2002年~2007年 実感なき景気回復とデフレ脱却の模索 ● 2002年 「金融再生プログラム」始動 主要行においてDCF方式を基礎とした個別的引当を原則とし た。 「竹中プラン」によってグレーゾーンにある債権を厳しく査定。 結果・・・ 大手行の経営、金融システムへの不安が高まり、株価が急落。 CPI(消費者物価指数)マイナス0.9% 企業物価指数 マイナス2.1% ● 2003年 消費者物価下げ止まりの傾向 企業物価指数 マイナス0.8% 消費者物価指数 マイナス0.3% ・・・と下げ止まりの傾向がみえた。 <要因> ・国内経済の回復 日経平均11000円まで上昇。 マンション、ショッピングセンター、立体駐車場建設需要の盛り 上がり。 ・新興国の経済成長 中国などでの鋼材価格が上昇し「逆内外格差」が発生。 ● 2004年 世界経済の成長で景気回復 企業物価指数 6年間続いた下落を脱し、プラス1.2%。 消費者物価指数 プラス0%と5年間続いた下落を脱出。 <背景> 中国、アメリカなど世界経済の成長。 世界の粗鋼生産量が2年間で1億トン増大。 2005年 原油価格上昇が素材価格を押し上 げる ● 1バレル45ドルから55ドルへ上昇。 原油価格上昇により、原油を原材料とするアスファルト、合成樹 脂ポリプロピレンの価格が上昇。 また為替レートが1ドル120円へ。 • 2006年 消費者物価をめぐるドラマ 企業物価指数 プラス2.2% 2005年から続く原油価格の上昇が素材価格を上げ、さらに最 終財の価格へと転嫁。 消費者物価指数 プラス0.3% CPIの基準改定が5年に1度行われた。 この改定により携帯電話料金のウエートが高くなり、 旧基準だと0.6%の上昇が新基準で0.2%の上昇にとどまっ た。 • 2007年 食料の国際価格上昇 企業物価指数 プラス1.8% 消費者物価指数 プラス0% 小麦の国際価格の上昇を受け、政府は民間への売り渡し価格 を10%引き上げた。 これにより食品メーカー各社は即席めんの価格を10%引き上 げた。 だが、IT製品の価格下落により実質0%。 →技術進歩を反映した物価下落。 2002年~2007年 総括 • 実質GDPの成長率 03年から07年まで、 2.3% 1.5% 1.9% 1.8% 1.8% と年間平均2%の成長を継続。 背景として・・・ 世界経済の成長を背景に輸出が拡大。 国内外の需要の拡大。
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