学校(園)教育のまとめと 次年度に向けた取組課題

豊かな人間性(3)
不登校の
未然防止と解決
⑯年度 不登校の状況(小学校)
府
出現率
管内
出現率
0.46%
0.45%
0.44%
0.41%
0.42%
10人
0.37%
0.36%
全国
出現率
0.37%
0.36%
31人
⑯
年
度
新
規
0.33%
30人
27人
16人
13~15年度は
新規・継続の別なし
13年度
14年度
15年度
継
続
16年度
昨年度比で0.87倍、出現率ー0.05%と減少
不登校児童在籍校は15校/51校
⑯年度 不登校の状況(中学校)
府
出現率
全国
出現率
3.25%
3.20%
2.81%
2.73%
2.80%
2.30%
2.72%
2.25%
3.22%
3.18%
63人
管内
出現率
93人
93人
⑯
年
度
新
規
110人
58人
13~15年度は
新規・継続の別なし
13年度
14年度
継
続
15年度
16年度
昨年度比で1.1倍、出現率+0.38%と増加
8校で121人中105人(約87%)
不登校の開始時期
1年
9
不
明
等
2
0%
小学校
41
20%
2年
8
3年
8
(H⑯年間)
4
年
3
中1年
59
40%
60%
5年
7
6年
6
中2年
36
80%
中
3
年
9
100%
中学校1年での不登校が長期に継続する傾向
未然防止のためには、小学校1~3年、小学校と中学
校の接続時(中1年)の指導がポイント
中学校新規不登校における不登校の兆候
⑯年度中学校新規不登校生徒が (H⑯年間)
初めて3日以上の欠席となった月
10
人
8
1
前年欠席10日以上の生徒
前年欠席10日未満の生徒
6
2
0
9
8
5
1
4 3
4
3
2
1 1 1
1
1
2
4 2
1 2 2 1 2
1
1
1年
2年
3年
1年
2年
3年
1年
2年
3年
1年
2年
3年
1年
2年
3年
1年
2年
3年
1年
2年
3年
1年
2年
3年
4
4月
5月
6月
7月
9月
10月
11月
12月
2・3年は4月、1年は5月から兆候を示す生徒が多数
前年度の欠席日数に着目した早期対応が重要
中学校新規不登校のきっかけ
7
6
5
4
3
2
1
0
(H⑯年間)
人
1学期
2学期
6
3
友
人
関
係
2
教
師
学
業
不
振
1年
1 1
部
活
動
入
転
学
進
級
2 1 1
友
人
関
係
教
師
3
学
業
不
振
2年
1
1
2 1 1
部
活
動
入
転
学
進
級
友
人
関
係
教
師
1 2
学
業
不
振
部
活
動
入
転
学
進
級
3年
1学期は学級や授業への不適応、2学期は学級集団
の秩序の低下が主な要因
小学校4・5・6年の不登校も同様の傾向
校内体制の充実と、きめ細かな学習指導・生徒指導
①組織的な取組体制
小学校
中学校
(校) 0
20
38
校内コーディネーターを位置付け
別室登校へ組織的に対応
18
教務主任が
生徒指導部へ
関与
0
23
60
14
20
100%
80%
12
家庭訪問の状況
3
含
担
む
任
複
を
数
8
60%
36
組織的な家庭訪問を実施
校内サポートチームを組織化
40
(H⑯教育活動等の実施状況調査等より)
15
9
40%
40
⑮年度
36
7
⑯年度
34
12
60
6
20%
担
任 21
の
み
0%
小学校
中学校
 中学校での教務主任の生徒指導部への関与、多くの学校での校内コー
ディネーターの位置付け等、組織的な取組体制が進展
 組織を活用した家庭訪問等、組織的な初期対応の一層の強化が必要
 連携の視点を重視したコーディネーター、サポートチームの活動は課題
関係機関と連携した本人・家庭への継続的な教育相談等
①教育相談部の活動
50
40
(H⑯教育活動等の実施状況調査より)
43 46
38 41
1学期
30
20
12 14
10
10
14
0 2
0
(校)
7 9
2学期
4 1
6 6
小学校 中学校 小学校 中学校 小学校 中学校 小学校 中学校
定例開催
管理職が
出席
SC等の
出席
SC等からの
事前の助言
 教育相談部会の活動は充実の傾向
 教室復帰、学力の遅れの回復等を目的に積極的な支援が進展
 スクールカウンセラーのコンサルテーションを一層重視する必要
 小学校におけるスクールカウンセラーや適応指導教室の活用が必要
関係機関と連携した本人・家庭への継続的な教育相談等
③関係機関との連携
0%
小学校
20%
4
1
40%
4
(H⑯不登校・いじめ問題に係る
状況調査(9月実施)より)
60%
80%
100%
15
4
未連携
中学校 5
8 34
児童相談所
医療機関
市町相談機関
適応指導教室
76
北部相談ルーム
その他
複数
 連携ネットワークの積極的な活用が必要(特に中学校)
未連携
 学校やスクールカウンセラーが抱え込まないことが重要
 兄弟関係がある場合の小・中学校の一層の連携が必要
 関係機関を通じた、家庭状況の共通理解、同一歩調による保護者
支援
小・中学校の情報・行動連携と接続の改善
(H⑯教育活動等の実施状況調査より)
50
40
30
20
10
0
(校)
⑮年度
27
33
30
13
小学校
⑯年度
16
中学校
小・中で情報を
収集・提供・共有
11
小学校
16
4
中学校
小・中の接続・連携を
工夫・改善
 連携意識の高揚、具体的な連携づくりが大きく進展
 中学校区単位での連携、授業レベルや研修会での連携が増加
 小中連絡会程度の連携も多数あり、格差は拡大
 連携に対する小・中学校の意識差は依然として課題
具
体
的
方
策
①
校内体制の充実と、きめ細かな
学習指導・生徒指導
 校内コーディネーター、サポートチームの一層の活用
 学校内外の連携推進者としてのコーディネーターの位置付け
 状況に応じた柔軟なサポートチームの編制
 スクールカウンセラー等の活用ビジョンの確立
 スクールカウンセラー等を活用したアセスメント、コンサルテー
ション、 早期対応の強化
 初期段階から担任を含めた複数での対応強化
 教職員の意識、指導力の向上
 報告書等を活用した校内研修、事例研究の一層の充実
 スクールカウンセラーのコンサルテーションから学びの蓄積
 小学校1~3年、中学校1年における個に応じたきめ細かな学習指導、生徒指
導の充実(特に基礎学力、部活動、体育的行事、担任との関係、友人関係)
 言語能力の育成(表現力、コミュニケーション能力、思考力、判断力 等)
 自尊感情を育てるとともに、好ましい人間関係を育成する指導の重視
具
体
的
方
策
②
関係機関と連携した本人・家庭への
継続的な教育相談等
 学校、スクールカウンセラー等、関係機関が一体となって関
わり続け、学校復帰を目指す指導の継続
 学校教育と受容の両面からのアプローチの重視
 学校で抱え込まず、初期段階からの関係機関との積極的
な連携と、保護者への情報提供
 スクールカウンセラーのコンサルテーションの重視
 校内コーディネーターを中心に、関係機関についての情報
収集
 家庭の状況により、児童相談所等との積極的連携
 社会事業等で実施する体験的な活動等への積極的参加
 小学校1~3年、中学校1年における個に応じたきめ細かな学習指導、生徒指
導の充実(特に基礎学力、部活動、体育的行事、担任との関係、友人関係)
 言語能力の育成(表現力、コミュニケーション能力、思考力、判断力 等)
 自尊感情を育てるとともに、好ましい人間関係を育成する指導の重視
具
小・中学校の情報・行動
体
連携の充実と接続の改善
的  学力の充実・向上とリンクさせた連携組織の確立
方  中学校校区ごとの連携づくり
策  具体的なデータによる連携推進
 個別の指導計画・指導記録の引継と活用
③  小学校からの情報を基にした、中学校1年生徒の指導の
改善
 気になる生徒には入学前からサポートチーム等での情報収集・
取組の開始
 小学校の学習指導、生徒指導からの無理のない段階的な移行
 夏季休業中、2学期当初の生徒の状況把握と指導の重視
 小学校1~3年、中学校1年における個に応じたきめ細かな学習指導、生徒指
導の充実(特に基礎学力、部活動、体育的行事、担任との関係、友人関係)
 言語能力の育成(表現力、コミュニケーション能力、思考力、判断力 等)
 自尊感情を育てるとともに、好ましい人間関係を育成する指導の重視