IBMのCSRと環境の取り組み 日本アイ・ビー・エム株式会社 専務執行役員

IBM の CSR と環境の取り組み
日本アイ・ビー・エム株式会社 専務執行役員
内永 ゆか子
IBM の CSR と環境の取り組み
日本アイ・ビー・エム株式会社 専務執行役員 内永
ゆか子
ステークホルダーとの信頼構築を
とが大切です。
価値創造の基盤に
また CSR には、
「信頼構築」と「価値創造」とい
う二つの柱があります
[資料 3]
。まずステークホルダー
私は日本 IBM の社会 環 境委員会で委員長を務
からの信頼を得たうえで、社会的ニーズを満たすため
め て おりま す。 ここ で は CSR(Corporate Social
の新しい価値を創造していくということが企業の役割
Responsibility:企業の社会的責任)に対する IBM
です。企業はひとたび不祥事を起こすと、すべてを失
の基本的な考え方と、環境への取り組み、そして社
うことになりかねません。そこで、社会のなかのさま
会貢献活動についてご紹介します。
ざまな規範・法律・慣習をきちんと遵守することが基
CSR というより、むしろ「企業の社会的責任」と日
本となるわけです。
本語で言う方が、その内容を的確に表すのではない
IBM では、イノベーションの重要性を 2 年ほど前か
かと思います。企業は社会のなかで存続しているわけ
ら強く打ち出していますが、このイノベーションを支え
ですが、企業活動を行うためにはさまざまな関係者
ていくのも信頼構築だと考えています。
――これをステークホルダー(利害関係者)と言って
創業以来、企業理念は「社会貢献」
います――との信頼関係を形成、その信頼関係に基
づいて企業としてのバリューを築き上げていく必要が
あります。そうすることで初めて企業は発展し、継続
IBM は、
CSR の長い歴史をもっています[資料 5]
。
できます。つまり、
ビジネスの競争力を強化することや、
オープニングで社長の大歳からもご説明したように、
利益を高めていくことだけでなく、企業はひとつの人格
1914 年の創業当時から、トム・ワトソンは「社会への
(パーソナリティー)として、
よき市民であり、
よきグルー
貢献」が企業使命のひとつであるということを明確に
プであるという位置づけをもつということです。こうし
打ち出していました。当時からこのようなことを会社の
た考え方を表す CSR というものに、IBM はかなり高
理念として謳っていたということに対して、私も IBM
いプライオリティーを置いています。
の社員として誇りに思うと同時に、この理念を今後も
ご存じのように、ステークホルダーには市場におけ
維持していくことへの責任を感じます。
る企業のパートナーや、投資家・株主、地域社会、社員、
2003 年 11 月、私どもは「IBMers Value」というも
行政といったさまざまな領域があります[資料 1]
。こ
のを発表しました。これは、お客様に対してというよ
うした関係のなかで企業は具体的に何を目指すかとい
り、むしろ社内に対して IBM の社員の価値を説いた
えば、一言で言うと「社会から見て好ましい経営」が
もので、
CSR の考え方が強く入っています。それは、
(1)
必要となります
[資料 2]
。その軸になってくるのがコー
お客様の成功に全力を尽くし、
(2)価値創造へのイノ
ポレート・ガバナンスです。これをひとつの大きな軸と
ベーションを実現し、
(3)あらゆる関係における信頼
して、
図のように市場・環境・人間・社会のさまざまなニー
と一人ひとりの責任を大事にしていく、という 3 つの
ズを満たし、調和させながら企業活動を進めていくこ
項目から成っています。
70
時代をリードしてきた環境ポリシー
実はこの IBMers Value は、IBM の経営戦略を考
えるトップエグゼクティブが考案したものではありま
せん。私どもでは IT を活用して、地域も時間も超える
こうした IBM の CSR 活動のなかから、特に環境
「ワールド・ジャム」という世界規模のディスカッション
への取り組みについてご紹介します。
を年に何回か行っています。世界中にいる約 32 万人
IBM の環 境ポリシーは、1967 年に「 ポリシー♯
の IBM 社員がサイトを通じて問題を提起し、それに
127」として、どちらかというと安全・製品・職場といっ
対して IBMers としてどうあるべきかということを議論
た観点からどうするかということを打ち出していました
するのです。そして IBMers Value については、ワー
が、70 年になると、公害――特に水質と大気の汚染
ルド・ジャムのなかの大きなテーマとして 72 時間も討
――に対してどういう姿勢を取るかということを米国
議し、この 3 つの項目に至りました。つまりトム・ワト
の連邦・環境保護庁に提出しています[資料 8]
。さ
ソンからトップダウンで出てきた「社会貢献」という企
らに第 1 次オイルショックの 73 年には、エネルギー管
業理念を受けて、ボトムアップで 32 万人の社員が出
理や天然資源の保護といったことを中心に報告を出し
てきたのがこの IBMers Value だといえます。
ています。また 89 年の経済サミットで地球環境問題
同様に、 日本 IBM にも「VISIONe」 というもの
が取り上げられたのをきっかけとして、90 年代には地
があります。これは大歳社長が就任した年に、日本
球環境問題に対する IBM の対応、またそれについて
IBM グループの新世紀ビジョンとして打ち出したもの
の情報開示について報告しています。こうした問題に
です。このなかで、
「ネットワーク社会をリードし、新
ついては、それぞれの国や世界全体でさまざまな法
しい価値の創造を通じて、人と地球に豊かさと潤いを
律や規制があるわけですが、それに従うだけではなく、
もたらす、熱意あふれるプロフェッショナル集団」と
それより一歩も二歩も先のリーダーシップを取ることが
いうことをビジョンとして掲げています。
できるように環境ポリシーを定めてきました。
こうした CSR の考え方に基づいて当社が発行して
「IBM 環境ポリシー」
[資料 9]を見ると、いくつか
いるのが、本日も配布させていただいている『コーポ
の考え方が出ております。その結果、2001 年から 2
レート・レスポンシビリティー・レポート』
です
[資料 6]
。
年連続で、日本経済新聞社の「環境経営度調査」で
IBM では、1993 年から 1998 年までは「環境報告書」
第 1 位となり、トーマツの審査評価機構からも 2001
を発行し、地球環境に対して当社がどう考え、どのよ
年から 2 年連続で「AAA」
(トリプル A)と評価され
うな施策を取っているのかを報告してきましたが、次
ています。
のフェーズとして、1999 年から 2002 年までは地球環
なお、2003 年以降は、私どもはこういった調査や
境だけでなく、人々がより働きやすく、人間らしく生活
評価をお受けしないことにしました。その理由として、
していくためにどうすべきかということをベースに、
『環
2002 年までは滋賀県の野洲工場や神奈川県の藤沢
境・ウェルビーイング・プログレス報告書』を発行しま
工場などを含む、かなり大きな製造グループをもって
した。さらに 2003 年からは、このレポートを発展さ
いましたが、以後は製造拠点が海外の中国や東ヨー
せたものとして、
『コーポレート・レスポンシビリティー・
ロッパへ移ったため、私たちの環境への考え方も新し
レポート』
を発行しているわけです。このレポートには、
い転換をしました。それまでの考え方をベースにして、
IBM が世界に対してどのような貢献を企業として行う
次のステップへと移行したのです。
かということがまとめてあり、企業のバリューというも
それをお話しする前に、製造部門で具体的にどのよ
のも明確に位置づけてあります。
うなことをやってきたかをご紹介します。IBM では、
1977 年にアメリカの製造工場で地下水の汚染事故が
あり、これを教訓に 1979 年からは全世界の製造工場
で地下のタンクを全部地上に上げました[資料 10]
。
71
また、地上に上げてもタンクから汚水が漏れ出すこと
エレベーターを使わずになるべく階段を利用するとか、
があるので、下にプレートを置いて、汚水が流れ出て
ともかくできることから始めます。社員だけではなく、
いかないようにしているほか、排水管はすべて二重構
社員の家族にも参加してもらいます。そしてこのチャ
造にしています。さらに、定期的に工場の地下水の定
レンジ宣言について、1ヵ月に 1 度 Web 上で、
「あな
期的な観測を行い、基準値よりも 1 ~ 2 桁ほど下回る
たの宣言した取り組みは、いまどうなっていますか?」
レベルを維持してきました。
というメールが届きます。こういうふうに家族も一緒に
製造工場以外の取り組みとしても、たとえば 90 年
継続的に環境への取り組みを進めていくことによって、
代から年率約 4%の省エネ率で事業活動を継続して
地道な環境活動が進んでいます。
います。これは毎年、前年度に比べて 4%削減する
こうした活動を通じて私どもが考えているのは、
ということですので、1990 年から 2005 年までに約
IBM のなかに「環境優等生」をなるべく多くしたいと
48%の省エネを行ってきた結果となっています。同時
いうことです[資料 14]
。社員にアンケートを取り、環
に CO2 排出量も、90 年比で 48%ぐらいまで下がって
境に対する知識度と実践度を調べ、知識もあるしき
いて、京都議定書に求められている数字に比べると、
ちんと実践もしている人を「環境優等生」と名づけま
かなり大幅な削減を達成しています[資料 11]
。
した。逆に、知識もなく、何も実践していない人とい
うのは、
「劣等性」というのははばかられるので、
「環
すべての社員が参加する環境活動へ
境無頓着グループ」として、まずは何とかこのグルー
プを「知的グループ」に底上げし、そこからさらに「優
さて、製造工場をもっていたときには、そこを中心
等生」へもっていこうと考えています。また、行動力
にいかに汚染や CO2 の排出を少なくするか、という
はあるけれど知識はあまりないというグループもあり、
わかりやすい目標値があり、その目標に向かって努力
この「行動力グループ」もレベルアップしていきます。
していましたが、現在は製造工場だけでなく、営業や
2006 年には環境優等生の数が 2005 年よりも増え、
サービスや本社スタッフも含めたすべての社員が、い
全体の 30%近くになりました。今後はこれを 36%ない
わばこの世に生きて存続している人間として環境にど
し 40%までもっていこうとしています。
う貢献すべきかというところへ、スタンスが変っていま
法律や規制を遵守していく一方で、このように企業
す。
で働いている人々の意識そのものを変革していくとい
これについては日本 IBM の環境委員会で議論し、
うことは難しく、時間もかかることですが、こうした取
「これまで CO2 排出削減やごみゼロ運動など、できる
り組みも通じて、日本 IBM は環境に積極的な企業に
ことはすべてやってきた。ところが環境に熱心な社員
なっていきたいと考えています。
と、熱心でない社員が分かれている。IBM の社員で
地域をベースにした
ある以上、やはり全社員が環境に対して高い関心をも
「環境未来社会」の創造に向けて
ち、日々の生活のなかで環境という観点からきちんと
した行動を取っていく必要がある」ということになり、
IBM グループとしての「環境活動推進宣言」を行いま
最後に、社会貢献の取り組みをご紹介します。私ど
した[資料 12]
。この宣言を受けて、2004 年から環
もは大きく4 つの重点分野で社会貢献をとらえていま
境への新しい取り組みとしてスタートしたのが、全社
す[資料 16]
。
員で参加する ECO マラソンです[資料 13]
。
まず教育については、小学生や中学生などを対象
これはまず、それぞれの社員が自分の「チャレンジ
に、IT を使って科学技術の教育に関するご支援をし
宣言」を Web 上に登録します。たとえば、家庭の電
ています。また「日本 IBM 科学賞」では、科学技術・
気使用量を 5%減らすとか、あるいはもっと簡単に、
文化で素晴らしい貢献をされた若手の研究者に賞を
72
お贈りしています。これはもう 20 年続いています。
デジタル・デバイドについては、シニアの方々やハン
ディキャップのある方々に対して、IT の使いにくさを克
服していただくためのご支援をしています。
社員のボランティア活動も積極的にサポートしてい
ます。ボランティアというのは、やりたいと思ってもど
うしたらいいのかわからない、意欲があっても最初の
一歩がなかなか踏み出せないということがあるので、
世界中の IBM 社員のあいだで「オン・デマンド・コミュ
ニティー」という Web サイトをシェアし、ボランティア
の募集情報や関連資料を提供しています[資料 17]
。
たとえば地雷除去の支援や災害緊急支援も、こうした
ボランティア活動の一環として行っています。
また、これもボランティアのひとつですが、
「ワール
ド・コミュニティー・グリッド」という取り組みがあり
ます[資料 18]
。いま世界にあるパソコンの使用率は、
平均するとわずか 5%ぐらいです。かなりのヘビーユー
ザーもいらっしゃる一方で、残り 95%がほとんど使わ
れず、ホコリをかぶっていたり、カバンのなかに入って
ままになったりしています。こうした 95%のコンピュー
ター・パワーを世界中から集めてきて、いわゆる「グ
リッド・コンピューティング」のプロジェクトで有効活
用し、人類の発展や、なかなかできないことのために
使おうという活動です。たとえば「ヒトタンパク質の解
析」では、一年間にヒトのたんぱく質の構造を 90%ま
で解析しています。さらに伝染病の研究や、AIDS の
治療法の開発研究や、ガン撲滅支援にも「ワールド・
コミュニティー・グリッド」が使われています。
さらに、日本 IBM の設立以来、
「有識者会議」と
いうものも開催し[資料 20]
、また今回のような環境シ
ンポジウムも 2000 年から開催しています[資料 21]
。
まとめとして、今後もこの環境シンポジウムで産官
学民の協働を加速し、それぞれの地域をベースにして
環境未来社会を作り上げるということが大切になるで
しょう。今年、ここ熊本でいただいたご縁を大切にし
ながら、来年の大阪へ、さらに多くの地域へと「環」
をつなげ、日本から世界中に環境のテーマを発信しな
がら、よりよい社会づくりに向けて皆さんとともに協働
していきたいと考えています。
73
資料 1
CSR(企業の社会的責任)とは
企業が様々なステークホルダー(利害関係者)との信頼関係をバランス
をとりながら構築・維持し、共に持続的に発展していくための取り組み
市場
今日世代
顧客
地域・国際社会
NPO/NGO
サプライ・
調達・取引先
チェーン
企業
従業員
雇用
求職者
資金調達
株主
将来世代
投資家
社会
政府・行政
規制
環境
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○
資料 2
CSR /社会的責任経営は何を目指すか
持続的な成長に向けて「社会から見て好ましい経営」が必要
●
●
●
お客様満足の追求
株主価値の追求
公正な取引・競争
機会均等・多様性
●
人材登用・活用
●
ファミリー・フレンドリー
●
教育・研修制度
市場
環境
コーポレート・
ガバナンス
●
環境負荷の軽減
環境配慮製品・
サービスの開発・提供
●
●
●
●
●
人間
●
●
●
社会貢献活動
文化・慣習の尊重
国際社会との調和
社会
法令・倫理等遵守
情報開示・説明責任
ガバナンスの実効性
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○
74
資料 3
CSRは「信頼構築」と「価値創造」
イノベーション
法令等を
上回る社会の
ニーズ
法律・規制
価値創造
社会ニーズを先取りする経営
(価値創造をめざす「攻め」の経営)
競争力強化
遵法経営/リスクマネジメント
(信頼を得るための「守り」の経営)
信頼構築
規範・慣習
不祥事
×
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○
資料 4
IBMのCSRへの取り組み
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○
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資料 5
CSRに関する IBM の基本理念
「良き企業市民として」
Good Corporate Citizenship
■ 創業時(1914)からの企業理念
「社会への貢献」は企業使命のひとつ(T.J. ワトソン)
■ IBMers Value(2003 年 11月)
「お客様の成功」
: お客様の成功に全力を尽くす
「イノベーション」
: 私たち、そして世界に価値あるイノベーション
「信頼と責任」
: あらゆる関係における信頼と一人ひとりの責任
■ VISIONe(2000 年 4 月 日本アイ・ビー・エム グループの新世紀ビジョン)
「ネットワーク社会をリードし、新しい価値の創造を通じて、
人と地球に豊かさと潤いをもたらす、熱意あふれるプロフェッショナル集団」
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○
資料 6
環境報告書から Corporate Responsibility Report へ
CSRは「単なる企業イメージの訴求
ではなく、優先的なビジネス課題」
Phase 1
1993-1998
Phase 3
2003-
Phase 2
1999-2002
'02
'98
環境報告書
地球環境
「企業のバリューとは?」
環境・ウェルビーイング
プログレス報告書
Our Company (経済)
Our People (人間)
Our World (環境・社会)
地球環境 + 人
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○
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資料 7
環境の取り組み
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○
資料 8
IBMの環境ポリシー
環境リーダーシップの 追求
地球環境問題対応
情報開示
環境ポリシー
ポリシー #139B 1997
( ポリシー #139 1990)
安全
製品・職場
( ポリシー #127 1967)
公害防止
( 水質/大気汚染)
(ポリシー #129 1971)
1989 年
サミットで地球環境問題
エネルギー管理
天然資源保護
( ポリシー #131 1974)
1973 年
オイル・ショック
1970 年
連邦・環境保護庁
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○
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資料 9
環境リーダーシップの追求
環境経営度調査
(日本経済新聞社)
2001年から二年連続 一位
IBM 環境ポリシー
・職場の安全衛生の確保
・地球の環境保護に責任ある対応
トーマツ審査評価機構
2001年から二年連続 AAA
・資源の節約と再利用
・環境に配慮した製品の開発・提供 ・環境に配慮した開発・製造工程
・エネルギーの責任ある使用
・地球環境保護活動への参画と技術貢献
・地球問題解決の支援のためIBMの製品・
技術・サービスの活用
・独自の厳しい基準値・継続的改善・環境
情報開示
・環境プログレスレポートの定期的な発行
・厳格な環境監査と取締役会への報告
(両審査とも 2003 年以降は参加していません)
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○
資料 10
事故再発防止の徹底 :地下タンクの地上移設、配管の二重化
1978 年地下タンクを地上に移設指令
飛散防止対策 :
Flange cover
下部点検
可能な
タンク
耐薬品施工の
防液堤
タンク
タンクの漏れの自動検知器
地下水の定期的な
観測のための井戸
二重配管
地下水の流れ
地上タンクと二次容器(防液堤)
Duct
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○
78
資料 11
1990年から年4%の省エネルギー活動継続
省エネ率%
5.0
5.1
4.0
5.3 5.0
5.4
3.0
5.3
4.3
4.0
3.5 3.3
3.7
4.3
4.0
4.0
4.2 3.9
1.7
2.0
実績
目標
1.0
90
19
92
19
94
19
96
19
98
19
00
20
02
20
04
20
2005
0.0
日本 IBM 全体(CO2 排出量)
t - CO2
300,000
豊洲
芳賀
本社
大阪
南港
川崎
−48%
vs. 1990
250,000
200,000
150,000
100,000
箱崎
幕張
大和
藤沢
YSC
野洲
50,000
92
19
94
19
96
19
98
19
00
20
02
20
04
20
2005
0
90
19
c Copyright IBM Corporation 2006
○
資料 12
全社員が参加する取り組みへ
日本IBMグループの環境活動推進宣言
日本 IBM グループは、
「人と地球に豊かさと潤いをもたらす」との、
日本 IBM グループのVISION e と、環境ポリシーに基づき、すべて
の事業活動を行う上で、地球環境保護の取り組みを実践し社会のリー
ダーを目指します。
日本 IBM グループは、グループの全員が社会生活の中で、市民と
して環境保護活動を実践することを支援します。
c Copyright IBM Corporation 2006
○
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資料 13
全社員が参加するプログラムーECOマラソン
(2004 年4月開始)
チャレンジ宣言・登録
達 成 度申請
社員:社内でのエコ活動
社外・家庭でのエコ活動
家族:家庭・学校でのエコ活動
エコ活動の達成度
及び
電力kWh 削減量
参加者に数値で
フィードバック
家族も一緒に 自主的に、明るく、楽しく
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○
資料 14
社員個人の環境意識向上
— 環境優等生を増やす —
高
知識はあるが行動力が弱い
環境知的グループ
環境知識度
21%
知識も行動力も高い
環境優等生グループ
+2%
30%
“環境優等生”
+4%
増やす
13% −3%
36%
−3%
行動力はあるが知識が弱い
環境行動グループ
環境実践度
高
低
知識も行動力も弱い
環境無頓着グループ
2005年環境意識調査結果
2006年環境意識調査結果
実施:2005 年 5 月
グループ社員の10%無作為抽出、回答率23%
実施:2006 年 7 月
グループ社員の10%無作為抽出、回答率35%
c Copyright IBM Corporation 2006
○
80
資料 15
社会貢献の取り組み
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○
資料 16
社会とともに 重点4分野
◆世界共通プログラムを日本の社会課題にあわせて展開
◆イノベーティブなソリューション/テクノロジーの提供
教育
・学校・家庭・地域連携教育プロジェクト ( 三鷹市 )
・KidSmart
・MentorPlace
・Engineers Week
・EXITE Camp
デジタル・デバイド克服(福祉)
・聴覚障害学生のための字幕編集
・Web Adaptation Technology
・重度障害者 IT 教育支援
・高齢者 IT 活用支援
科学技術・文化
・TryScience (Web 科学博物館 )
・エルミタージュ/ピエタ ( 技術開発)
・Eternal Egypt
・日本 IBM 科学賞
社員ボランティア活動支援
等
・オンデマンド・コミュニティー
・コミュニティー・グランツ
・ワールド・コミュニティー・グリッド
・リユース PC 寄贈支援
・地雷除去支援、災害緊急支援(地震・津波)
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○
81
資料 17
オンデマンド・コミュニティー
【オンデマンド・コミュニティー】
(2003 年 11月~)
社員のボランティア参画を支援し、社会/
ステークホルダーに IBMers バリューを提供
全世界の IBM で展開する、
社員のボランティア活動支援
プログラム
■全社員・定年退職者対象(登録者約 4,200人)
■ Web サイトで募集情報や関連資料・支援を提供
■「オンデマンド・コミュニティー」による支援策
○ボランティア機会、活動に役立つツールや情報
を Web サイトからいつでも提供
○ボランティア活動先に資金や IBM 製品を寄付
できる「コミュニティー・グランツ」を充実
○ボランティア・サービス休暇/休職(1991~)
○「オンデマンド・コミュニティー賞」
(継続的な
ボランティア活動に対する社長表彰)
c Copyright IBM Corporation 2006
○
資料 18
ワールド・コミュニティ・グリッド(World Community Grid)
PC パワー(アイドリング時)を研究者に寄付するボランティア
●
第 1弾「ヒトたんぱく質解析」2004/1発表
- ゲノムと疾病の研究
- 1年間で人タンパク質の90%の構造を解明
●
第 2 弾「FightAIDS@Home」2004/12 発表
- 伝染病研究。主にHIVの治療法開発研究
●
第 3 弾「がん撲滅支援」 2006/7 発表
- 完了までに100 年以上を要すると思われる数の
標本分析を、1日で実行可能
- 世界中で36万台のPCが参加
www.worldcommunitygrid.org
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○
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資料 19
社会と協働する取り組み
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○
資料 20
地域とともに 有識者会議
●
天城ホームステッドでの開催
●
天城会議 1970年~
伊豆会議 1982年~
富士会議 1988年~
天城学長会議 1983年~
全国9ヶ所で開催
北海道会議 1986 年~
東北会議
1987 年~
北信越会議 2001年~
なごや会議
1981 年~
比叡会議
1983 年~
六甲会議
1990 年~
四国フォーラム1989 年~
中国フォーラム1990 年~
九州フォーラム1982 年~
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○
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資料 21
地域とともに 環境シンポジウム/森林保全プログラム
全国各地で自治体と協働して開催
2000年 東京
2001年 福岡・北九州
2002年 三重・四日市
2003年 岩手・盛岡
2004年 北海道・札幌
2005年 香川・高松
2006年 熊本:水俣病公式確認50年の節目
2007年 大阪 (予定)
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○
資料 22
ま と め
●
IBM 環境シンポジウムで産官学民の協働を加速
●
地域で起こす明日の環境未来社会
●
環(わ)をつなぎ、広げて行きましょう
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