手に取るように金融がわかる本 PART3世界が直面する金融問題 (1,2,4,5) 09BA390L 山村美帆 デリバティブとは・・・ デリバティブ=金融派生商品 株式、債券などの金融商品に派生する権利につい 株式、債券などの金融商品に派生する権利に て契約を結んだり売買を行い、金融商品に対する ついて契約を結んだり売買を行い、金融商品 リスクの低下、高い収益性を追求する手段として近 に対するリスクの低下、高い収益性を追求す 年世界的に急拡大 る手段として近年世界的に急拡大 デリバティブの効果 リスクヘッジ効果 レバレッジ効果 将来における価格変動や金 利変動など市場のさまざま なリスクを最小限に抑える 少額の資金によって大規 模な資金を投じたのと同じ ような投資成果を得られ る。 先物取引 将来のある時点における売買についてあらかじめ価格や 数量を約束する取引 ・予想外の価格変動によるリスクを回避 ・取引額の数%の証拠金を用意すれば取引可能→レバ レッジ効果の期待 先物取引と先渡し取引の相違点 取引場所 決済方法 先物取引 取引所取引 差金決済 先渡し取引 店頭(相対取引) 現物決済 先渡し取引には 元本100%が必要 証拠金 有り 無し オプション取引 将来のある時点でのあらかじめ約束した価格で売買を行う 「権利」を取引 満期までに権利を行使するか破棄するかの選択が可能 →相場の先行きが不安定な場合に判断を保留できる 権利を得るための手数料=オプションプレミアム 売る権利 → 買う権利 → プットオプション コールオプション 取引の対象となる資産の価格や 値動きの大きさ、満期までの期 間などにより変動 スワップ取引 等価値のキャッシュフローの交換を行う取引であり、デ リバティブのスワップ取引では将来にわたって発生する 利息の交換を行う。 金利スワップ 同じ通貨間の異なる種類の金利を交換するもの 変動金利と固定金利の交換など 通貨スワップ 異なる通貨間で将来の金利と元本を交換 バブル経済とは・・ 土地、不動産などの資産価値や株価が投機に より高騰し、実態からかけ離れて加熱している 経済状態。 バブルの間は人々に利益をもたらし景気も上 向くがやがては暴落し景気も悪化 ITバブル サブプライムローンによるバブル 日本のバブル発生のメカニズム プラザ合意による 円高・ドル安 で日本は円高不況へ 景気回復後も低金利政策を継 続。 銀行の貸出余力は上昇しカネ余 り状態に 日銀は金利引き下げを実施 し景気は徐々に回復 不動産開発に投資が向か い不動産価格は上昇 土地神話も加わり一般企 業、個人も投資に参加 国内の経済活動は活発化 89年、日経平均株価最高値(3万8915円)へ・・ バブル経済の崩壊 きっかけとなったのは・・ 不動産総量規制 金融機関に対する不動産向け貸し出しを抑制 土地・不動産売買は急速に鎮静化し日銀も公定歩合引き 上げによる金融引き締めを実施。 地価、株価は急落し景気は冷え込み、大量の不良債権 を生み出す。 この処理の遅れにより銀行の資金貸し出し は縮小し信用収縮→景気低迷は長期化へ 政府の不良債権対策 金融再生関連法 金融再生法を中心とする八法からなる。経営の健全な銀 行の支援、経営破綻した銀行の処理方法などを定めた ・破綻銀行を必要に応じて一時国有化など 金融再生プログラム 銀行に厳格な資産査定、自己資本の充実などを求め04 年度中に不良債権比率を半分にすることを要請 10年かけてようやく長い不況から脱却へ 論点 デリバティブ取引規制について
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