ストレス対処について 目的・進め方 目的 ・ストレス対処について知る ・ストレス対処方法を考えてみる 進め方 ・ストレス対処の説明 ・ストレスに感じた場面における対処について の話し合い ストレス発生のプロセス きっかけとなる出来事 (ストレッサー) 周 囲 の サ ポ ー ト 出来事に対する評価 (受けとめ方) 対処のしかた (コーピング) 考 え 方 の 特 徴 心身に生じる変化 (ストレス反応) ※ストレッサーがストレス反応に直結しているわけではない 参考:嶋田 1998 をもとに作成 コーピングとは 刺激 ストレッサー 元の平穏な 状態に戻す 刺激を なくす 平穏な状態 ひずまない ようにする ひずみ ストレス状態 →心身の反応として現れる コーピングとは、ストレスへの対処行動のこと。 一種の技術であり、学習可能なもの。 出典:田中ウルヴェ京・奈良雅弘著:ストレスに負けない技術,日本実業出版社,p27,2005 を改変 コーピング手法のいろいろ 刺激 (ストレッサー) ①刺激そのものの 除去・軽減 評価 (受けとめ方) ②刺激の受けとめ方 (評価)を変え、スト レスに転化させない ④ ( 周社 囲 の会 サ ポ的 ー ト支 ) 援 ストレス反応 (気分・感情) ストレス反応 (身体) ③反応(興奮した状 態)をしずめる 出典:田中ウルヴェ京・奈良雅弘著:ストレスに負けない技術,日本実業出版社,p29,2005 を改変 刺激に対するコーピング ストレス発生の根源である刺激(ストレッサー)を明確にして 除去・軽減を図る。 ①自力で克服する 自分の努力でカバー できる問題には 3つの視点 ②相手に働きかける ③回避・逃げる 人間関係の悩みのように 他人の存在が前提の場合 ①も②もできない場合 必要があれば堂々と逃げる 出典:田中ウルヴェ京・奈良雅弘著:ストレスに負けない技術,日本実業出版社,p31,2005 を改変 評価に対するコーピング① 刺激 どうせ私は何をやって もうまくいかない。もう ダメだ。 仕事でちょっとしたミスをした 人は誰でもミスをするこ とがある。 ミスを繰り返さないため に、原因を分析して対 応策を考えよう。 どちらの受けとめ方がストレスを強く感じるだろうか? 評価に対するコーピング② 刺激(ストレッサー)の受けとめ方・評価を変える。 刺激 非合理思考 (認知のゆがみ) 強いストレス! 刺激 転 換 合理思考 ストレス回避 出典:田中ウルヴェ京・奈良雅弘著:ストレスに負けない技術,日本実業出版社,p33,2005 を改変 反応に対するコーピング 表面化したストレス反応をしずめる。 休養・睡眠 ストレッチ(体の筋や腱をのばす) リラクセーション(心や体を緩める) 自律訓練法(自己催眠の一種) 社会的支援のコーピング 自分の力だけでは対処が難しいときに、周囲のサポートを得 る。 ストレスのどのプロセスでも活用できる。 家族 上司 主治医 友だち 先輩 同僚 一般的なコーピングの進め方 ストレス状態 ① まず反応をしずめる ② 冷静に状況分析し、 対処の方向性を考える ③ 刺激を除去・軽減する 社 会 的 支 援 を 受 け る ④ 評価を変える 出典:田中ウルヴェ京・奈良雅弘著:ストレスに負けない技術,日本実業出版社,p41,2005 を改変 自分自身を知る ストレスの感じ方は人それぞれ。 ストレスコーピングの方法も人それぞれ ①自分がどんな時にストレスを感じやすいかを知る ②自分に合うストレスコーピングを見つける ③ストレスコーピングを実践できるよう練習しておく ストレスの予防・軽減が ストレスによる病気・再発の予防につながる ストレス対処の留意点 人によって、有効なストレスコーピングは違う。 ストレスの種類によっても、ストレスの程度によっても、 有効なストレスコーピングは違う。 自分に合ったストレスコーピングを いくつか身につけておくと いろいろなストレスに対処しやすくなる。
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