保健学習の進め方・指導案の書き方 さいたま市立三橋小学校 豊島 登 健康教育の今日的意義と保健学習の役割 今日の健康課題 ・疾病構造の変化 感染症 → 生活習慣病 ・新たな問題 新たな感染症、心の健康、など ヘルスプロモーションとは? ① これまでの考え方 ヘルスプロモーションとは? ② ヘルスプロモーションとは? ③ Health promotion (ヘルスプロモーション) 環境づくり・社会体制・法の整備 Health Education(健康教育) 現在行われている健康教育の枠組 体育科 運動学習 特別活動 総合的な学習の時間 保健学習 健康・安全に 関する指導 保 健 教 育 新たな健康教育の枠組の構想 ・健康と環境 ・消費者教育 ・歯の健康 ・病気の予防 ・運動と健康 ・心の健康 ・性教育 ・栄養と健康 ・安全教育 ・薬物乱用防止 ・基本的なスキル KYBの健康教育プログラムより 保健学習で身につけさせたい力 喫煙防止教育を例にすると… 喫煙の害を知る 正しい知識の理解 能力(スキル) 態度 喫煙の誘いを断る能力 喫煙しないという態度 ライフスタイル(生涯を通じた健康) 養護教諭の職務を生かした保健学習 なぜ、今、養護教諭が? ① 専門職としての立場から 「地域や学校の実情に応じて養護教諭や学校栄養 職員など専門性を有する教職員等の参加・協力を 推進するよう配慮する」 指導要領解説・体育編 なぜ、今、養護教諭が? ② 保健室経営との関連から ① 児童生徒の健康状態を把握している。 ② 学校の健康課題を把握している。 ・健康診断等の結果から ・健康相談活動から 授業を行う前に 学習指導計画の立て方 学習指導計画の立案 年間指導計画 単元計画 1単位時間 ごとの計画 学習指導要領による内容構成(小学校) 「毎日の生活と健康」(3年) 「育ちゆく体とわたし」(4年) 8時間 「けがの防止」(5年) 「心の健康」(5年) 「病気の予防」(6年) 16時間 学習指導計画作成のポイント ① 目標を設定する。 ② 学習内容にあった配当時間を決める。 ③ 効果的な学習方法を工夫する。 ④ 評価項目を設定する。 学習指導案の作成のしかた 学習指導案を作成するときの心構え ① 「授業をつくる」という意識で。 ・指導案は、学習をデザインするもの。 ・自分の「願い」を明らかに。 ・この授業で、どんな力をつけさせたいのか。 学習指導案を作成するときの心構え ② 目標の焦点化を図る。 ・教えすぎないこと。 ・正しい知識を身につけさせるための手だて。 ・いつ、どのように評価するか。 学習指導案を作成するときの心構え ③ 養護教諭としての独自性を。 ・専門的な知識や技能を生かす。 ・保健室での個別指導でとらえた課題や情報を 生かす。 ・健康観察・健康診断結果を活用する。 ・保健室の設備や資料を活用する。 授業をやってみよう! 「育ちゆく体とわたし」(4年) ① 体の発育・発達について理解する。 ② 食事、運動などの大切さを理解する。 ・ブレーンストーミング ・課題解決的な活動(プリントをもとに調べる) ・まとめ(養護教諭の話) 「けがの防止」(5年) ① 学校生活における事故の防止 ・事故の原因を理解する。 ・事故を防ぐ対策を考える。 ・みんなで、よりよい対策にする。 ・対策を実行する。 「けがの防止」(5年) ② 交通事故の防止 (学校生活における事故の防止と同様に) ③ 簡単なけがの手当て ・応急処置のしかたを理解する。 ・実習をする(養護教諭とT.T)。 「心の健康」(5年) ① 心の発達、心と体の関係について理解する。 ② ストレス対処法を考える。 ・ストレス対処法にはどんなものがあるか。 ブレーンストーミング → 分類 ・自分のストレス対処法を計画する。 ・計画を発表し、実践する。 「病気の予防(喫煙の害)」(6年・中・高) ① 喫煙の害について知る(調べる)。 ② 喫煙に関する適切な行動選択について 考える。 ・友達から誘われたときの対処 ・タバコの宣伝を読み解く力(広告分析) おわりに 保健の授業の充実のために 児童生徒の健康づくりのために ぜひ、力をかしてください!
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