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インフルエンザに有効な薬剤(2013版)
名称
剤形
タミフル
リレンザ
イナビル
ラピアクタ
(2000-中外)
(2001−GSK)
(2010-第一三共)
(2012-シオノギ)
osetamivir
zanamivir
laninamivir
peramivir
内服薬
1日2錠5日間
吸入薬
1日2回5日間
吸入薬
40mg 1回
点滴
1回のみ
タミフルと交
差耐性
耐性ウイルス懸念
10代は使用不可
コスト ¥1290
¥1330
¥1570
¥1950
(3割負
担)
予防
投与
1日1錠7-10日
間
コスト ¥3091
1日1回10日間 20mg2日間
なし
¥3374
ー
¥4161
薬剤代のみの計算で、処方箋量、診察量、検査などは含まれていません
インフルエンザの偽陰性について
インフルエンザは発症初期から38℃以上の高熱がでること
が特徴とされています。
鼻汁もしくは咽頭ぬぐい液を採取し、インフルエンザウイ
ルスが含まれているとインフルエンザ感染と判定できます。
ところが、熱の上がり始めから12時間後は、本当はインフ
ルエンザであっても、咽頭ぬぐい液からはインフルエンザ
が検出されないことがしばしばあります。(偽陰性)
従って、熱がでてすぐ受診され、インフルエンザが陰性の
場合…
 本当にインフルエンザではない
 本当はインフルエンザだけれども検査にひっかからない
のいずれかの可能性が考えられます。
抗インフルエンザ薬の効果
インフルエンザはウイルス感染の一種で「5−7日間38℃
以上の熱が続く」という特徴があります。
(症状は個人差があります。ワクチンを接種している場合症状がかるいこともあり
ます)
タミフルを代表とする抗インフルエンザ薬は ウイルスの増
殖を抑え、結果的に早く治る効果がありますが、製薬会社
の謂いは「有熱期間を 2−3日短縮する」となっています。
抗インフルエンザ薬を使ってもたちどころに治癒するわけ
ではありません。また、発症後48時間を過ぎている場合は
効果が乏しいとされています。
また風邪の諸症状についてはインフルエンザ薬は効果がな
いので、普通感冒症状に対する薬を追加します。
職場・学校への復帰は?
インフルエンザに感染している場合、周りにうつす可能
性があります。休んで職場・学校へはいかないことをお
すすめします。
熱が下がっても、48時間はウイルスを排出することが知
られています。
学校保健法では、「発症してから5日間以上、かつ熱が
下がってから2日間以上」経過するまで登校を控えるよ
うに、となっています。
職場に関しては明確な法規定はありません。ただ治って
いない場合には同僚や関係者に感染を拡大してしまうの
で、学校に準じた扱いが妥当でしょう。