日本大学経済学部三井泉ゼミ斉藤慎吾高橋宏寿市原和代松下奨高根沢大地師藤哲也向山順脱！都市のゴミ問題千代田区の環境美化：「オフィス町内会」の取り組みを中心として問題意識  消費者の環境に対する意識の薄さ  事業系ゴミとして大量処理されている古紙  オフィス町内会のケース動機と研究の経緯  身近な環境問題をゴミのポイ捨て・ペットボトルの氾濫・紙のムダ使いなどから模索  オフィス街千代田区の古紙に注目  分別回収後の再利用の可能性をもとめて  オフィス町内会の試み  オフィス町内会の可能性東京都の廃棄物の現状 99年度ゴミの排出量東京都 494万t 23区 360万t 事業系ゴミ 494万t×0.6＝296.4万t 23区のゴミ量の推移単 600 位 500 ： 400 万 300 200 ト 100 ン 0 23区 1 9 8 1 年 1 9 8 3 年 1 9 8 5 年 1 9 8 7 年 1 9 8 9 年 1 9 9 1 年 1 9 9 3 年年 1 9 9 5 年 1 9 9 7 年 1 9 9 9 年 2 0 0 1 年 2 0 0 3 年古紙リサイクルの歴史     平安時代：再生紙使われ始める。江戸時代：古紙回収業が誕生する。戦後：古紙を資源分別収集の対象に加える自治体が増えてきた。バブル崩壊後：古紙相場が下落。 90年代末には問屋が回収業者から処理費をとるようになる。海外での古紙需要増加に伴い、古紙回収の需要発生。 But⇒単独のビルでは回収経費などのコストが発生し、スケールメリットに欠ける。｢白色度70運動｣  紙パルプなどから作るコピー用紙に比べて古紙から作る白色度70の用紙の方が経済性に優れているので、白色度70の用紙を推進する運動。 3つのメリット ①新聞･雑誌などの集まりやすい古紙が原料に使える。 ②漂白のための薬品･エネルギーが少量で出来る。 ③製造コストの低減がはかれる。オフィス町内会のモデル運営費規約の規制定決算などの承認会員総会行政と強調回収料金会員企業回収料金事務局実行本部古紙代金返却古紙売却代金回収定時便古紙回収会社回収・製紙業界と強調３つの主体のメリット ①会員企業・廃棄物処理費用の低減 ②会員回収会社・経営の安定 ③オフィス町内会事務局・社会貢献活動の継続１.会員企業の経済性～廃棄物処理費用の低減～回収ルート、回収頻度、量を総合的に検討し、効率的な共同回収を行うようにしたことで回収費用を圧縮し、会員企業が負担する回収費用を従来の紙ごみとして処理する費用よりも割安にすることができている。（オフィス町内会HPより）２.会員回収会社の経済性～経営の安定～会員企業が回収経費を負担することで、回収会社は収入が保証されることから、古紙相場に左右されない安定した経営を行うことができる。（オフィス町内会HPより）３.事務局の経済性～社会貢献活動の継続～会員企業が負担する回収費料金の一部から事務局経費をいただくことにより、独立採算で会を運営するとともに、会員企業を代表して事務局が主体的に再生紙の啓蒙やNPOとの連携などの社会貢献活動を展開することができている。回収料金回収料金会員企業事務局再生紙の啓蒙 NPOとの連携回収会社オフィス町内会全体のメリット  スケールメリットによるコスト抑制  参加企業の連帯感  各事業所の人的負担の軽減  連帯感から生まれるモチベーション向上オフィス町内会全体のデメリット   回収業者の最終的な分別の負担の大きさ古紙排出量の少ない小企業の参加の難しさ（月目安最低40ｋｇ）  分別・リサイクルへの企業の認知度の低さ  災害時などの横の繋がりは不明参考文献             １、半谷栄寿著『白色度70がちょうど良い』，ぎょうせい， 2001年．２、豊田惠志著『エレクトロヒート』，日本電熱協会， 1990年． 3、中川好明著『紙・パルプ』，日本製紙連合会， 2001年． 4、矢野経済研究所著『ヤノ・レポート』，矢野経済研究所， 2001年．５、伊丹敬之著『経営戦略の論理』第3版，日本経済新聞社， 2003年．６、Ｐ．Ｆ．ドラッカー著『イノベーションと起業家精神（上）』，ダイヤモンド社， 1997年．７、岸川善光著『ベンチャービジネス要論』，同文館出版， 2004年．８、ジェフリー．Ａ．ティモンズ著『ベンチャー創造の理論と戦略』，ダイヤモンド社， 1997年．『オフィス町内会』http://www.o-cho.org/ ，2005/10/06 『環境省ＨＰ』http://www.env.go.jp/ ，2005/10/06 『千代田区エコ・オフィス町内会』，2005/10/06 http://www.city.chiyoda.tokyo.jp/service/sumai/kankyo/recycle/recycle_ 03.htm