第24回(平成26年度)全国地域包括・在宅介護支援センター研究大会 (平成26年10月21日、22日)ポスターセッション資料 地域住民と専門職の協働による 認知症の人を支える体制づくり 瑞穂区ひとり歩き(徘徊)対策と 瑞穂区地域包括ケア推進計画の策定 【報告者】 名古屋市瑞穂区西部いきいき支援センター(瑞穂区社会福祉協議 会) センター長(社会福祉士・介護支援専門員) 高橋 健輔 http://mizuhoikiiki.sakura.ne.jp 1.はじめに (1)人口等 世帯数 (世帯) 人口 (人) 1,037,704 瑞穂区 西部圏域 名古屋市 高齢者数 (人) 世帯人数 (人) 高齢化率 (%) 2,250,515 521,038 2.17 23.2% 47,944 104,651 26,674 2.18 25.5% 22,138 46,284 13,024 2.09 28.1% 平成26年4月現在 (2)瑞穂区西部いきいき支援センターの体制 【設置】 平成18年4月~ 【体制】・社会福祉士 3名(センター長1名兼務) ・主任介護支援専門員 2名 ・保健師・看護師 2名 ・見守り支援員(社会福祉士) 1名 ・介護支援専門員 5名(予防給付) ・事務臨職 3名(常勤換算1.4名) ① 2.瑞穂区ひとり歩きSOSネットワーク事業 「徘徊(はいかい)」=あてもなく、うろうろと歩きまわること ⇒認知症の方は「徘徊」している訳ではない。外出する目的はある! ⇒よって、瑞穂区では「ひとり歩き」という言葉を使っている ← 平成23年12月 模擬訓練の様子 ひとり歩き役5名のボランティア 5コース(中学校区)で実施。 瑞穂区ひとり歩きSOSネットワーク支援会議(地域ケア会議)で 個別支援から地域支援を議論し、平成23年8月から携帯メールを活用した 「瑞穂区ひとり歩きSOSネットワーク事業」を開始した。(平成24年9月まで) ② 事業内容 ①事前登録(警察が先に保護した場合の照会) 【実績】23名 サポーター228名 ②支援依頼(携帯メールを活用して発見) 【実績】15件 瑞穂消防署 ①届出 瑞穂警察署 どこへ行ってしまった のだろう…? ④発見通報 ⑤発見連絡 ご近所ささえたい (携帯電話メール) 介護者家族 支援 依頼届 ⑥発見報告 ②届出 本人の氏名・住所、特徴や写真、 不明になった状況を記載し提出 ③一斉配信(捜索依頼) ⑦一斉配信(発見連絡) 瑞穂区東部・西部 いきいき支援センター ③ 社会化へ(ソーシャルアクション) <検 証> ひとり歩きSOSネットワーク支援会議にて ○相談歴のない方からの支援依頼 → 潜在的なニーズを顕在化することにつながった 支援対応後のフォローが重要 ○発見者は市民が4件 → 市民への啓発、その他機関との連携が必要 ×発見場所は他区(市内)がほとんど → 支援エリアの拡大が必要 → 支援依頼を早急に行うことを啓発(行方不明者届を躊躇わない) ×夜間の発見・保護が多い → 24時間365日の支援体制づくり 平成24年10月から「名古屋市はいかい高齢者おかえり支援事業」の開始 → 支援エリアが市内に拡大、名古屋市の事業へ移行 【平成26年9月末現在】 本人547名、サポーター4,495アドレス登録、配信年間約50件 ④ ○「認知症のつどい」の開催(平成25年8月) ・認知症ひとり歩きの方をサポートするため の意見交換・サービス紹介 (警察署の講話、福祉用具・携帯電話 などのサービス紹介) ○「ひとり歩きサポートBOOK」の作成 (編集委員会:平成25年10月、12月 発行:平成26年2月) ・認知症ひとり歩きの方を介護する 家族の役割・工夫・アイデア・有効な 対応方法を掲載 ・家族の工夫・アイデアを 募集し、編集委員会で 執筆・編集・発行 ⑤ 「ひとり歩きSOSネットワーク事業」関連の経過と「地域ケア会議」の機能 時 期 ↓ 経 過 個別ケース対応(Aさんケース等) 平成23年2月 認知症の方のひとり歩き(徘徊)に関する実態調査 主な機能 個別課題解決・ネット構築 地域課題発見 3月 認知症専門部会(Aさんケース検討、事業検討) 地域包括ケア推進会議(事業検討) 地域課題発見 6月 ひとり歩きSOSネットワーク支援会議①(事業検討) 地域づくり・資源開発 7月 事業シンポジウム(啓発) 8月 事業開始 10月 支援会議②(模擬訓練) 地域づくり・資源開発 12月 模擬訓練 平成24年1月 支援会議③(実績報告・今後に向けて) 5月 支援会議④(ケース検証・今後に向けて) 政策形成 地域課題発見・政策形成 7月 認知症ささえあい地域フォーラム(啓発) 10月 名古屋市はいかい高齢者おかえり支援事業開始 平成25年8月 認知症のつどい 10月 認知症ひとり歩きさぽーとBOOK編集委員会設置 平成26年2月 認知症ひとり歩きさぽーとBOOK発行 政策形成 地域づくり・資源開発 地域づくり・資源開発 ⑥ 「ひとり歩きSOSネットワーク事業」の全体の流れ 個別課題解決~地域課題発見~地域づくり・資源開発~政策形成 地域ケア会議 政策化へ (市へ提言) ケアプラン 見直し 事業・活動 検討 事業化へ 職場内協議 (チーム会議) 事業企画 (検証・評価) 個別ケース 検討 (内部プロジェクトチー ム:PT) 地域住民(家族・認知 症サポーター等)参加 地域ケア会議のポイント ・センター内部で事業・活動を想定 実態調査 総合相談 ケアマネ 支援等 (ニーズ把握) ・「地域」の圏域(エリア)を想定 ・事業に必要なネットワークメンバーを選考 19 ・個別ケースの検討から始め、想定した事業・活動 を検討する ⑦ 3.瑞穂区地域包括ケア推進計画 社会的孤立から新たな つながりづくりを目指して 平成26~30年度の5か年計画 ①孤立死防止 緊急対応の仕組みづく り ④担い手発掘・育成 ②家族介護者支援 介護者・本人交流の場づくり ③認知症ケア体制 認知症の理解・見守り体制づくり ⑤階層別地域ケア会議(学習・協議の場) ⑧ 瑞穂区地域包括ケア推進計画 作業部会(地域ケア会議) 項 目 内 容 開催時期 平成25年3月~平成26年3月(隔月開催)計7回 委員構成 作業部会委員:34名(うち兼区社協活動計画作業部会委員6名) <内訳> ・家族介護者 2名 ・地域(民生・サロン・認知症サポーター・老人クラブ) 4名 ・ボランティア・NPO 4名 ・介護事業者(居宅・通所・訪問・入所・配食) 14名 ・医療機関(医師・歯科医師・薬剤師・接骨院) 4名 ・相談機関等(社協・障がい) 3名 ・行政(区役所福祉課・保健所保健予防課) 2名 ・学識経験者 1名 オブザーバー:1名 ・大学病院ケースワーカー 事務局 いきいき支援センター(地域包括支援センター):8名 <内訳> 東部・東部分室・西部 ・主任介護支援専門員 2名 ・保健師・看護師 2名 ・社会福祉士(管理者含む) 2名 ・見守り支援員(社会福祉士) 2名 ⑨ 認知症の方の「早期発見」から「見守り体制」づくりを目指す 「認知症ケア体制」プロジェクトチーム 5年後のイメージ図(案) みまもりん! (ボランティア) 会社 医療機関 学校 区役所 スーパー 商店街 認知症コールセンター コンビニ いきいき支援センター ケアマネジャー ⑩ INFORMATION ★「地域のネットワークづくり」 地域包括支援センター等機能強化事業報告書 (平成22年8月~平成24年3月) ★瑞穂区東部・西部いきいき支援センター ホームページ http://mizuhoikiiki.sakura.ne.jp/ ブログ http://mzhikiiki.exblog.jp/ フェイスブック https://www.facebook.com/mzhikiiki 事務局:瑞穂区西部いきいき支援センター E-mail [email protected] ⑪
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