携帯電話の正しい利用について ~問題点や危険性を踏まえて~ 岡山県教育庁指導課 Ver 1.03 目 次 Ⅰ 携帯電話所持の現状 Ⅱ 携帯電話使用の問題点 Ⅲ 携帯電話の危険性 Ⅳ 対応方法 Ⅴ 保護者の役割 はじめに パソコンや携帯電話は、私たちの生活に役立つ 便利な道具です。 多くの子は正しい使い方をしていますが、誤った使 い方をしていたり、危険性に気がついていなかった りする子がいます。 子どもが小さいときから、モラルを身に付けさせる ことが大切です。 大人が見守り、指導することが大切です。 携帯電話に関わる事件等 ○平成19年7月 神戸市の私立高3年の男子生徒(18)が裏サイト上で裸の写真や実 名を書き込まれた上に同級生らから現金を要求され自殺。9月に兵庫県 警が同級生3人を恐喝未遂容疑で逮捕 ○平成19年8月 大阪府豊中市の府立高1年の男子生徒(15)が裏サイト上で校長を 名指しして「殺す」と書き込んだとして、大阪府警が脅迫容疑で逮捕 ○平成20年4月 プロフの書き込みが原因でけんかになり、中3の男子生徒(14)を金 属バットで殴ったとして千葉県警が同県柏市の無職少年(17)を殺人未 遂容疑で逮捕 ○平成20年6月 携帯電話の出会い系サイトで知り合った中1の女子生徒が18歳未満 と知りながら、わいせつな行為をした疑いで会社員の男(34)を逮捕 Ⅰ 携帯電話所持の現状 1 子どもたちにとっての携帯電話とは? 電子メール 写真・動画 ダウンロード ゲーム 掲示板 ブログ プロフ 子どもたちは、電話機能よりも他の機能を使っている。 → だから、新しい道具として「ケータイ」と呼ばれる。 携帯電話の利用目的 100% 93.6% 94.9% 93.3% 90% 87.0% 83.2% 78.3% 79.6% 80% 70% 小学生 n=1417 65.1% 中学生 n=1984 高校生 n=1339 79.1% 73.9% 67.5% 58.5% 60% 51.2% 47.4% 37.5% 34.2% 8.0% 3.6% 6.4%7.6% 2.4% 2.5% 6.2% 小 説 メロ ジ ャ ン 着 ー ー メッ セ モ バ ゲ フ プ ロ グ ブ ロ み 込 き 書 ャッ ト チ い 物 買 ム ゲ ー 写 真 メー ル 電 話 0% 5.8% 2.1% 3.3%1.5% 1.1% 1.6% 他 6.8% 7.3%9.7%8.2% 4.4% 4.5% 10% 16.0% の 17.6% 14.2% 24.1% 19.7% そ 20% 29.5% 29.5% 25.6% 29.1% 26.7% 30% い な い 40% して 50% 携帯電話の所持状況 ○学年別の所持率 100% 90% 専用携帯 共有携帯 約53% 80% 約97% 70% 60% 50% 約20% 40% 30% 20% 10% 0% 男 女 小1年保 男 女 小2年保 男 女 小3年保 男 女 小4年 男 女 小5年 男 女 小6年 男 女 中1年 男 女 中2年 男 女 中3年 男 女 高1年 男 女 高2年 男 女 高3年 学年が大きくなるにつれて増加し、特に、進学時に増加 3 携帯電話の所持状況 ○学年別の所持率 100% 90% 専用携帯 共有携帯 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 男 女 小1年保 男 女 小2年保 男 女 小3年保 男 女 小4年 男 女 小5年 男 女 小6年 男 女 中1年 男 女 中2年 男 女 中3年 男 女 高1年 男 女 高2年 男 女 高3年 進学時に増加 → 小学校高学年・中学校の保護者への啓発 3 携帯電話の所持状況 ○小学校1年生時点での所持率 10% 9% 8% 7% 6% 5% 4% 3% 2% 1% 0% 8.9% 6.9% 6.1% 4.8% 3.6% 2.5% 3.3% 2.6% 2.5% 1.6% 1.9% 1.8% 1.2% 1.0% 1.5% 0.9% 1.6% 1.1% 0.8% 0.8% 0.6% 1.7% 1.3% 0.9% 男子 女子 男子 女子 男子 女子 男子 女子 男子 女子 男子 女子 男子 女子 男子 女子 男子 女子 男子 女子 男子 女子 男子 女子 n=507n=481n=498n=516n=519n=550n=700n=729n=706n=765n=763n=676n=726n=642n=575n=548n=637n=633n=959n=975n=829n=1013n=655n=709 小1年保 小2年保 小3年保 小4年 小5年 小6年 中1年 中2年 中3年 高1年 高2年 携帯電話所持の低年齢化 → 就学前の保護者への啓発 高3年 Ⅱ 携帯電話使用の問題点 2 子どもたちへの影響 問 題 点 携帯電話(メール等)への依存 生活習慣の乱れ コミュニケーション能力の低下 集中力・学力の低下 1 携帯電話(メール等)への依存 ○メール(気になる返事) 自分を映し出す鏡 最近、メールを送ってもすぐに返事 が返ってこないな~ メールをくれる人も減ってきたしな ~ 今の私って、周りの人にどう思われてんだろう? 1 携帯電話(メール等)への依存 ○メール(5分ルール) 子どもたちのルール えっ!? 夕食中なのにメールが来ちゃっ た。 5分以内に返信しないと、無 視したことにされちゃうかな? えーい! お母さんに叱られるけど、 今すぐ、返事を返しちゃえ!! 1 携帯電話(メール等)への依存 ○メール(終わらない会話) 延々とメールは続く 今、何してた? 音楽、聴いてた。 あなたは? 私はテレビ。 ○○って番組 知ってる? 知ってるよ。ちょ う面白くてさ~ 先週見た? あなたの ケータイ依存度チェック(熊本県青少年を取り巻く有害環境対策実行委員会) スタート YES ケータイを 持っている YES 電話よりメール が多い N0 YES メールを返信しな いと気になる N0 N0 N0 YES すぐに欲しい N0 N0 大丈夫 0~20% よく見たり書き 込んだりする掲 示板がある 家族とはあまり 話をしない YES 油断しないで 20~50% 友達の頼み 事にイヤと 言えない YES N0 ネットで知り 合った人と会っ たことがある YES YES ヤバイ!依存ぎみ キケン!無防備 N0 50~80% 80~100% メール依存度チェック 「ケータイ・ネット時代」の子育て論(新日本出版社) 尾木直樹 □どこに移動するにも、たとえ家の中であっても、肌身離さず持っている。ケータイ がないと不安である。 □入浴時、トイレにも持参する。 □外出時に忘れたことに気づくと必ず取りに帰る。 □友だちと会っているとき、他人と会話をしているときにもで、着信があると、 すぐに画面を見たり、返信を打たないと落ち着かない。 □授業中でも学生服やズボンに入れておかないと落ち着かない。 □授業中に着信があると、すぐにチェックしたり、返信しないと気が済まない。 □就寝時には、ベッドサイドに置くか、手のひらに握ったまま休む。 □メールを送信したのに、30分過ぎても返信がないと「シカトかな」とイライラ する。 □1日に100回は送信する。 上の項目のうち3個以上該当すれば「メール依存傾向あり」と判断 1 携帯電話(メール等)への依存 ○ゲーム 果てしなく続くストーリー ・いつまでやっても終わりはない ネット上での友だち ・自分のことを知らない友だち ・顔を見なくてもつきあえる友だち ・いつでも関係を切れる友だち モバカレ・モバカノ ・仮想・疑似集団 2 生活習慣の乱れ ○携帯電話使用時間 5時間以上使用する中・高校生が 約15% 50% 45% 40% 小学生 n=1264 中学生 n=1818 高校生 n=4675 35% 30% 25% 20% 15% 10% 5% 0% 利用しない ~30 30~1h 1~2h 2~3h 3~4h 4~5h 5h~ 2 生活習慣の乱れ ○学習時間・睡眠時間 減少したとする中・高校生が 約20% 30% 25% 小学生 n=1417 中学生 n=1984 高校生 n=4995 20% 15% 10% 5% 0% 間 時 眠 睡 間 時 習 学 感 独 ス トレ 孤 ス 安 不 ミュ コ の と 者 護 保 囲 範 動 行 2 生活習慣の乱れ ○手放せない携帯電話 携帯電話中心の生活 → 食事 就寝 入浴 学習 外泊 家出 ) ○交友関係の乱れ 常時呼び出し可能 → 非行( 夜遊び 3 コミュニケーション能力の低下 ○家族とのコミュニケーション コミュニケーションの基本は家族 ○対面コミュニケーションの力 イントネーション、表情、仕草を読み取ったり、表現したりする力 ○匿名性の恐ろしさ 相手に自分のことが分からないという思い違いから → 犯罪行為 ( 誹謗中傷、名誉毀損、脅迫 ) 4 集中力・学力の低下 ・集中力の低下 食事中など、生活の多くの 場面で集中できない。 集中する経験の不足。 ・学力の低下 メールが気になり、 授業に集中できない。 学習したことが身に付かな い。 Ⅲ 携帯電話の危険性 2 子どもたちへの影響 危 険 性 個人情報の流出によるトラブル 誹謗中傷、いじめ 架空請求等のトラブル 見知らぬ人との出会いによるトラブル 1 電子メール(e-mail、Eメール、メール) ○メール内容の誤解 ・(電話と比べて)表情が見えない。声が聞こえない ・(手紙と比べて)文章量が少ない → じゃあ、 いいよ。 (怒り) → 誤解 え~★★★ 今日、遊べ ないの~! じゃあ、 いいよ。 トラブル じゃあ、 いいよ。 (了承) 1 電子メール(e-mail、Eメール、メール) ○なりすまし 他人の名前をかたって、第三者がメールを送ること ○デマメール ウソの内容のメールで、困らせようとするもの ◇無料でもらえるサブアドレスのドメイン名 @39ne.jp @poohmail.jp @vivi.to @anan.to @jobmail.to @newad.jp @e-box.jp @xxne.jp ☞ 迷惑メールの着信拒否 @Olmail.to @xmail.to @cccne.jp @mopo.jp @fmail.to @idomo.to @jigad.jp 嫌がらせメール送受信 25% 23.2% 嫌がらせメールの受信 20.1% 20% 嫌がらせメールの送信 19.4% 18.2% 17.1% 14.9% 15% 10% 8.2% 9.0% 8.3% 4.8% 2.9% 5% 2.4% 0.9% 3.4% 5.2% 5.1% 4.9% 3.1% 4.0% 1.1% 0% 小1年保 小2年保 小3年保 (1)n=84 n=112 n=126 (2)n=85 n=113 n=125 小4年 n=354 n=353 小5年 n=341 n=342 小6年 n=354 n=356 中1年 n=573 n=576 中2年 n=567 n=567 中3年 n=801 n=802 高1年 n=1855 n=1857 高2年 n=1782 n=1783 高3年 n=1317 n=1319 1 電子メール(e-mail、Eメール、メール) ○チェーンメール ◇「不幸の手紙」の電子メール版 ・メールの内容を信用しない。 ・他の人に絶対に転送しない。 ☞ チェーンメールを受け付けてくれる団体 ○電子メール詐欺 ◇架空請求(振り込め詐欺、ワンクリック詐欺) ・身に覚えがなければ、無視する。 ・警察署生活安全課、県消費生活センターに相談する。 2 学校裏サイト ○学校裏サイトの種類 ※ 文部科学省では、「学校裏サイト」を「学校非公式サイト」と呼んでいる。 学校裏サイトの ポータルサイト ①特定学校裏サイト 858件 ②一般学校裏サイト 1,931件 ③スレッド型学校裏サイト(匿名掲示板) ④グループ・ホームページ型学校裏サイト 33,527件 1,944件 ○学校裏サイトの実態 ・「キモイ」「うざい」等の誹謗中傷の言葉が入っていたもの・・・50% ・「性器の俗称」等の卑猥な言葉が入っていたもの・・・・・・・・・ 34% ・「死ね」「殺す」等の暴力的な言葉が入っていたもの・・・・・・・ 25% 文部科学省「青少年が利用する学校非公式サイトに関する調査報告書」及び「学校裏サイト」下田博次著:東洋経済新報社)による 2 学校裏サイト ※ 掲示板等では「死」という言葉が禁止されている場合に、「氏」「市」などが使われる。 掲示板等への中傷・嫌がらせの書き込み 15% した された 11.0% 10.0% 10% 9.3% 9.2% 7.3% 5.9% 4.8% 5% 3.9% 4.7% 4.4% 4.4% 4.5% 3.9% 3.2% 3.1% 2.3% 0.9% 0.9% 0% 小4年 (1) n=128 (2) n=336 小5年 n=77 n=318 小6年 n=118 n=344 中1年 n=560 n=561 中2年 n=562 n=559 中3年 n=793 n=788 高1年 n=1840 n=1840 高2年 n=1760 n=1759 高3年 n=1293 n=1293 2 学校裏サイト ○誹謗中傷等を見つけた場合の対処方法 ・学校へ相談する。 ・警察へ被害届を出す場合には、書き込みは削除しない。 ・警察へ被害届を出さない場合には、すぐに削除する。 ・書き込み者を特定する場合には、プロバイダ責任制限法に より、書き込み者(発信者)情報の開示請求を行う。 ○学校裏サイトの見つけ方 ・「小学校スレッド」「中学校スレッド」「高校スレッド」で検索する。 ・「小学校掲示板」「中学校掲示板」「高校掲示板」で検索する。 ・学校名の一部を●やアルファベットなどにして検索する。 (「●山高校スレッド」「Y田高校掲示板」 等) 3 ゲームサイト ○個人情報の流出 懸賞・占い等の応募の際に、必要のない個人情報を 書き込ませ、それを利用して、有害サイトの広告や架 空請求のメールが送られてくる。 ○自制力の低下 不正アクセス禁止法違反 (インターネット上での窃盗) ○ゲーム目的以外の大人の侵入 子どもの集まるサイトであることを狙って、悪意を持った 大人が侵入し、言葉巧みに呼び出す。 子どもに、個人情報 (氏名、住所、電話番号、メールアドレス等)を 絶対に書き込ませてはいけません。 ○ゲームサイトでの個人情報の流出【例】 4 ブログ ・Web(蜘蛛の巣 → 世界中に張り巡らされたサイト) とLog(日記、記録)を略した言葉 ・作者の個人的な趣味や日記を記録するもの。 ・ホームページよりも簡単に作れ、読みやすい。 ◇ 危険性 ・個人の特定 ・迷惑メールの危険 ・誹謗中傷等の書き込み ・自分の記事の転載 ※ 炎上(祭り) 批判的なコメントが殺到し、普段のコミュニケー ションの場としての機能が果たせなくなる。 5 プロフ ○「プロフィール」の略で、 ・名刺代わりに交換して自分をアピール ・インターネット上に公開して自分をアピール ・リンクにアクセスさせて、収入(アフェリエイト)を稼ぐ ・ホームページやブログよりも簡単に作れて、おしゃれ ◇ 危険性 ○個人情報の書き込みにより、 ・不審な電話 ・迷惑メールの危険 ・写真やメールアドレス等の転載 ○ランキングやアフェリエイトへの関心により、 ・詳しい個人情報の書き込み ・過激な写真の掲載 5 プロフ ◇ 危険性 ○ゲストブックへの書き込みにより、 ・誹謗中傷、いじめ ・不特定多数の人とのつながり ・援助交際への誘い プロフの開設 40% ある(削除済) 35% 36.3% 36.0% ある(開設中) 30.0% 30% 25% 21.8% 19.8% 20% 15% 12.9% 12.4% 9.9% 10% 7.8% 9.1% 8.4% 5.5% 5% 2.1% 0% 小4年 n=340 小5年 n=331 小6年 n=346 中1年 n=567 中2年 n=566 中3年 n=792 高1年 n=1849 高2年 n=1773 高3年 n=1309 6 出会い系サイト ◇ 危険性 ・お互いの顔も素性も分からない。 ・年齢、性別等を偽っている可能性がある。 ・真意を確かめられない。 ・暴行等の目的の可能性がある。 出会い系サイト規制法 正式名称 : 「インターネット異性紹介事業を利用して 児童を誘引する行為の規制等に関する法律」 ・18才未満の少年少女の「出会い系サイト」の利用の禁止 ・出会い系サイトの掲示板に書き込みをして、性交の相手 やお金を目的の交際を求めること(不正誘引)の禁止 ※ この法律は大人も18歳未満の少年少女も処罰の 対象となります。 6 出会い系サイト ○気をつけましょう ・知らない人からのメールに返信しない。 ・よく知らない相手にメールアドレスや電話番号、住所などを教えない。 ・見ず知らずの人からの呼び出しに応じない。 ○こんな時は... ・出会い系サイトにアクセスしていないのに、請求が来た場合には無視し、 どうしても心配なら、警察署生活安全課や県消費生活センターに相談しま しょう。 出会い系サイトを見たことがある 20% 15% 12.7% 9.2% 10% 9.9% 10.2% 中2年 n=577 中3年 n=821 13.6% 14.6% 5% 1.6% 0% 小4年 n=370 小5年 n=353 小6年 n=362 中1年 n=586 高1年 n=1863 高2年 n=1793 高3年 n=1339 ○出会い系サイトでのワンクリック詐欺【例】 7 SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス) ○趣味や話題の同じ人が、紹介制で仲間を増やしながら、コミュニケーション や情報交換を行うことを目的としたサイトで、 ・インターネット上で友だちの輪を広げることができる。 ・友だちから紹介された者だけの登録制になっているので安心。 ◇ 危険性 ・個人情報の管理が杜撰になりやすい。 ・より個人的な内容の日記や写真を公開する場合が多い。 ・不用意な書き込みによるトラブルが発生することがある。 50% 45.6% 45% 40% 35.2% 37.2% 40.3% 39.8% 35% 26.9% 30% 21.6% 25% 20% 16.7% 15.7% 15% 10% 5% 1.2% 2.7% 小1年保 小2年保 小3年保 小4年 小5年 小6年 中1年 中2年 中3年 高1年 高2年 高3年 n=82 n=111 n=124 n=348 n=331 n=356 n=569 n=566 n=795 n=1849 n=1769 n=1306 0.8% 0% Ⅳ 対応方法 1 フィルタリング インターネット上の様々なサイトを、あらかじめ設定しておいた有害情報の 種類を基に接続を制限する技術。 ホワイトリスト方式 ブラックリスト方式 接続しても問題のないのサイトを集め たリスト(ホワイトリスト)を作り、そのサ イト以外は接続できなくする方法 ○ ホ ワ イ ト リ ス ト 方 式 学校 「出会い系」「アダルト」「自殺」等の内 容や文字の含まれるサイトを集めたリス ト(ブラックリスト)を作って、そのサイトに 接続できなくする方法 学習 ○ ゲーム × 趣味 自殺 × ブ ラ ッ ク リ ス ト 方 式 1 フィルタリング フィルタリングの設定の有無 100% 90% 80% 70% 60% 50% 設定していない 分からない 設定している 40% 30% 20% 10% 0% 小1年保 小2年保 小3年保 小4年保 小5年保 小6年保 中1年保 中2年保 中3年保 高1年保 高2年保 高3年保 n=84 n=115 n=118 n=196 n=212 n=314 n=428 n=439 n=615 n=1341 n=1187 n=666 現在でも、携帯電話各社でフィルタリングサービスを無料で受けることが できる。 1 フィルタリング ○フィルタリング機能設定の動き H20.4 NTTドコモグループ、KDDIグループ、ソフトバンクモバイル、 ウィルコムの4社は、新規契約時にフィルタリングサービス の適応を無料で提供。 H20.6 全ての携帯電話関連会社に対し、18歳未満の子どもが使 う携帯等にフィルタリングのサービスの提供を義務づける。 保護者が不要と判断し、申請すれば解除が可能。 既に携帯電話を購入している18歳未満の場合には、十分 周知期間を設けた後、保護者等からの申告がなければ、自 動的にフィルタリングサービスが適用。 ※今後 NTTドコモなどの携帯各社は、保護者等の判断で自分の 子どもに閲覧させるサイトを個別に選択してもらうサービス を本年度中に始めることを検討しています。 2 書き込みの削除 ○削除の前に ・掲示板のアドレスを記録 ( http://の部分 ) ☞ 携帯電話では → メニューから「URL表示」を選ぶか、「お気に入りリスト」等へ登録する。 ・書き込まれた内容を記録 ☞ 携帯電話では → 書き込まれた画面をメモ機能等で保存する。 ○サイト管理者への削除依頼 ・削除依頼のページや問い合わせのページで管理者の連絡先を探す。 ・掲示板のトップページの「メール」や「管理人へのメール」などで連絡先を探す。 2 書き込みの削除 ○プロバイダへの削除依頼 ・掲示板の管理者に依頼をしても削除されない場合には、掲示板のプロバイダ に削除依頼をする。 ・掲示板の下の方に掲示板のサービスを提供しているサイトにアクセスできる リンクがあり、そこから、管理者と同様の要領で削除依頼をする。 ○書き込み者の特定 ・警察に被害届を出す。 ・プロバイダ責任制限法に基づき、書き込み者情報の開示請求を行う。 ※ 削除依頼は、サイトによって方法や記入例が決まっているもの もあるので、確認することが必要です。 3 迷惑メールへの対応 ○メールアドレスの管理 ◇迷惑メールが送られてこないようにする。 ☞ ・メールアドレスを不特定多数の人に公開しない。 ・容易に推測できるメールアドレスを使用しない。 ○迷惑メールが送られてきたら ◇迷惑メールと分かったら、無視する。 ☞ ・添付されているURLにアクセスしない。 ・添付ファイルは開かない。 ・送られてきたメールに返信しない。 ○迷惑メールを拒否する ◇携帯電話の迷惑メール着信拒否機能を使用する。 ○メールアドレスを変更する 4 チェーンメールへの対応 ○内容を信用せず、他の人に送らない ☞ それでも心配な場合には・・・ 次のところに転送すれば、責任を持って処理してくれます。 財団法人日本データ通信協会「撃退!チェーンメール」 http://www.dekyo.or.jp/soudan/chain (携帯電話)http://www.dekyo.or.jp/soudan/chain/mobile/ 全国webカウンセリング協議会 5 架空請求への対応 ○振り込めメール ☞ ・身に覚えがなければ、無視する。 ・脅しや悪質な取り立てを受けた場合は、近くの警察署の生活安全課へ 相談する。 ・同じようなメールが頻繁に来るようであれば、メールアドレスを変更する。 ○ワンクリック詐欺 ☞ ・契約の有効性について確認する。 (電子契約法により、契約前に申込み内容の確認をする必要がある。) ・身に覚えがなければ、無視する。 ・脅しや悪質な取り立てを受けた場合は、近くの警察署の生活安全課へ 相談する。 Ⅴ 保護者の役割 1 子どもを守るのは大人の役割 ○保護者として ①携帯電話が本当に自分の子どもにとって必要なものかを考える。 ★携帯電話を持たせないことも、 親としての大切な選択の一つです★ ②メールやインターネットが、本当に子どもにとって必要なものかを考える。 ★携帯電話を持たせる時には、 子どもとしっかりと話すことが大切です★ ③将来的には、自分の子どもも携帯電話を持つことを考える。 ★人としての生き方・考え方を 身に付けさせることが大切です★ 2 家庭でのルール作り 家庭でのルール(児童生徒) 80% 料金 通話のみ その他 70% 場所・時間 相手 決めていない 68.3% 70.1% 68.3% 62.4% 60% 57.7% 54.9% 52.7% 50% 46.1% 45.6% 40% 30% 31.8% 24.7% 24.7% 22.4% 21.2% 32.8% 31.0% 26.7% 31.8% 26.1% 23.7% 22.1% 20.7% 20.7% 20.6% 19.8% 18.3% 16.7% 19.8% 15.3% 16.5% 12.7% 14.7% 13.2% 11.8% 10.0% 9.3% 7.8% 6.5% 20% 10% 31.5% 30.7% 14.4% 14.9% 9.7% 5.2% 10.6% 5.1% 5.1% 2.0% 29.4% 28.7% 8.3% 5.9% 3.5% 1.2% 9.3% 4.1% 1.9% 1.1% 27.8% 3.9% 1.2% 0.2%1.2% 25.2% 3.7% 1.5% 0.8%1.5% 2.1% 2.0% 0.5%1.1% 0% 小1年保 n=85 小2年保 n=116 小3年保 n=131 小4年 n=370 小5年 n=353 小6年 n=362 中1年 n=586 中2年 n=577 中3年 n=821 高1年 n=1863 高2年 n=1793 高3年 n=1339 家庭でのルール(保護者) 料金 通話のみ その他 80% 70% 60% 場所・時間 相手 決めていない 53.5% 51.9% 55.0% 52.2% 52.1% 50.1% 50% 41.2% 37.9% 43.4% 41.0% 39.7% 40% 36.3% 31.8% 30% 24.7% 21.2% 32.8% 31.0% 24.7% 28.5% 26.7% 22.4% 20% 20.7% 23.7% 20.7% 19.8% 14.7% 22.1% 20.6% 18.3% 15.3% 20.4% 23.3% 16.5% 11.8% 28.4% 24.4% 20.4% 20.4% 19.0% 16.5% 10.4% 10% 29.5% 29.0% 22.2% 20.7% 22.2% 20.4% 27.1% 22.6% 18.1% 20.2% 17.7% 12.1% 8.3% 4.3% 20.3% 20.6% 9.0% 10.6% 12.2% 9.2% 10.1% 4.9% 4.9% 1.6% 3.6% 小2年保 n=116 小3年保 n=131 小4年 n=370 小5年 n=353 小6年 n=362 中1年 n=586 中2年 n=577 中3年 n=821 3.4% 0.9% 0.3% 0.1% 高1年 n=1863 高2年 n=1793 高3年 n=1339 0% 小1年保 n=85 6.7% 5.7% 2 家庭でのルール作り ○家庭におけるルール作り ◇使用する場所を決める。 ◇使用する時間を決める。 ◇使用する仕方を決める。 ☞ 子どもに伝えよう ・誹謗中傷の書き込みやいじめメールは、犯罪になる 場合がある。 ・掲示板やブログ・プロフ等への書き込み者は、匿名 であっても特定される。 2 家庭でのルール作り ☞ 保護者としてすべきこと【例】 ・携帯電話やインターネットに関する基本知識を習得 しましょう。 ・インターネットの契約をしないようにしましょう。 ・インターネットを使わせるなら、フィルタリングを設定 しましょう。 ・使用金額やメールの発信数、夜間の使用時間等を 制限しましょう。 ・料金明細書を見ながら、利用状況について話をしま しょう。 ○我が家では ルールは? 子どもへの指導は? 何かあったときには? まとめ トラブルにあったときの対応のポイント ・子どもから話をしっかりと聞く。 ・学校へ相談する。 ・関係機関への連絡。(削除依頼、警察、消費生活センター) 家庭ですべきこと ・子どもとの話し合い ・ルールづくり ・見守り、指導 ※参加の皆様へのお願い 携帯電話利用の問題点や危険性、対応のポイントを しっかり理解して、 校内研修やPTA研修での講師をお願いします。 他の先生方や保護者の方への 啓発のリーダーとなっていただきたい。
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