される。その影響を与える
仕組みは、目標達成への人への動機付けとなる計
画・調整・実行・評価の仕組みにある。
授業方法
1 講義 各章について、概説
2 caseの説明:各参加者による
3 講義とcaseについての質疑
4 caseの意義についての説明
学生の仕事
1 各ケースについて内容をまとめ、質問の解
答を用意する。
2 上記についての授業で報告
3 caseと本文についての討議への参加
評価
1 講義出席:50%
2 ケースの説明:30%
3 ケースの概要と解答レポートの作成
と提出(締め切り8月17日頃を予定):2
0%
メールの添付ファイルで提出すること。
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スケジュール
4月15日
4月22日
5月6日
5月13日
5月20日
6月10日
6月17日
6月24日
7月1日
7月8日
7月15日
8月5日
イントロと第1章
第2章とcase1-2
第3章とcase2-4
第4章とcase3-5
第5章とcase4-3
第6章とcase5-4
第7章とcase6-4
第8章とcase7-1
第9章とcase8-1
第10章とcase9-1
第12章とcase10-1
第15章とcase12-1
第1章 マネジメントコントロールシ
ステム(MCS)の本質
マネジメントコントロールシステムをコントロール、マネジメン
ト、システムの3つから捕らえる。
1 コントロール:達成したい目的を実現するために行動・組
織・人に影響を及ぼす。
2 コントロールのためのサブシステム:反応器、評価器、効
果器、コミュニケーションネットワーク
は以上の4つからなる。
反応器は起こっていることを情報として捕らえる。評価器は、
その情報をある基準と比較する。効果器は、比較した結果
を元に、行動の変更を必要な場合に行なう。
コントロールシステムの例
単純なもの:サーモスタット
やや複雑;体温の調整
より複雑:自動車の運転
複雑:マネジメントの問題
複数の人間をつうじて、一定の経営目標を実
現させていく。
MCプロセスは、全ての階層のマネジャーが、
監督する人々が自分達の戦略を実施するのを確
保するためのプロセスである。
P.4 単純なCSとの比較
1 標準あるいは基準が事前に与えれるもので
ない。それは意識的な計画プロセスの結果
である。
2 MCは自動でなされるのでない。
3 多人数の間での調整がMCは必要。
4 是正行動の必要性を知覚して行動するまで
の関係が明瞭でない(ブラックボックス)。
5 多くのMCはセルフコントロール
システム
繰り返す活動の集合をさして、システム概念が摘要
される。
しかし、MCSは、人間が人間に働きかけるものであ
る点で、人間の判断や人間に働きかけるスキルを必
要とする。
人間のある目的のために作られた組織は、フォー
マルなもの(公式化)であり、その組織には、フォーマ
ルなMCSが存在する。
MC
MCPは、マネジャーが組織の他のメンバーに影響を
与えるプロセスで、それにより戦略が実行される。
基本要素:
(1)組織のすべきことを計画、(2)活動の調整、(3)情
報伝達、(4)情報評価、(5)行動の決定、(6)行動を
変えるように人に影響を及ぼす。
目標の一致:個人と組織の目標の一致
戦略実施のためのツール:MCは、戦略実施に焦点を
あてる。
MCの境界
MCは、戦略形成、タスクコントロールの中間
に位置する。前者の戦略形成は、もっともシ
ステム性が少なく、タスクコントロールは、 シ
ステマティクである。よって、MCSは、中間で
ある。
戦略形成
MC
タスクコント
ロール
戦略実施の枠組み
P.8
実行のメカニズム
反復的コントロール
戦略
MC
組織
構造
人的
資源
文化
業績
戦略形成の機能
戦略形成とは、組織の目標を決めて、その目標
を達成するための戦略を決めるプロセスである。
目的と目標の区別
戦略は、脅威や機会を認識することで始まる。
戦略形成の始まりは、あらゆる階層から行なわ
れる。
タスクコントロール
特定のタスクが効率的かつ効果的に達成され
るのを確証するプロセス。
タスクコントロールは、自動的に実行されるが、
MCはそうではない。
タスクコントロールは、仕事あるいは活動が単
位であり、MCは、活動集合あるいは組織単
位に関連する。
本書のロードマップ
パート1 1-6章:組織デザイン
パート2 7-11章:計画、測定、評価、インセン
ティブ
パート3 12-14章:サービス組織、差別化戦
略(12)、プロジェクトのMC