安全管理体制と リスクマネジメント

安全管理体制と
リスクマネジメント
特別養護老人ホーム 比謝川の里
看護師 宮城 浩彰
目標(受講者に対して)
●感染対策
基本的な感染対策としての基礎知識、予防対策、発生時の対応理解して
もらう。
●リスクマネジメント
医療・介護における基本的な、リスクマネジメントを理解してもらう。
●吸引・経管栄養による、急変・事故発生時の対応。
①「口腔内吸引・胃ろうによる経管栄養」において発生する可能性のある、急
変・事故を理解してもらう。
②そうした急変・事故発生時に行う基本的な応急処置の方法を理解してもら
う。
●救急蘇生法
詳細は、別紙にて
高齢者介護施設における感染対策
●高齢者介護施設の特性は?「集団で生活する場」
●高齢者の生活そのものに複数のリスクがあり、完
全にリスクを排除したら、生活は成り立たない。
●目指すのは、自立した尊厳ある生活を送ること。
感染対策のために必要なこと
●施設の管理者は・・・
●職員は・・・
施設管理者が行う組織的な対策と、職員自ら
が行う個人的な対策の違い。
詳細については・・・テキストP116参照
感染対策の基本
●注意すべき主な感染症
予め対応策を検討しておくべき、主な感染症
詳細については・・・テキスト P117を参照
感染対策の基礎知識
感染対策の3つ柱
①感染源の排除
②感染経路の遮断
③宿主(人間)の抵抗力の向上
感染対策の基礎知識②
a)感染源となるものは・・・
テキストP118参照
b)感染経路・・・
テキストP118参照
→感染経路の遮断とは
①感染源(病原体)を持ち込まない
②感染源(病原体)を拡げない
③感染源(病原体)を持ち出さない
→その為の対策・・・
テキストP118参照
C)高齢者の健康管理
d)スタンダード・プレコーション・・・テキストP121参照
(重要項目)
高齢者介護施設における管理体制
1)施設内感染対策委員会の設置
※特に予防に重点を置いた活動が重要
2)感染対策のための指針の整備
平常時の対策・・・教育・研修などによる徹底(重要)
発生時の対応・・・ 「発生状況の把握」
「感染の拡大防止」 特に重要
「関係機関との連携」
詳細については・・・ テキストP123
リスクマネジメントの基本的な考え方
組織において、リスクマネジメントを行う目的
●自分の組織を守るため
●「社会や顧客等への被害を与えない」ため
※「ケア」を提供する社会福祉施設において最も求め
られていること
「利用者または、その家族に被害を与えない」ということ
リスクマネジメントの枠組み
●リスクの特定(リスクの発見と事実の把握)
⇓
●リスクアセスメント(どんな要因があるのか分析)
⇓
●リスクの対応(具対策)
⇓
●リスクコントロール(研修)
詳細については・・・ テキストP139図表
PDCAサイクル
●Plan-Do-Check-Action
●2つのPDCAを回すこと
⇓
利用者一人ひとりのPDCAを展開する
施設全体の安全管理のPDCAを展開する
詳細については・・・ テキストP140 サイクルの図
吸引・経管栄養による
急変・事故発生時の対応
●スキル指導の際おさえるリスク管理教育
・ヒヤリハットの理解
・アクシデント(事故)の理解
・施設で取り決めいている、ヒヤリハットと事故のすみ分けを確認する
・発生した際の報告の仕方と記録
・発生した際の対応体制の明記
・リスク管理者の明確化
口腔内吸引で想定されるトラブル
●6項目の具体的な紹介と理解の確認をします。
●自施設の職員には、重度のリスク順が良いの
か、頻度の高いリスク順が良いのか判断しま
しょう。
●項目を並び替えて、指導してください。
詳細については・・・ テキストP141
口腔内吸引で想定されるトラブル
<重要性の高い順>
●呼吸状態が悪い
●出血している
●嘔吐した
●痰が固くて吸引できない
●痰の状態が違う
●吸引機が作動しない
<起こりやすい現象順>
●吸引機のトラブル
●痰の性状がいつもと違う
●痰が固くて吸引できない
●嘔吐した
●出血した
●呼吸状態が悪い
経管栄養で想定されるトラブル
●6項目の具体的な紹介と理解の確認をします。
●自施設の職員には、重度のリスク順が良いの
か、頻度の高いリスク順が良いのか判断しま
しょう。
●項目を並べ替えて、指導してください。
詳細については・・・ テキストP142
経管栄養で想定されるトラブル
<重要性の高い順>
●PEGが抜けそうになっ
ている
●出血している
●嘔吐した
●顔色が悪い、苦しそう
●不快を訴える
●漏れている
<起こりやすい現象順>
●栄養剤が漏れている
●腹部の不快や痛みが
ある
●息が苦しそう
●嘔吐
●出血
●抜けそう
事例検討
●口腔内吸引
●事例1 嘔吐の誘発の場合
●事例を解説して、ヒヤリと事故のすみわけや
報告・連絡・相談の重要性を意識づけてくだ
さい。
詳細については・・・ テキストP143 事例1の図から
事例検討
●口腔内吸引
●事例2 低酸素状態の場合
詳細については・・・ テキストP144 事例2の図から
事例検討
●胃ろうによる経管栄養
●事例3 嘔吐の誘発の場合
詳細については・・・ テキストP144 事例3の図から
事例検討
●口腔内吸引
●事例4 腹痛などの場合
詳細については・・・ テキストP145 事例4の図から
実技指導の場合では
●重度の高いもの(頻度は少ない)を実技の場面に入れ
て説明しましょう。
●指導を受ける受講者の理解の程度を確認してください。
●テキストやDVDを活用して、視覚に訴えるのも指導する
看護師の技術です。
●リスクの示し方は、自施設の成熟度により教示の仕方を
変える必要があります。
指導する看護師が行うリスク管理
●適切な手技の教示による、安全な行為の実施をするための管理。
●行為を実施するにあたっての感染対策。
●発生した「事故」および「ヒヤリハット」の確実な分析と対策の実施。
●成熟した組織ほど、事故・ヒヤリハットの報告数が多い。
●注意すべき事項が理解されているから「気づく」のである。
リスクマネジメントの進め方は
●具体的なチェック項目を提示して教示しなければ、
危険か安全の判断は出来ません。
●リスクマネジメントを推進するには、吸引・経管栄養
それぞれについて、ステップごとの手順を明示しな
ければなりません。
●テキストの活用であったり、自作の手順表を作成した
り、各人の工夫が必要です。
参考資料
吸引・経管栄養による急変・事故発生時の対応
介護職員の手順確認のためのチェック項目