2年生学級活動指導案「やさいパーティーをひらこう」

2年1組
学級活動指導案
授業日
1
2
題材名
平成22年7月2日(金)3校時(4Q)
指導者
教諭 菅 原 香 代
会 場
2年1組教室
やさいパーティーをひらこう
本題材の内容及び変容させる見方や考え方
(1) 題材の価値
2年生の1学期,子どもは,休み時間になると,仲のよい友達同士が誘い合って遊んでいる。
しかし,子どもの関心は,まだ自分の周りの友達にとどまっており,学級全体にまでは及んでい
ない。
そこで5月中旬から,週に2回CCTを利用して,学級全員で遊ぶ集会「みんなあつまれ集会」
を行わせてきた。学級を意識し,学級みんなで遊ぶと楽しいという気持ちがもてるようにするた
めである。1回10分という制限を設けたことから,輪番で担当する運営側と参加する側がともに
協力するようになり,短い時間でも楽しく遊ぶことができるようになってきている。
イベントは,転出する児童のおわかれ会,教生先生の歓迎会とおわかれ会を経験した。この3
つのイベントは,全員で遊ぶことが中心だったが,役割を分担して進められるようになってきた。
野菜パーティーは,担任の投げ掛けによって生まれたイベントである。現在,生活科で一人一
鉢の野菜を育てており,毎日大切にお世話をしている。「野菜ができたら,どうするか?」と話
しかけると,「家に持ち帰って食べる」,「料理は○○」という子どもばかりだった。そこで,担
任から,みんなで収穫のお祝いをしたいことを提案し,このイベントの企画が生まれた。この提
案に,子どもは大変乗り気になっている。
今までのイベントのように,遊ぶことが中心ではないが,自分たちの今までの努力や野菜への
愛情を形にする魅力あるイベントである。また,学校で調理をして食べるという点でも,心を惹
き付けている。そのような子どもに,2年生なので,まだ,家庭科室で火を使わせることはでき
ないという困難な状況を設定する。すると子どもは,学級のみんなでその困難な状況を乗り越え
ようと,野菜パーティーを開くという共通の目的をもって,話し合うことができる。また,もっ
と楽しい集会になるようにという願いをもって,アイデアを出し合ったり,そのアイデアを生か
そうと修正を加えたりしながら,話し合うことができる題材である。
(2) 本題材で変容させる見方や考え方
これまでに,野菜パーティーを行うことは決まっているが,内容やグループ編成などはまだ何
も決まっていない。ピーマンやナスなどは火を使わなければ食べることができないことから,み
んなで野菜を料理して食べ,収穫のお祝いをしたいとの声が聞かれている。その野菜パーティー
で,子どもは,みんなで野菜パーティーについて話し合うとよい集団決定ができる(C0)
みんなで野菜パーティーについて話し合うとよい集団決定ができる(C0)という
みんなで野菜パーティーについて話し合うとよい集団決定ができる(C0)
見方や考え方でいる。しかし,そのような子どもに,教頭先生から,まだ2年生には火を使って
料理するのは許可できないと言われたという事実を伝える。子どもは,もうパーティーはできな
いかもしれないと思い,不安になる。そこで,「野菜パーティーは中止にしますか」と問うて,
子どもを揺さぶる。
しかし,今までお水をあげたり,肥料をあげたり,草を取ったり,ずっと大切に育ててきた野
菜の収穫をお祝いしようと思っていた野菜パーティーである。子どもは,何とか実施したいとい
う思いや願いを出し合い,共通の目的をもってその解決策を考えるようになる。そして,アイデ
アを出し合い,それぞれのアイデアについて,「このように決まるとこうなるだろう」という仮
定する思考を使って考え,検討する。
このような話し合いの後に,解決策を集団決定した子どもは,火を使うことができないという
大問題が起きたけど,みんなの思いを基に野菜パーティーについて話し合うとよい集団決定がで
みんなの思いを基に野菜パーティーについて話し合うとよい集団決定がで
きる(Cm)という見方や考え方に変容し,野菜パーティーに対するみんなの思いを基に話し合
きる(Cm)
って決定するという集団決定の仕方
集団決定の仕方という知識や技能を身に付ける。
集団決定の仕方
拡張の授業では,野菜パーティーがもっと楽しくするためのアイデアを出し合わせる。この際,
金銭面や時間の制限は条件として伝えるものの,子どもの自由な発想でアイデアを出させる。ア
イデアを出し合う中で,子どもは,みんなが,もっと楽しい野菜パーティーになるようにと,一
生懸命アイデアを出していることに気付く。そして,子どもは,そのアイデアをどうにか生かそ
- 1 -
うと,付け足したり,修正したりする話し合いをする。子どもは,変容で身に付けた集団決定の
仕方という知識や技能を使って,野菜パーティーをもっと楽しくするアイデアを決定する。
このような話し合いを通して,子どもは,やっぱり,みんなの思いを基に野菜パーティーにつ
みんなの思いを基に野菜パーティーにつ
いて話し合うとよい集団決定ができると実感する。
いて話し合うとよい集団決定ができる
以上のような活動の中で必要とされるのが学級力B「創造的対話力」である。中でも,つなが
り発言力と新規提案力が発揮されることで,今までの経験を基にしながらも新しいアイデアを出
し合い,さらに友達の意見をしっかり聞いてアイデアを膨らませていくことができる。そして学
級全体で一つの企画を作り上げていくことができる。
3
指導の構想
(1) 主張する働き掛け
生活科でつくった野菜の収穫を祝い,みんなで料理して食べる野菜パーティーをすることにし
た子どもに,次のように働き掛ける。
< 変容>働 き掛け1
2年生には火を使うのは危険であるという理由で,火を使った料理の許可が出ないこと
を伝え,野菜パーティーを中止にするかどうかと問う。
子どもが楽しみにしている野菜パーティーに対して,まだ2年生は火を使うのは危険であると
いう理由で,火を使った料理の許可が出ないことを伝える。子どもは,楽しみにしていた野菜パ
ーティーが実施できないのではないかと思い,不安になる。そのような子どもに,このまま野菜
パーティーを中止にするかどうか,尋ねる。すると子どもは,「今まで,毎日毎日,大切に育て
てきた野菜の収穫をみんなで祝う会を中止にはしたくない」など,何とか実施したいと思うよう
になる。そして,お互いの野菜パーティーを実施したいという思いや願いを出し合い,何として
も野菜パーティーをやりたいという共通の目的をもつようになる。こうして子どもは,みんなで
話し合って解決したいと考える。
< 変容>働 き掛け2
火を使うことができないことに対する解決策を問う。
何としても野菜パーティーができるようにしたいという共通の目的をもち,みんなで話し合お
うとしている子どもに,火が使えないことに対する解決策を問う。意見を出しやすいように,始
めは小グループで意見交換させる。その後,学級全体の前で意見を出させる。子どもは,①火を
使わない料理にする,②火を使わなくても食べられるものだけ調理して,あとの野菜の人は家に
持ち帰る,③火を使う部分は家の人と一緒に家で調理を済ませてくるようにする,④家の人に学
校に来て手伝ってもらう,⑤給食に出してもらう,⑥ホットプレートで加熱して食べられるよう
にするなど,自分たちができる解決策を出し合い,どの解決策が適しているか,今まで野菜を育
ててきた思いや願いを基にしながら,この方法に決まると野菜パーティーはこうなるだろうと仮
定する思考を使って考え,話し合う。
< 変容>働 き掛け3
どの方法を選ぶか,集団決定させる。
解決策を話し合った子どもに,集団決定をさせる。解決策のよさが理解され,「いいと思いま
す」,「同じです」などの声が多数の子どもから聞かれ,解決策が絞られたときは,この意見で
集団決定となる。検討を行っても解決策が絞られないときは,それぞれの意見のよさや問題点を
確認した上で,多数決を採る。共通の目的を果たす解決策を決めることができたことによって,
子どもは楽しい集会が開けると確信する。このような話し合いを通して,子どもは,火を使うこ
とができないという大問題が起きたけれど,みんなの思いを基に野菜パーティーについて話し合
みんなの思いを基に野菜パーティーについて話し合
うとよい集団決定ができる(Cm)という見方や考え方に変容させ,集団決定の仕方
うとよい集団決定ができる(Cm)
集団決定の仕方という知識
集団決定の仕方
や技能を身に付ける。
<拡張>働 き掛け1
集会のためにできることを問う。
みんなの思いを基に話し合うとよい集団決定ができるという見方や考え方に変容し,火を使わ
ないで行う野菜パーティーの方法について集団決定した子どもに,自分が野菜パーティーのため
- 2 -
にできることを問う。子どもは,野菜パーティーのやり方や学級の様子から,自分は何ができる
か考え,野菜パーティーの準備に関係することや心構えなどについて,自分なりのアイデアを出
す。出されたアイデアは,準備に関係するものと,心がけることとに意見を整理させるが,子ど
もは,いずれも,もっと楽しい野菜パーティーになるための工夫であることに気付く。そして,
やはりみんながもっと楽しい野菜パーティーにしたいという共通の目的をもっていることに気付
く。
<拡張>働 き掛け2
出されたアイデアについて,多数決で決めてよいかと問う。
みんながもっとみんながもっと楽しい野菜パーティーにしたいという共通の目的をもっている
ことに気付いた子どもに,出されたアイデアをやった方がいいか,やらない方がいいかを多数決
で決めてよいかと問う。子どもは,みんながもっと楽しい野菜パーティーになるようにとの思い
から考えたアイデアなのだから,多数決で決めるものではないと思う。そして,このアイデアを
実行するのはちょっと難しいけれど,こんなふうに工夫すれば実現できるのではないか,と仮定
する思考を働かせる。そして,不十分なアイデアでも,付け足したり修正したりしながら,どう
にかそのアイデアを生かして野菜パーティーに取り入れようと話し合う。そして,集団決定の仕
集団決定の仕
方 をいう知識や技能を使って,野菜パーティーの工夫について集団決定する。このような話し合
いを通して,子どもは,やっぱり,みんなの思いを基に野菜パーティーについて話し合うとよい
やっぱり,みんなの思いを基に野菜パーティーについて話し合うとよい
集団決定ができると実感する。
集団決定ができる
4
指導計画
第一次 ○
2時間 ○
(8Q) ○
全4 時間(14Q)
野菜パーティーのやり方について話し合う。(4Q)
野菜パーティーの工夫について話し合う。(4Q)
活動計画を立て,準備する。(CCT)
第二次
2時間
(6Q)
野菜パーティーを実施する。(5Q)
振り返りを行う。(1Q)
○
○
5 本時の構想 (1~4Q/14Q)
(1) ねらい
○ 火を使えない条件の中での野菜パーティーの方法を話し合うことを通して,楽しい集会活動
をつくり,進んで学級生活をよりよくしようとすることができる。
(2)
主張(展開)
このような子どもに(C0)
○ どんな野菜を育てるか自分で決めた。苗は,自分の目で見て選び,代金も自分で支払った。
また,毎日お水をあげたり,生長を確かめたりしながら大切に育ててきた。
○ 自分たちで育てた野菜の収穫を祝い,調理して食べる野菜パーティーを楽しみにしている。
○ みんなで野菜パーティーについて話し合うと,よい集団決定ができると思っている。
※ 黒板には,議題「野菜パーティーの計画を立てよう」が書かれている。
○
○
○
このように働き掛けると【 変容・働き掛け1-①】
変容・働き掛け1-① 】
説明 「今日の学級会では,野菜パーティーについて,みんなで計画すること
になっていました。それが,大問題が起きてしまいました。みなさんが楽
しみにしていた野菜パーティーですが,教頭先生にお願いに行ったら,2
年生は,火を使って調理することは,危ないので許可できないと言われて
しまいました」
発問 「野菜パーティーは中止にしますか」
このような子どもに( C1-①)
C1-① )
野菜パーティーができなくなるのではないかと不安になる。
・火を使わなければ調理できない。
- 3 -
・調理できないのだから,パーティーができない。
・どうしよう。でもやりたい。
○
○
○
このように働き掛けると【 変容・働き掛け1-②】
変容・働き掛け1-② 】
発問 「火を使って料理することはできませんが,それでも,みなさんが,野
菜パーティーをやりたいと思うのは,どうしてですか」
指示 「今の気持ちをカードに書きましょう」
指示 「野菜パーティーをやりたい理由について話し合いましょう」
このような子どもに( C1-②)
C1-② )
今の気持ちをカードに書く。
・せっかく今までお世話してきたのだから,野菜パーティーがしたい。
・料理の仕方も調べて,楽しみにしていたんだから,野菜パーティーは絶対やりたい。
○ 野菜パーティーを実施したい理由を話し合わせる。
・ずっと野菜パーティーを楽しみに,今までお世話してきたからです。
・せっかく毎日毎日お水をあげたり,支柱を立てたり,大切に育ててきたのだから,絶対パ
ーティーをやりたいです。
・もう,コンピューターで調べて,どんな料理にするか決めたり,料理の仕方も書いてきた
んだから,やりたいです。
・でも,私は,みんなの野菜を入れて,夏野菜のカレーを作ろうと思っていたので,火が使
えないなら,料理ができないから,やめた方がいいと思います。
・カレーは作れないけど,パーティー全部をやめなくてもいいと思います。
・みんなで今までずっとがんばってお世話してきたのだから,みんなで野菜パーティーをし
たいです。
・火を使わなくても,他の料理の仕方があるから野菜パーティーができると思います。
・何とかみんなで,やれる方法を考えたらいいと思います。
○
○
○
○
○
このように働き掛けると【変容・働き掛け2-①】
発問 「火を使って料理することはできませんが,みなさんは,野菜パーティ
ーをしたいのですね。では,どんなふうに野菜パーティーをしたらいいと
思いますか」
※ 板書「火が使えない野菜パーティーをどんなふうにするか」
指示 「グループで,席を付けてから,意見を出し合いましょう」
※ 席が近い4人~5人の小グループにする。
指示 「全体で意見を出し合って話し合いましょう。ここからは司会の人たち
にお願いします。火が使えない野菜パーティーをどんなふうにしたらいい
か,意見を聞いてください」
司会 「それでは,みんなで,火が使えない野菜パーティーをどんなふうにし
たらいいか,話し合います。手を挙げて意見を言ってください」
※ 司会者が,説明不足の発言に対して聞き直しをしなかったり,発言の整理
に困っていたりした場合は,司会者の補助をする。また,意見が整理できる
よう,黒板書記の補助をする。
このような子どもに(C2-①)
○ 火を使って料理することができないことに対する解決策について,小グループで意見を出
し合う。
○ 火を使って料理することができないことに対する解決策について,学級全体で意見を出し
合う。
・火を使わない料理で,サラダとかにすればいいと思います。
・火を使わなくても食べられるものだけを食べて,火を使わないと食べられないものは,家
で食べるようにすればいいと思います。
・火を使わなければいけない料理は,おうちに持って帰って,おうちの人に作ってもらって
また学校に持ってくればいいと思います。
- 4 -
・おうちの人にボランティアを頼んで,学校に来てもらって,安全に料理できるように,見
ていてもらえばいいと思います。
・1年生のときにサツマイモを給食の人に頼んで料理してもらったように,給食の人に頼め
ばいいと思います。
・ホットプレートで焼いて食べる方法もあります。
○
○
このように働き掛けると【変容・働き掛け2-②】
指示 「たくさんの解決策が出ましたね。どの意見がいいか,賛成や反対とそ
の理由を言って話し合いましょう。司会の人は,お願いします」
司会 「どの意見がいいか,賛成や反対とその理由を言ってください」
※ 司会者が,説明不足の発言に対して聞き直しをしなかったり,発言の整理
に困っていたりした場合は,司会者の補助をする。また,意見が整理できる
よう,黒板書記の補助をする。
・ 根拠を言わない発言には,「そう考えたわけを話してください」と言う
ように司会者に促す。
・ 同じ解決策について,賛成の発言,または反対の発言が3~4程度続い
た場合は,「他の意見についての賛成や反対はありませんか」と聞くよう
に司会者に促す。
・ 検討の話し合いが拡散しないよう,「付け足し」や「似ています」,また
は(今の意見に)「反対です」と言って挙手しているなどのつながり発言
の子どもを優先的に指名するよう,副司会者に促す。
・ 特につながり発言かどうか分からない場合は,発言回数の少ない子に指
名するよう,副司会者に促す。
このような子どもに(C2-②)
○ 火を使って料理することができないことに対する解決策について,話し合う。
・おうちの人に来てもらうに賛成です。生活科のときは前にもおうちの人がボランティアで
来てくれました。おうちの人が来てくれたら,大人だから火が使えると思うので賛成です。
・おうちの人に作ってもらったり,学校に来てもらって見ていてもらうのには反対です。お
うちの人の助けを借りているからです。自分で育てたのだから,自分で料理する方がいい
と思います。
・給食の人に頼むのも,人に頼んでいるから,だめだと思います。
・私は,火を使わない料理をするに賛成です。サラダとかにして,火を使わなくても食べら
れる野菜だけを食べたらいいと思います。
・それでは,ミニトマトの人はいいけど,ピーマンやナスやオクラの人がかわいそうです。
・私も火を使わない料理にするに賛成です。ナスは火を使わなくても漬け物にすれば食べら
れるからです。オクラも小さく切って食べたらいいと思います。ピーマンも我慢すれば食
べられます。それならパーティーができると思います。
・反対です。そんな食べ方をしても,おいしくないから,せっかくのパーティーがおいしく
ないと楽しくないパーティーになってしまうからです。
・こんなふうに,反対ばかりしていると,決まらなくて,パーティーができなくなります。
・ホットプレートに賛成です。ナスとかピーマンは,焼いたら食べられるようになるから,
火を使わなくても,焼いて食べられるようになるからです。
・ホットプレートだと,ピーマンの肉づめができなくなるから反対です。
・ピーマンだって,肉を詰めてホットプレートで焼けばいいと思います。
・質問です。オクラはどうするんですか?オクラはゆでて食べる野菜です。
・オクラは電子レンジで温める方法があるし,オクラも,おいしいかどうか分からないけど,
ホットプレートで焼けばいいと思います。
・トマトやミニトマトの人はサラダで食べることにして,火を使わないと食べられない野菜
は,ホットプレートで,全部の野菜を野菜炒めにしたらいいんじゃないでしょうか。それ
なら,みんなの野菜が食べられると思います。
※ ここで,話すスキル「理由となる事実を基に話す」
「理由となる事実を基に話す」を使う。
「理由となる事実を基に話す」
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このように働き掛けると【変容・働き掛け3】
・解決策のよさが,学級で納得され,「いいと思います」,「同じです」などの声が
大半の子どもから聞かれ,解決策が絞られたとき。
○ 説明 「みなさんの様子から,○○という意見にたくさんの人が賛成してい
ることが分かりました」
○ 指示 「司会は,○○という意見に決めてもいいですかとみんなに確認して
ください」
・解決策が一つに絞られていないとき。
○ 説明 「そろそろ時間です。話し合いをやめて,どのような解決策にするか
決めなければなりません」
○ 指示 「司会は,多数決で決めてもいいですかと聞いてください」
※ 司会者の補助をする。
このような子どもに(Cm)
○ これに決まったらよい野菜パーティーになると思う意見を選ぶ。
・解決策が絞られているときは,司会が確認する言葉を受けて,「はい」,「いいです」と
答える。
・解決策が絞られていないときは,多数決を取って集団決定する。
○ 火が使えないことになったけど,みんなが絶対やりたいって言って,みんなで話し合った
ら,○○という方法に決まりました。野菜パーティーが楽しみです。
○
検証のための働き掛け
指示「今日の話し合いを振り返って,ワークシートに感想を書きましょう」
このようになる
○ 野菜パーティーの計画を立てようと思っていたら,火を使ってはいけないと言われて,ど
うしようかと思いました。でも,今までずっとお水をあげたり支柱を立てたりして,大切に
育ててきた野菜なので,絶対に野菜パーティーをしたいとみんなが言いました。そしてみん
なでどうしたらいいかを話し合いました。そうしたら,○○という方法に決まりました。7
月16日の野菜パーティーが楽しみです。
○
このように働き掛ける
司会の人,書記のがんばりを賞賛するとともに,理由をはっきり言って発言し
ていた姿や,相手の顔を見て頷きながら聞いていた姿を賞賛する。
6 検証
(1) 検証すること
構想した働き掛けにより,想定した思考が促され,見方や考え方を変容させる姿が表れたか。
(2) 検証の方法
○ 変容:働き掛け1-②を受けて,カードの記述から検証する。
① これまでの野菜に対する取組を根拠にして,パーティーがしたいと記述している。
○ 変容:働き掛け3を受けて,学習の終わりのカードの記述から検証する。
② 野菜パーティーで火が使えないという困難な状況についてみんなで解決する話し合いをし
たという記述がある。
③ 話し合いの結果,野菜パーティーを行う方法が決定できたという記述がある。
④ 野菜パーティーが楽しみだという期待する内容の記述がある。
①と②と③と④の全ての姿が見られれば,表れありと判断する。
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