【沖縄大学】 【Okinawa University】 Title Author(s) Citation Issue Date URL Rights 教育実習における評価規準の項目に関する研究 岩田, 昌太郎; 嘉数, 健悟 広島大学大学院教育学研究科紀要. 第二部, 文化教育開発 関連領域 = Bulletin of the Graduate School of Education, Hiroshima University. Part. 2, Arts and science education(57): 293-300 2008 http://okinawa-repo.lib.u-ryukyu.ac.jp/handle/okinawa/10125 広島大学大学院教育学研究科 広島大学大学院教育学研究科紀要 第 二 部 第5 7号 2 0 0 8 2 9 3-3 0 0 教育実習における評価規準の項目に関する研究 岩田昌太郎・嘉数健悟I ( 2 0 0 8年 1 0月 28受理) A Studyont h eItemso fE v a l u a t i o nC r i t e r i ai nStudentTeaching S h o t a r oI w a t aandKengoKakazu1 A b s t r a c t :Thep u r p o s eo ft h i ss t u d yi st oexaminet h ei t e m so fe v a l u a t i o nc r i t e r i au s e di n s t u d e ntt e a c h i n g I nt h i sstudy,t h ei t e m swereconfirmedbyt h eK]method,and c a t e g o r i z e di n t otwog r o u p s . F o l l o w i n gs t a t e m e n t sa r et h er e s u l t so b t a i n e dbycomparing t h etwoc a t e g o r i e s . 1 )Thei t e m sandt h ec a t e g o r i e so ft h ee v a l u a t i o nc r i t e r i ausedi n s t u d e n tt e a c h i n gv a r yd e p e n d i n go nu n i v e r s i t i e s . 2 ) Asf o r“Methodsandt e c h n i q u e so f i n s t r u c t i o n,"“ C l a s sd e s i g n "and“T e a c h i n gp r a c t i c e "a r eh i g h l yv a l u e di ns t u d e n tt e a c h i n g . 3 )Asf o r" C l a s s r o o mmanagement , "i ti sn e c e s s a r yt od i s c u s swhatt of o c u sonandhow muchc l a s s r o o mmanagementa b i l i t yi sr e q u i r e d . 4 )“ U n d e r s t a n d i n gp u p i lands t u d e n t " f o r m st h eb a s i sf o r“Methodsandt e c h n i q u e so fi n s t r u c t i o n,"“ C l a s s r o o mmanagement "a nd “ S t u d e n tg u i d a n c e . " T h e r e f o r e,t h ec u r r i c u l u ms h o u l db ea r r a n g e df o ru n i v e r s i t ys t u d e n t s t oh a v ec l a s s e sf o ru n d e r s t a n d i n go fp u p i lands t u d e n ti na d v a n c eo ft h e i rs t u d e n tt e a c h i n g . 目 Keyw o r d s :s t u d e n tt e a c h i n g,c r i t e r i o n r e f e r e n c e de v a l u a t i o n キーワード.教育実習,評価規準 1.はじめに 生の授業観察において,実習生の授業技術や指導観の 変容を明らかにした研究 ( e . g .,佐藤ら, 1978:勝亦 ら , 1 9 8 4 ) や実習生の教師行動における基礎的条件を 中央教育審議会答申「今後の教員養成・免許制度の 8年 7月)の「教職課程の質 在り方について J(平成 1 明らかにした研究 的水準の向上 j の中で。「教育実習の改善・充実」が 日野, 2 0 0 0 ) である。また,教育実習における指導教 提言された。そこでは, I 履修に際して満たすべき到 ( e . g .,高橋ら, 1986:入口ら, 1991; 員の立場からの指導内容を明らかにした研究(岩田ら, 2 0 0 6 ) が挙げられる 達目標を明確に示すとともに,事前に学生の能力や適 O 中 性.意欲等を適切に確認することが必要である J( 他方,国外においても実習生の知識や省察 0 0 6;p. l6 ) と具体的な方策が明記されている。 教審, 2 ( r e f i e c t i o n ),あるいは信念 ( b e l i e f ) に着目した研究 I 大学」 を散見することができる。例えば,実習生の知識とり と略記)において,教育実習生が身につけるべき知識 わけピアコーチング中における PCK出)の発達を明ら すなわち,各教員養成系大学・学部(以下, や能力,そして適性等について,その到達度を明確化 かにした研究(Ja y n e& Mary,2002) や実習生の教 していくことが急務であると思われる。 授行為における省察能力 ( r e f i e c t i v ec a p a b i l i t i e s )の 変容を明らかにした研究 ( T s a n g a r i d o u& O ' S u l l i v a n, 一方,現在まで教育実習の実態解明に向けた様今な 研究が国内外で蓄積されている 育実習生(以下, O 1 9 9 4 ) が挙げられる。また,実習生の授業実践に関す 国内においては,教 I 実習生」と略記)の実態に関する る信念の形成についての研究 ( T s a n g a r i d o u,2008) も着手されている。 数多くの研究を散見することができる。例えば,実習 このように一連の国内外の教育実習に関する研究 1広島大学大学院教育学研究科博士課程前期 は,実習生の教授技術や指導観の実態,あるいは知識 2 9 3 岩田昌太郎・嘉数健悟 3 . 4 分析方法 や省察の変容などといった面に焦点が向けられてい る。 しかしながら ,そのような所論は.実習 生の身に 評価規準及び評価項 目の分析は ,収集された評価に つけるべき 知識や能力 の変容に関 心 が向けら れてお 関する 全 ての記述を整理・体系化するために K]法 り,その具体的な知識や能力の到達度やその評価方法 9 6 7 ) を用いた。そして分類は,第 ( 川喜回 .1 が暖味で あると思われる 。 さらに,俵終的な実習生の テゴライズと第 2次カテゴライズの 2つの手順によっ 1次カ 成長を客観的に評価する規準に関する研究 は.管見の て詳細に検討した 。 まず第 1次カテゴライズは,各大学の評価規準に 限りでは少 ない。 従って分類し,各項 目を抽出した。 しかし ,抽出した 2 . 研究目的 項目は重複した記載が多くみられたため.さらに詳細 r に分類 した 第 2次カテゴライズで「大項目 . J 中項目 J , そこで本研究では,以下の 2点を目的と した 。 まず, 「小項目 」の 3つを設けた。もちろん,第 l次カテゴ 教育実習で採用されている評価規準の観点を分類し 大項目 Jは重 ライズの項目と第 2次カ テゴラ イズの 「 その観点、に含 まれている 項目を明らかにする 。そして, 複するものもあることを留意してお く。なお「中項目」 その評価規準の項目を参考にして,現在の実習生が評 は,小項目」をまとめて表記できるものに限り設けた。 価される視点を把握する o すなわち本研究は,今後の そして各項目は,内容をわかりやすく表示するため わが国にお ける実習生の 質的保障に向けた「教育実習 筆者を含めた 2名 (内 1名は大学院生)で命名 した 。 の改善 ・充実」の基礎資料 を提供する意義を持つ。 また.このカテゴリーに評価に関する観点の文章を 選 r んで例示した。 カテゴリーの分類とカテゴリーの命名 3 . 研究方法 は , 2名の意見が一致するまで協議を行った。 4 .結 果 3 . 1 調査の対象 9 年度現在) 今回の 調査は.日本教育大学協会(平成 1 に登録されている大学5 8校を対象とした 。 4 . 1 第 1次カテゴライズの検討 図 lは,第 1次カテゴライズと第 2次カテ ゴライ ズ 3 . 2 調査内容 の記述数の割合を比較したものである 。 また.図 2が 調査内容 は,各大学にお いて教育実習で採用されて いる評価規準及 び評価項目である 。その評価規準及び その記述数を比較したものである 。 評価項 目は,各大学で作成されている「教育実習の手 まず.第 l次カテゴライズでは, r 手引き 」 と略記)を参考にした。 r r r r r r 生徒指導 j r 態度」 r r しか 「 学習指導 j 総合 J 教材研究 J 実習記録簿 J 自己 し 手引 きを有しない大学ならびに手引き中に評価規 0点の項目に区分 評価 j 研 究J 観察 J その他 Jの1 以下, 引き j ( r 生徒指導」 と 「 態度jが 準及び評価項 目が記載 されていない大学について は. できた。各項目の個数は, 各大学が作成している評価規準 票 を収集した。 なお, 4 個(ともに 1 8 . 0 % ), 次いで「学習指導 j 最も多く 2 0 7 . 3 %) . r 総合」が 1 7 1 闘 0 2 . 8 % ),r 教材研究」 ( 1 1 . 3%に「実習記録簿」が 1 0 個 ( 7 .5%) ,r 自 己評価」が 6個 ( 4 . 5 % ),r 研究」が 4個 ( 3. 0% ),r 鋭 察」が 3偶 ( 2. 3%),r その他jが 7個 ( 5 . 3 % ) であっ が2 3 個 教育実習の校 種 に は 幼 稚 園 小学校.中学校, 高等学 5 個 が1 校.特別支援学校とあるが. 今回は小学校.中学校の 2つの校種に限定して調査を実施した。 3 . 3 資料の収集方法 手引きの資料収集のため に.すべての大学に協力依 た。 4 . 2 第 2次カテゴライズへの推移について 頼文書をメ ールで送信した 。その結果.凶答を得た大 学は 4 1校 (全大学の 71%) であ った。そして,協力依 図 3は,第 I次カテゴライズから第 2次カテゴライ 1校に改めて,依頼文書と返信封筒を同 頼を得られた 4 ズへの推移を示 したもの である 。第 1次カテ ゴライズ 封し手引きを郵送してもら った。 なお,教育実習の 0 点の項目をさらに詳細に検討すると重複 における, 1 手引きを有しない大学においては.調査内容を電話で する記載が多くみられた。例えば, r 学習指導」の中 FAXあ に 「 教材研究」や「リ フレクショ ン」の項目が含まれ るいは郵送 してもらった 。 しかし郵送された手引き ている大学.あるいは独立して「学習指導J. 教材研 に評価規準が記載されていない大学 もあり,実際に調 究」と項目をつくっ ている大学など統一 された観点 は 伝え .教育実習で使用し ている評価規準票を r r 生 6 校(全大学の 6 4 % )であった O そして, 査した大学 は3 なか った。そこで,第 2次カテゴライズにおいて, 回収した手引きから評価規準や評価に関するすべての , 態度 j, 学習指導 j, 学級経営J. 自己評 徒指導 J 項目を選出した。 価j , その他Jの 6点の 「大項目 Jに区分することが r 2 9 4 r r r r 教育実習における評価規準の項目に関する研究 5 0 . 0 r-ーーーーーーーー 1 │ ロ 第 1次 1 4 0 . 0 トーーーー ー ーーーーーーーーーー ・ E一ー一一一一一一ー一一ー一一一一一一一一一 一一一ー ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー-, ・揮 次 ト 草加 O 1 0 . 0 0 . 0 生徒指導 態度 学習指導学級経営 総合 教 材研 究 実 習 記 録 簿 自 己 解価 研究 観察 そ の他 図 1 第 1次カテゴライズと第 2. 1 欠カテゴライズの劃合の比較 「 。二 二 二二: E : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ; ; ; ; ; : ; ; : :主 二 ω 柑柑治相 加 e H 川明却 0 生主笹原尊 鯉沼E 学事詩旨導等鴇露経営 総合 勢劇研究費擢雪書道お事自己E 朝面 毎著書 司夜 そす河也 図 2 第11.欠カテゴライズと第 2. 1 欠カテコライズの記述数の比較 できた 。 などの 「 小項目」に分類 した 。 4 . 3 第 2次カテゴライズの検討 まず, ['大項目」 を詳細に検討すると, [ ' 学 習 指導」 表 1は,第 2次カテゴライズにおける評価規準の項 と「 教材研究」は共通する内容が多いことが明らかに [ 板書計画, なった。「学習指導」と「教材研究Jには, ' 目の分類を示したものである 。 まず.['学習指導」は 1 1 9個 指導案の作成,目標の明確化,教材教具の工夫,発問・ 数を占めており, 指示,授業評価の観点」 などの共通する項目が含まれ ( 4 7 . 6 %)で全体の約半 1番多い項目であった。その中でも ていた。そこで「学習指導 j の「中項目 」 として ,[ ' 授 ' 学 習指導 J1 1 9 個中 6 2 「 授業設計 Jに関する記述は, [ ,['授業笑践 J ,そして 「授業実践後 Jの項目 業設計 J 個で 5 2. l%を占めていた。また「授業実践」においても, に分類した。 さらに「授業設計」の「小項目」に, [ ' 目 「学習指導 Jll9個中 5 1 個 で4 2 . 9 %を占めていた 。つま 標の明確化J.I学習 指導策の作成J.I教材研究」を, ' [ 授 り,中項目の「授業設計」と 「 授業実践」は, [ ' 学 習 業実践」の「小項目」には,発問・指示.板聖子などの 0%以上が占める傾向を 示 した 。 指導」の 9 「指導技術」を。「授業実践後」の 「 小項目」には, ' [ 児 は児童生徒の理解を中軸に据えた項目であると考え, 次に 「 態度」 と 「生徒指導」である 。前者は, 4 9個 ( 1 9 . 6%) で全体の 2番目に多い項目であった。 詳細 に検討すると. [ ' 実 習 生 と し て の 態 度 Jで は 2 9 個 ( 5 9 . 2 %) , ' [ 教師としての態度」が2 0 個 ( 4 0 . 8%) とな っ 9 個 ( 1 5 . 6%) で 3番目に多い ていた。一方.後者は 3 後者とは別の項目と捉えることとした。 また, [ ' 生徒 項目であ った。 童生徒の評価」 を設けた。 次に「生徒指導」の内実を詳細に検討すると, [ ' 生 徒指導」と「学級経営 Jに二分できた 。そこで.前者 最後に,残り 3つの項目についてである 。「 学級経営」 指導」の「小項目 」 には「児童生徒の理解と対応」を 設けた 。一方,後者は単独の 「 大項目」として分類し は1 6 個 ( 6 . 4%)であった。「自己評価」は . 1 2 伺 ( 4 . 8%) た。 で自己評価シートを作成している大学や項目のみ挙げ ている大学があ った。「その他」 は. 1 5 伺 最後に 「 勤務態度」は 「実習生 としての態度」と「教 ( 6 . 0%) で 師としての態度」の「 中項目」を設けた 。前者は 「 実 学校行事や課外活動への積極的な参加や授業観察,研 .後者は「自覚 ・責任感」 習勤務態度 jと「実習記録簿 J 究などに分類した。 なお,実習期間の中間において指 2 9 5 岩田 昌太 郎 ・嘉 数 健 悟 JR1 一 一 ヌ 一-フ一 明 一 .06. 導 一 ヨ泊 紙 一 一 ア - 態度 賞 ⋮ ⋮ 抑 ⋮ 芳 一 ワ4 一 一 ラ 一 一 テ 一 一 ヨ 第 一 ( 24) 生 徒指 導 態度 (24) 実 苦 手 サ と し て の態 度 勤 務 ・実 習 態 度 ( 13) 学習指導 ( 23) 実 宵 記 録簿(16) 教 師 と し ての 態 度 総合 ( 17) 白覚・責任感 ・熱怠 ・ 協調性 ・事務処理能力 ( 20) (15 ) 教 材 研究 学 習指導 綬 業 設言│ 記録簿(1 0) 円標の明確 化 ( 8) 学 習 指導案の作成 研究 ( 27) (27) 教材研究 ( 6 ) 自己評イ曲 「指 よ 百二 η ( 4 ) ゎ ; 童 f ; r L ; 7 1 観察 ( 3) 学 級経 営 ( 16 ) そ の 他 ( 7) 自己評価 (12) そ の 他 ( 15 ) 学校 行事・諜外活動・ メ ド徒会活動 ( 7 ) 研究 ( 4 ) 観察 ( 3 ) 中間評価面接(1) 図 3 第 1次カテゴライズと第 2次カテゴライズの分類と推移の概念図 表 1 教育実習の手引きによる評価規準の項目の分類(第 2i 欠カテゴライズ) 対 象 大 学( N寸 前 大項目 中項目 小項目 児 童 生 徒由理解と封応 生徒指導 代寝的指文章例 生穫を肯定的に理解しようとする 兜宣と積極的にかかわろうとする 配述敵( 個 ) 合計111:(¥) 3 9 動精察官態度 実習生としての自覚 服華や態度が実習生としてる、さわ」い 1 3 実習毘録揮 日々の計画や反省を正しい文字で実官自障に眠障」ている 1 6 実菅生としての態度 態度 教師としての態度 教師として自覚をもって行動している 自覚・貴 ( 恵怪務悪担酔 章 悔 間 性・ 理 能 力 ) 教員としての自覚をもって生徒とかかわる 慢.の目 繍が明確 指導目標を具体的かつ明確に示している 目柵の明確化 授業飯計 学習指...田作成 教材研究 学習指導 慢業実践 授集実館後 指導の植術 児 童生伎 の 評価 ー教~ヰ 向軍事を理解 し 教材研究ができ る 27 学級担任の経営方針を理解している 生活指導や学級活動に'加し 学級活動を活発にした 学級経営 '自分の行った慎重を反省し攻への捕場に生かそうとしている 自己評価 a 学植行生 徒 F会 ・ 限活外 動活 動 その他 研究 組慣 8 27 - 綬 定S事情の . "と方,~が明確 6 1 6 学習 指導生活術事実奮 錨~ 12 7 問題把纏とその実証 4 : 1 酬 慢 車や批他評会の実にお習い生て が積 行 極 っ 的 た 慢 に 尭 農 置 のL 配工 , wU 軍にとっている 1 19 ( 4 7. 6%) 5 1 :書加 Lている 学校行事や 生徒会活動に積極的 1 F 49 ( 1 9 . 6 弘) 2 0 被.暢忽に応じた学習指毒素を伶成できた ー錦曾な指渇計画の立案!指" " の...ができる ー必要怠教材の研究ができ る 冨量温い 発 問 脱 明 フィード"ックー指承'教典の工夫'極. ... -自慢や児童の賓態に応じた評価の視点が周章されている 3 9 ( 1 5. 6 目) 3 16 ( 6. 4%) 12 ( 4 . 8 % ¥ 1 5 ( 6. 0%) 1 中間評恒薗撞 合 百 十 250 2 9 6 250 1( 1 0 0 . 0%¥ 教育実習における評価規準の項目に関する研究 導教員と実施する中間評価面接という項目を設けてい 運営・管理上の評価項目を 意味する 項目である 思わ れ る大学もあった。 るo さらに ,自 己や他者の授業や 1日の反省を示した 「実習記録簿 」 では,記述することに重きが置かれ, 5 .考 察 実際の記述の中身を質的に分析して評価しているかど 5 . 1 第 1次カテコライズと第 2次カテゴライズの推 などとい った内容が含まれてい るO この観点は,教職 r うかは不明である 。一方後者には. 自覚」や「責任」 としての資質能力に関連する項目であると思われる 。 移について ここでは第 1次カテゴライズと第 2次カテゴライズ しかしながら,そのような教師としての態度は摘象的 の推移について句 とりわけ記述数とその割合の上伎で であり , さらに評価基準の設定や大学と附属聞のコン r r ある「生徒指導J. 態度 j . 学習指導」の項 目につい r センサスがなければ評価しに くい項 目である 。 第 3に「生徒指導」について検討する て考察する 。 まず. 生徒指導Jと I 態度 j の記述数とその割合 r O この項 目は, 「児童生徒の理解や対応」を中心に据えた項目である 。 r は記述数で見ると, を検討する o 生徒指導」と「態度 J 周知の通り ,生徒指導とは. 一 人一人の児童生徒の 第 2次カ テゴライ ズが大きく 上阿 っており,割合で見 個性の伸長を図りながら , 同時に社会的な資質や能 ると両方ともほとんど差はない。さらに,第 1次カテ 力・態度を 育成 し さ ら に は将来に おいて社会的に自 ゴライズの「生徒指導」は,第 2次カテゴライズで 「 生 己実現ができるような資質.態度を形成していくため 徒指導 j と「学級経常」に 2分しているにもかかわら の指導,援助であり,個キの児童生徒の自己指導力側 ず記述数は増加し割合に変化がない。つまり,評価 の育成を目指すものである j( 今野ら。 2 0 0 3 )。 したがっ 規準の項目が,各大学問において異な っており混在し て,学校では問題行動への対応といった消極的な面だ ていると考えられる 。 けではく,積極的にすべての児童生徒のよりよい発達 r 最後に. 学習指導」について検討する 。「学習指導」 は 記述の割合,記述数ともに第 2次カテゴライズが r を目指し授業や学級そして学校行事などのさまざま な集団行動で有意義かつ充実したものになるように目 大きく増加している 。つまり. 学習指導 Jは,ほと 指すところがある 。 しかしながら.わが国の現行の教 んどの大学において教育実習の中核的な評価項目とし 育実習システムにおける 実習期間(約 2-4週間 )の て捉えられていると考えられる 。 中で,そのような「生徒指導」の能力を向上 させる の 5 . 2 第 2次カテゴライズの検討 ここでは,第 2次カテゴライズの 6点の項目につい は困難な側面も多くあると思われる 。 て考察する 。 述例を参照すると. 学級経営の方針の理解 Jや「学 第 4に 「 学級経営 j を検討する 。「学級経営 Jの記 r 第 1に「学習指 導」を 検討する 。「学習指導」は。 級活動への参加や活発化」が挙げられる。しかしなが 6つの観点の中で一番多い項目であり.教育実習にお ら,実習 生は継続して一人で学級経営に携われる場面 いて学生が習得すべき中心的な内容であると考える 。 は少なく.学級方針は理解できてもそれを反映させた それは中教審答申 ( 2 6) の 「 学習指導は教育実習で 参加や活発化は困難のように恩われる 。 しかも.中学 最も重要な 内等」との指摘からも窺える 。 さらに 「 学 校に配属された場合では,小学校のような 学級担任制 ∞ r r r 習指導」の項目は. 授業設計j . 授業実践 j . 授業 でない関係上. 1つの学級に授業や放課後等といっ た 実践後」の 3つで構成された。とりわけ「授業設計」 関わりを 有しない ことが多い現状であると 考える 。 し r 予習指導 Jの90%以上を占める と「 授業実践 Jは. , たがって.教育実習における 「 学級経営」の 評価規準 傾向にあった 。つまり実習生は,授業に先立って周到 は,何に焦点化し, どの程度の学級経営力を求めるの に目標や内容を 示 し た 授 業 計 罰 を 立 て (高橋ら , かを今後検討する必要性がある 。 2 0 0 6 ) . 児童生徒たちに学びある授業を展開する教授 」 第 5に「 自己評価」について検討する。 「自己評価 技術といった実践力の育成が求められていると思われ には.ほとんどの大学が自己評価シートを作成してい た。 しかしながら , 自己評価を行う際には必ず記述を る。 第 2に 「 態度 j について検討する 。 これは「実習生 蓄積する資料が必要であり.先述した実習録との兼ね としての態度」と「教師としての態度」に 二分できた。 合いも含めて記録の量と質の両面を考慮する必要性が 前者は。実習生の勤務状況や実宵態度といった内容が ある。その解決の具体的な 方策の 1つに,ポートフォ 含まれている 。 しかしながら,実習生の勤務・態度に リオの導入を 試みて いる大学 も散見することができる ついては.本来の教職としての資質能力の向 上に 寄与 ( 岩田ら. する評価項目ではなく,各大学の教育実習システムの 教員との協同的な省察の効果(小林. 2 006)があると 一 -297 ∞ 28 a )。 しかも ,自 己評価は実習での指導 岩田昌太郎・嘉数健悟 の指摘も報告されている。ただしポートフォリオを 現在,全国の大学において.規模の大小やその方法 どのように評価するのかという具体的な評価基準がな に差異がみられるものの. 1年次からの観察実習や学 いことが課題(貫井ら. 2 0 0 2 )として挙げられている。 校体験などといった「体験と省察」を基軸にしたカリ 最後に「その他」の検討をする。「その他 Jには学 キュラム改革が進められてきている O そのような背景 校行事や生徒会活動,課外活動への参加が主に挙げら に即しながら,教職への理解や児童生徒の理解を基本 れる。 的視座に置くカリキュラム改革も今後は必要になるの 5 . 3 教育実習生が評価される視点 ではなかろうか。 図 4は,本研究で得た知見を参考にして,教育実習 6 . 摘要と今後の課題 中の実習生が評価される視点を概念図にしたものであ 児童生徒の理解」を基盤にして. 1 学 る 実習生は. 1 O . そして「生徒指導」の知識 習指導」や「学級経営 J 本研究は,教育実習で採用されている評価規準の観 や能力を育成していくことになる。それでは各項目の 点を分類し,その観点に含まれている項目を明らかに した。また,その評価規準の項目を参考にして,現在 関係性について述べていく。 第 1に「学習指導 Jと「児童生徒の理解」の関係で の実習生が評価される視点を把握した。その結果,以 下の点が明らかとなった。 あるが,実習生は「授業をうまく進められない段階に おいては児童に対する理解を真剣に悩み考え,児童の 1)わが国の教育実習における評価規準は 6つに区 実態に応じた指導方法を工夫するようになる J(岩田, 分できた。しかしながら,各大学によって教育実 2 0 0 8 b )。したがって「学習指導」においては. 1 児童 習の評価規準の項目は,多様化かっ混在化してい 生徒の理解」を念頭に置くことで,指導案の生徒観や る 。 2 )教育実習では . 1学習指導 j とりわけ「授業設計J 指導観が記述できるようになり,さらに教材研究の工 , 夫が展開していけるようになると思われる。第 2に と「授業実践」が重視されている O 3)1学級経営」に関する評価規準は,何に焦点化し 「生徒指導」と「児童生徒の理解」の関係であるが, 1人 1人の児童・生徒の個性の伸長を図る(尾木, 2 0 0 6 ) 上でも,授業を中心にした児童生徒の理解が必 どの程度の学級経営力を求めるのかを今後検討す る必要性がある。 要不可欠である。第 3に,よりよい学級経営を行うた 4) 1 学習指導 J .1 学級経営 J .1 生徒指導 j には「児 めには,子ども 1人 1人が異なる良さをもっているこ 童生徒の理解」が根底にあり,実習前に児童生徒 0 0 6 )と とを理解し担任は指導や対応が必要(康嶋. 2 の理解を基本的視座に置くカリキュラムが必要で 「学級経営 j における「子ども理解 Jの重要性を述べ ある。 ている。 教育実習は,教師教育プログラムの中で最も価値が G r a b e r .1 9 9 5 ;Mc In t y r ee ta .1 L 9 9 6 ) であ あるもの ( 以上から,教育実習における実習生を取り巻く環境 児童生徒の理解」が根底にある。しかしながら, には.1 り,大学で学んだことを実際の教育現場で実践するこ わが国の教育実習は教科指導が中心であり.数回の授 0 0 6 ;別惣, とができる重要な教育的機能(竹内. 2 業を実施することで精一杯の実習生にとっては. 2 - 2 0 0 4 ) を有する 4週間という短い実習期間で「児童生徒の理解」を深 0 0 2 ) として大きな役割を果たす重要 付け(木原ら. 2 めるには困難が多いと思われる。 な科目であるのは疑う余地もない。 O また,教職や進路決定に対する動機 一方で,実習を行うすべての学生が,将来教職に就 0 0 2 ) きたいと考えているわけではない現状(京極. 2 教育実習生 に対する対策や授業の指導に関して課題を自覚した 実習生に対して実習後の大学側のおける授業の整備 0 0 4 ) が今後の課題として残される。 (木原ら. 2 今回の調査は,全国的な教育実脅の評価規準の傾向 学級経嘗 について示唆を得ることができたが,今後は教員養成 カリキュラム全体における教師としての力量形成を視 座においた実習の具体的な到達度やそのループリック 児童生徒の理解 の策定について継続して研究していきたい。 図 4 教育実習生が評価される視点の概念図 2 9 8 教育実習における評価規準の項目に関する研究 [付記] S c h o o lB a s edTeacherE d u c a t i o nProgram. J o u r n a l o fTe a ch i ng1 nP h y s i c a lE d u c a t i o n1 8 :1 7 5 1 9 8 ∞ 本研究の 一部は. 日本学術振興会科学研究費補助金 日野克博 ( 2 0 ) 教育実習生の教授技術に関する事例 . 課題番号 1 9 7 4 9 0.研究代表者 ・岩 田 (若手研究 B) 的研究ー特 に 「授業場面 Jと「教師相互作用」に着 ∞ 目して ー 愛媛大学教育学部保健体育紀要第 3号 昌太郎の補助を受けて行われた。 3 1 3 8 [ 注 ] 蹟嶋憲一郎 ( 2 0 0 6)学級経営の意義 と役割ー小 島宏編 教職スタート 1)吉崎 ( 19 8 7 )は.S h u l m a n .L. S( 19 8 7)の W Knowledge a ndT e a c h i n g Jから引用して,教帥の知識カテゴ リーを 7つにまとめている O それは.①内容につい 9の基本課題.教育開発 初任者必修 5 研究所 :東京. p p . 6 0 6 2 今野喜 i 青 ・ 新井榔夫・児島邦宏 ( 2 0 0 3 )学校教育辞典 教育出版. c o n t e n tknowledge ) . ② 一般的な教授 ての知識 ( 1 9 91)体育科教育 実習生の教 入口豊・池田好優他 ( 方法についての知識 ( g en e ra lp e d a g o g i c a 目 ) l ③カ 授技術に関する事例的研究研究代表者高橋健夫 リキユラムについての知識 ( c u r ri c u l u mknowl 2年度文部科学省研究費研究報告書 噂7 18 6 平成 1 p e d a g o g i c a l e d g e ) .④内容と教授方法について知識 ( 岩田昌太郎 ・松岡重信・木原成一郎 ( 2 0 0 6)教育実習 c o nt e n tknowle d g e ) . ⑤ 学習 者と学留者特性に つ における指導内容に関する 事例研究一実習日 誌と イ knowl e dgeo fl e a r ne r sa ndt h e i rc h a r いての知識 ( ンタピュ ーを 手がかりに 一 体育科教育学研究. 22 a ct e r i s t ic s ). ⑥ 教 育 的 文 脈 に つ い て の 知 識 ( 2 ):1 1 0 ( knowledgeo fe duc a t io n a lc o n te x t s ).⑦教育的 目 岩田昌太郎・笹深吉明ほか 2名 ( 2 o o 8 a ) 教員養成最 標 ・価値とそれ らの哲学的・歴史的根拠についての 終段階におけるプラクテイス スクールによ る総合敵 知識 ( knowledgeo fe d u c a t i o na le n d s .p u r p o se s . 力量の形成とその 明示的な確認に 資する 事業 ) a ndv a l u e s .a ndt he i rp h i l o s o p h i c a la ndh i s t o r i c al 1 9 年度文部科学省教員養成改革モデル事業(教職実 平成 である 。特に. ④ 内容と教授方法についての知識 践演習 〈 仮称〉 の試行):p p .1 l2 3 .( 第 3章担 当) ( p e d a g o g i c a lc o n t e n tknowledg e ) を強調 してお , り 岩田昌太郎 ( 2 0 0 8 b ) 学校運営カが育つ 「模擬学校」 1 9 8 7 ) は.この知識を「授業にお いて教師が 吉崎 ( 用いると ころ の類推,実例,説明寅示. 概念の表 6( 4 ) :5 2 5 5 の 取 り 組 み 体 育 科 教育. 5 e a l( 2 0 0 2 )P r e s e r v i c e J a y n eM.J e n k in s& MaryLouV 現形式の中に.この知識は表わされる 」 と述べてい Teache r s .PCKDevelopme n tD u r i n gPee rC o a ch i ng . る。 J o u r na lo fT e a c h i n gl nP h y s i c a lE d u c a t i o n2 2 : 4 9 6 8 2) 自己指導力には.自己 をあり の ままに認め (自己 川喜田二郎(19 6 7 ) 発想法.中公新書:東京 受容に 自己に対する洞察を深めこと(自己理解 ) . 8 4)教育実習に関す る調査研 勝亦紘一 ・高橋亮三 ( 19 これらを基盤に自らの追求しつつある目標を確立 究 体 育 科実習 を通して の授業観の変容 一 順天堂 し 明 確 化 し て い くこと.そし て, この目標の達成 のため. 自発的・ 自律的 に自 らの行動を決断 し 実 大学保健体育紀要,第2 2 号 :1 6 2 7 ∞ 木原成一郎・松田泰定 ( 2 2)教育実習生の体育指導 0 0 3 行す ることが 含 ま れ る。(学校教育辞 典. 2 におけ る心配に関する調査研究 p. 45 9 ) 究. 8 :1 8 学校教育実践学研 ∞ 木原成一郎 ・重見典孝・松田泰定 ( 2 4)教育実習生 [引用・参考文献] の体育指導における 心配に関する調査研究そ の 2 学校教育実践学研究 .1 0: 11 0 別惣;享二 ( 2 0 0 4 ) 教育実習生の学びの過程に関する ー KimC .Graber( 1 9 9 5 )Thel n f l u e n c eo fTe a cher 考察 一「教師として成長したと 思うこと」 の記述分 E d u c a t ionProgramsont h eB e l i e f so fStudent 析を通して一. 教 育 学 研 究 紀 要 ( CD-ROM板 )• Teachers:Gener a l PedagogicalKnowledge. 5 0:1 7 8 1 8 3 Pedagogi c alContentKnowledge.andTeacher 中央教育審議 会 ( 2 0 0 6 )" [ 今後の教員養成・免許制度 の在 り方について ( 平成 1 8年 7月 1 1日)J.文部科学 E d u c a t i o nCourseWork.J ou r n a lo fTe a ch i ngl n ・1 5 7 -1 7 8 P h y s i c a lE d u c a t i o n1 4 小林宏 己 ( 2 0 0 6 ) 教育実習 生の ための自己評価表の活 省 Col i nA .Hard y( 19 9 9 )P r e s e r v ic eTe a c h e r s .P e r ce p t ionofLearningt oTe a chi nap red o m i n a n t ly -2 9 9 用.東京学芸大学教育実践研究支援センタ一紀要第 2集ー 3 5 4 2 岩田昌太郎・嘉数健悟 2 0 0 2 ) 教職への志望度と教育実習の成果と 京極邦明 ( 竹内英人 ( 2 0 0 6 ) 教育実習の評価に関する一考察教 の関連について一教育実習生の自己評価を基にし 育実習の評価から見る教職指導の今後の課題につい て一 て一.名城大学教職センター紀要,第 3号:4 5 6 2 東京学芸大学教育学部附属教育実践総合セン ター研究紀要,第 2 6集・ 2 9 4 0 高橋健夫・大友智 ( 1 9 8 6 ) 体育の ALT研究その1. Mc In t y r e .D .&B y r d .D .&F o x x .S .( 1 9 9 6 )F i e l dand l a b o r a t o r ye x p e r i e n c e s. InJS i k u l a .T .B u t t e r yand 体育科教育. 3 4 ( 1 3 )・5 7 6 3 高橋健夫・岡出美則・友添秀則・岩田靖 ( 2 0 0 6 ) 体育 E .Guyton( E d s . ) .Handbooko fr e s e a r c hont e a c h e r l7 1 1 9 3 e d u c a t i o n .M a c m i l l a n :NewY o r k .pp. 科教育学入門.大修館書庖:東京 T s a n g a r i d o u .N( 2 0 0 8 )T r a i n e ep r i m a r yt e a c h e r s ‘ b e l i e f s 三橋功一・山崎正吉・梅津実 ( 2 0 0 2 ) 教育実習生と指 andp r a c t i c e saboutp h y s i c a le d u c a t i o nd u r i n g 導教官が焦点をあてる教育実践の活動を構成する因 s t u d e n tt e a c h i n g .P h y s i c a lE d u c a t i o nandS p o r t 6 :7 3 7 8 子の比較. 日本教育工学会誌. 2 l3 1 1 5 2 P e d a g o g y .1 3 ( 2 ) :pp. 貫井正納・三浦香苗・吉田雅己 ( 2 0 0 2 ) 教育実習への T s a n g a r i d o u .N .& O ' S u l l i v a n .M.( 1 9 9 4 )U s i n gPeda ポートフォリオ評価の試行.千葉大学教育実践研究, g o g i c a lR e f l e c t i v eS t r a t e g i e st oEnhanceR e f l e c t i o n s 9 7 2 0 8 第 9号・ 1 AmongP r e s e r v i c eP h y s i c a lE d u c a t i o nT e a c h e r s 尾木和英 ( 2 0 0 6 ) 生徒指導・生活指導の意義と内容. 小島宏編 J o u r n a lo fTeachingi np h y s i c a le d u c a t i o n .1 4 ( 1 ) : 教職スタート初任者必修5 9の基本課題. l8 9 教育開発研究所・東京. p. 1 3 3 3 吉崎静夫 ( 1 9 8 7 ) 授業研究と教師教育(1)一教師の 目 佐藤裕・西村清巳 ( 1 9 7 8 ) 教育実習生の授業技術の変 容過程と指導観の変容態様についての研究.体育学 2 3 ) 2 :1 2 1 1 2 8 研究. ( 一 300一 知識研究を媒介として 1 1 1 7 教育方法学研究. 1 3 :
© Copyright 2024 ExpyDoc